飛翔(起業)〜挫折(倒産・破産)〜そして、その後 RSSを登録する

   

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2008/05/12

起業独立・倒産・再起(夢)の途中(七転八倒)の今

人生、何が起こるかわからない。
誰もが『自分は大丈夫、石橋を叩いて渡っている。』と、思っています。
私もそうでした。
まさか自分の身に降りかかるとは、...。また、再起がこんなに大変だとは。
もがけど、あがけど蟻地獄。
『将来何に成りたい?』、『社長!』。
幼い頃からの夢【起業】を成し得、その先の夢に向かい驀進し・先が見えず苦しみ・ギブアップの倒産・新しい夢【再起業】に向かい足掻く今。
起業して、順調に進んでいた時期、厳しくなった時期、耐え切れず倒産した時期、再起業をと悪戦苦闘する今。



自信が付き慣れて来て、『営業ってこんなに稼げて、いいな。』と、思えるようになったのは、1ヶ月半ぐらいした頃。
その間も、その後も、常に自分を修正していた。毎日営業をしていると、ピントが段々ズレてくる。
それは、笑顔だったり、声のトーンだったり、仕草・動作だったり、会話の方向性だったり、徐々に自分の気が付かない処で微妙にズレが出てくる。
意識して自分でチェックして、おかしかったら修正する。

また、毎日営業を続けていれば、歩く道も・行くところも同じ行動パターンに成りがちになる。それは、相性が合って良いのかも知れないが、それだけでは無い。
偏ってくる。
逃げになってくる。
何でもそうだが、敵は自分の心、マンネリ化だ。
常に、修正して原点に戻ることが重要だと思う。

ここでの私の原点は、初めて営業を経験し、第一歩を踏み出した、自信も確信も無かったあの頃だ。

何でも、初心に返る気持ちが、その時々の仕事をスムーズに運ばせてくれる。
原点に返ることは、素直に真っ直ぐになれて、迷った方向から、しっかりとした方向性を見出させてくれると思う。

手帳も良く使った。毎日沢山の方に会い会話をすると、2〜3日も経つと、つまらない会話は忘れてしまう。
そのつまらない会話が大切だ。次回の時に、『以前、こんな話が出た。』と切り出す事で、『良く、覚えてたねぇ。』と成り、話が前進する事が多かった。
だから、何日・何曜日・何時何分・何処で・何を話した・相手のその日の特徴(着ている物・持って居る物等)を書く。
どんなにくだらない会話でも、その時の様子を書き留めた。
これが大きな切っ掛けになる事が多かった。

初めて営業の仕事を経験して3ヶ月が過ぎ、月末の日、いきなり上司の上司から連絡が入った。
『かなり頑張って成績を上げ、全国からの注目も大きい。君は、明日から、そこで指導の方に廻ってくれ。』とのこと。
翌日から直属の部下が数名出来、その部下達を全員上位にランクインさせた。
どちらかというと、マンネリ化してしまった年上の先輩部下を、旨く使う方が合っていた。

そんなこんなで、支店の成績も鰻登りになり、出来立ての支店がトップ3に名を連ねた。
が、指導する身は、固定給プラス支店の成績により小額歩合になる。
自分でやっている時の3分の1ぐらいに減った。
営業に戻り自分でやるか、もっと突き出て高給を取る立場に成るかしか無い。
流れに乗った以上、先に進むしか無いので、常に部下を旨く動かすことだけを考えて行動した。

その2ヶ月後、上司(かつての上司の上司)から突然連絡が有った。
『全国で一番成績が悪く、ガタガタになっている支店を立ち上げてくれ。今日中に引継ぎや、荷物の整理を終わらせ、明日の朝礼には向こうで出る様に。』とのこと。

2ヶ月という異例の人事。
ただ事では無い。寝耳に水だった。
ずっと全国ビリ支店だったので、知っては居たが気にも留めなかった所だ。
(当時、移動や人事は3ヶ月周期で、前日の朝、移動が有る者に言い渡される。それが、普通だった。)

せっかく流れを掴み、自分のペースで動いていたのに、「火中の栗」を拾うようなものだった。
当時の営業会社は、上下関係がかなり厳しく、断る事など有り得ないことだった。
翌日、行った事も無い土地、全く知らない・期待が持てそうにない部下の居る所を目指し、早朝、まだ暗い中、出発した。
遠かった。これから毎日通うことを考えるとゾッとした。
その場所に長く居たくなかったので、最後の抵抗で寮の手配は断った。

到着するや、予想通り。
同じ挨拶でも張りが無く、支店が死んでいた。
変なピリピリムードだった。
事務の女の子も諦めているのか、飛んでいた。
誰も居ない暇な時間は、ベランダで日向ぼっこをしている様な支店だった。

部下達の希望や意見を聞き、意思の疎通をはかり、ムードを変えた。
何とか空気が変わった。
余所者では、無くなった。
すぐに効果は表れた。
今まで諦めて動かなかった営業が、水を得た魚の様に生き生きと動き出した。
目の輝きも変わった。

赴任前に出された目標は軽くクリア出来たが、自分の歩合に達する成績までは遠い。
上司より売れる営業の方が、はるかに給料が良いのは可笑しなことだといつも思っていた。

疲れた時は、ビジネスホテルに泊まる生活が始まった。(勿論費用は会社持ち。)
朝は7:50、夜は連絡待ちなどをしていると午前様になってしまう。
営業が商談中なのに、帰れない。
相手の時間に合わせるから、何時だろうがお構い無しだ。
それでも、皆が頑張って、ずっと全国ビリの汚名の付いた支店が、真ん中ぐらいまで、直ぐに変わったのだから苦に成らなかった。
そこからが、また大変。


次回に続く。








私の過去の経験・今の経験から、起業を目指す方・現在がんばる方々に『何かを得て欲しい。』などとカッコ良い事は言いません。
言う余裕も・思う余裕も全く有りません。
日々、精神的な焦り・苦しみの連続です。
ともすると、今日の生活も危ぶむ毎日の繰り返しです。
『蟻地獄』とは良く言ったものです。
そんな時々の思いを綴ります。