インド to インドシナ旅行記“India CUTTERS” 041
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India CUTTERS by site_roof 21/11/2007
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[Message from Site on the Roof]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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寒くなってきましたね。
毎朝散歩する公園も、ここ一週間くらいで急に紅葉のスピードを早めていて、
池に渡ってくる鳥たちの姿が愛らしいことこのうえなく、たぶん1年のうちで
1番いい季節になってきていると思います。
そしてぼく自身、このくらいから冬に向かっていく季節が1番好きかな。
皆さんはいかがでしょうか?
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"インド to インドシナ旅行記" 041
<サイゴン2 「会った」 >
無事、「妹」との初対面は終わった。夕べ寝る前と今朝フォーを食べながら
繰りかえし練習していたベトナム語のフレーズも、どうにかこうにかいうこと
ができた。彼女へのプレゼントにと、日本の女性から手わたされていた「和風
封筒便箋セット」も、喜んで受けとってもらえた。
(けれども残念ながらそのあとは、同行してくれた日本人スタッフの人の通訳
なしには、会話は成りたたなかった。)
学校の勉強では国語が1番好きだという。どうしてかと訊くと、作文が好き
だから、と答えが返ってきた。今度、彼女が書いた作文を送ってもらうことに
なった。
将来の夢は、国語の先生。
毎日、学校が終わったあとは、家の手伝い。
昨日の夜ぼくは緊張と興奮でなかなか眠れなかった。そっちは? と訊いて
みたら、ぼくが会いにいくのを知ったのは、なんと今朝になってからだったら
しい。
スタッフの人は苦笑いして「センターの所長さんには随分前に知らせておい
たんですけどねぇ」と、ちょっぴり申し訳なさそうにぼくにいった。この、の
んびり感、というか、それでも別に忘れてるわけではないところは、いかにも
ベトナムっぽい。
「妹」にとってはだから、夕べのドキドキはなかったわけだけど、それより今
朝のビックリは相当なものがあったようだ。ぼくと顔を合わせたあとも、お土
産の封筒セットを始終手の中で持ちかえながら、視線は泳ぎ気味、無理な笑顔
は引きつり気味というくらい、緊張しまくっているのが伝わってくる。
すぐそばにある彼女のおうちに連れていってもらい、お母さんに会った。
ぼくの「妹」は、家族の中の末っ子。そしてどうやら相当自慢の娘さんのよ
うだ。学校で貰ってきた賞状を沢山見せてくれ、ぼくにはよくわからなかった
けど、スタッフの人が隣で目を丸くして「これは凄い!」「こんなのなかなか
貰えるものじゃない!」を連発していたところを見ると、自慢したくなるのも
仕方ないほどのものばかりだったのだろう。
中に一つ『ホー・チ・ミンおじさん賞』なるものが含まれていた。ホーおじ
さんから賞状を受けとるぼくの「妹」、という構図の合成写真が貼りつけてあ
るのには吹きだしそうになってしまった、が、とにかくこの賞も、滅多なこと
では受けられないものであるのだけは、間違いないらしい。
次にお母さんが「娘の宝物」といって持ってきたのは、見覚えのある封筒の
束、今までぼくが送った手紙たちだった。ぼくがぼくの猫と写っている数枚の
写真を「本当に大事にしているんです」と見せてくれるお母さんのうしろに、
恥ずかしそうに体を小さくさせる「妹」。
「ここのところ手紙があまり来なくなって、きっとお仕事が忙しいのよと娘に
はいってきかせていたのだけれど、そうしたら突然こうして会いに来てくださ
って…」
自分の筆不精をひたすら謝るしか、ぼくにはできなかった。
「こうやってたくさん賞状を受けられるのも、そもそも学校に通いつづけてい
られるのも、みんなあなたのおかげです、娘も嬉しくて、だからこんなにがん
ばれているんです」
前日の繰りかえしになってしまうかもしれないが、どこから始めようか、ぼ
くを生んでくれた人たち、その人たちを生んだ人たち…
(なんてところまで遡ってしまったらきりがなくなるからやめておこう)
家族を始め周りにいてくれた人たちいてくれる人たち、言葉や音楽や絵や様
々なモノを通じてぼくに様々なコトを伝えてくれた人たち、ぼくと一緒に写真
に写ってくれた猫、ベトナムをぼくに教えてくれた人、里子を紹介してほしい
というぼくに「妹」を選んでくれた人たち、事務局の人たち、スタッフの人た
ち、日本で長いことぼくにベトナム語講座を施してくれた女性、夕べぼくに超
短期ベトナム語講座を施してくれた女性、彼女のボーイフレンドでもありサイ
ゴンでのぼくの(今のところ)唯一の友人でもある男性、子どもが欲しくなっ
たなどと突然いいだしたぼくに「子ども」に関して深〜いメールをくれるすご
く真摯にお母さんな人、和風封筒セットをぼくに託してくれた人、「妹」を生
んだ人たち、「妹」の家族の人たち、そしてもちろん「妹」本人に、ぼくは心
から、感謝を捧げよう。
<サイゴン2 「会った」 おわり>
(執筆:2006‐10‐2)
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年が明けた頃、まあたぶんほんの2週間くらいだろうけれど時間がとれそう
なので、サイゴンまでまた「妹」に会いに行こうかなとか、いや、少し日本の
国内を回ってこようかなとか思っています。
インドから東アジアの旅をつづってきたこのメルマガも終わりに近づきつつ
ありますが、今度は日本のことについて書いてみるのはどうだろうという目論
見が、芽生えてきたりしているところです。
India CUTTERS 041/21/11/2007
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