インドネシア雑感記 Vol.73
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インドネシア雑感記 : 希多 いくと
Vol.73 2007.2.1(毎週金曜夜配信)
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インドネシアの自然、土地、食べ物、生活、社会などを、エッセイ風の雑感記
として、メルマガにて紹介します。当国の理解に役立てれば幸いです。
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皆さん、こんばんは。
今日は《社会編 Society15》、外国で考える日本についてのお話です。
■ 73 海外で思う日本のこと
インドネシアで日本語放送(ラジオでも衛星放送でも)を聞いていると、い
つも気になることがあります。
それは、飛行機事故など死者が出た事故に係わるニュース、なんですね。
「今日どこ其処で**航空の旅客機が墜落しました。死者は**人です」
と、ここまではありきたりの報道です。
しかし、ここから必ずと言っていいほど日本の独善的な報道が続きます。
「この旅客機には日本人は乗っていない模様です」
これはすごく不思議な表現で、日本人が乗っていなければ何も言及しなくて
良いはずです。
これを聞いた外国人は何と思うでしょうか。日本人以外なら死んでも良いの
か、と勘ぐられてもしようがない表現ではないかと思います。
ぼくはかねがね、日本人が関係していた場合には報道すべきだが、乗っても
いない時に、念を押すような報道は避けるべきと考えています。
これは1つの例に過ぎず、いろんな面で独善的な日本が、国際社会、特にア
ジアからはじき出されているのは当然のように思えるのです。
他にもODA(政府開発援助)などで日本は金しか出さない、との批判もあ
ったりしました。金を出しているんだから文句はないだろう、という意識が見
え隠れしています。
やはり援助は相手のことを真剣に考え、人材を注ぎ込んで将来までフォロー
する。それが「日本が国際的に認められる条件」ではないでしょうか。
相手国民を軽視した開発援助よりも、人的に技術協力をして相手国のマスコ
ミにも取り上げてもらう、というように国際協力機構(JICA)も変わりつ
つあるようです。
先のニュースですが、この国で日本のように「インドネシア人は乗っていま
せん」との報道はないし、CNN・BBC等もそのような放送はしていないで
しょう。
CNNやBBCなどは完全にグローバル化しているので当然かもしれません
が、事故に遭われた人には、同等かつ平等に報道すべきだと思うのです。
これは何も海外放送のNHKだけに限りません。日本国内のテレビやラジオ
の放送で、民法各社もやっていることです。
在日外国人の数が200万人を越えている現在(2006年末約208万人、
Wikipedia)、日本人に特定した被災報道はおかしいのではないでしょうか。
日本の報道各社の、放送の姿勢が問われる時期に来ていると思います。
余談ですが、海外で聞くラジオにその昔こういうのがありました。
今でもそうかもしれませんが、プロ野球の結果報道で必ず勝ったチームを先
に言う、のです。
野球を知っていれば当然ですが、チームを言う順番は開催球場を示していま
す。例えば、「巨人X阪神」は後楽園、「阪神X巨人」は甲子園です。
さあどっちが勝った、と結果を聞く瞬間の楽しみがありますが、甲子園の試
合でも、「巨人X阪神は……」となります。
開催球場に関わらずどちらが勝ったか瞬時にわかってしまう、という極めて
お粗末なスポーツニュースでした。
さて、海外で生活する日本人にとっては、今滞在している地域なり国の様子
がどうなっているのか、が最大の関心事です。
現在の某衛星放送のように、日本で車の渋滞が何km出ようが、移り変わる台
風情報などを日本国内での放送と同様に延々と流されても関係ありません。
何かで心配なら自宅にはすぐ電話をかけれます。今は携帯電話やe-mailによ
り、家族のことは必要ならすぐにわかるのですから。
海外向け放送には、短く編集した日本のニュースを流せばいい。それができ
ないのは、企業努力が足りないからでしょう。
日本国内と同じニュースを知りたい人には、ホームページでどうぞ、でいい
のではないか。今はそんな時代です。
我がNHKも、CNNが香港を拠点としアジア向け番組を放送しているよう
に、シンガポールなどにアジア拠点を設け、地域の情報をたくさん盛り込んだ
海外向けニュースを作ればいいと思います。
もちろん、アジアに限らず世界の各地域(アジア・ヨーロッパ・アメリカな
ど)それぞれの海外ニュースが必要となります。
海外にいると日本のことがよくわかる、とよく言われますが、ぼくが感じる
のは悪い面ばかりです。
視野を歪めて見ているわけではないと思いますが、堅い殻に閉じこもってい
るような日本の独善性。もう少し世界に向かって、大きく両手を広げるべきで
ないか、と思ってしまうのです。
軍隊を持たない国のはかなさと言えばそれまでですが、例えば隣国からミサ
イルが飛んできても、自力で自国を守れないような国は国家とは言えないので
はないでしょうか。
世界に一つでも不穏な国がある限り、日本は真の国家を目指すべきでしょう。
戦後60年以上も経ち、賛否両論がありますが憲法改正を検討すべき時期だと
思います。
この国を守るためにはどうするか。ぼくたちは真剣に考えなければならない
ときにきています。
日本が真の国家となった後は、世界が一つの連邦国家になるのが一番いいで
すね。既にヨーロッパはユーロで統一され、今後は世界国家もしくは地球国家
(ユニガイアUni-Gaiaとでも名づけよう)が望まれます。
そうすれば、ぼくの理想とする「世界は一つ」になるのです。地理的に困難
であるなら、人だけでもいい。人々の交流が盛んになり、お互いが心から理解
し合えれば、精神的に世界は必ず一つになり得る。そう信じます。
近い将来、いや遠い将来でも、それが現実になることを祈りながら、雑感記
を終わることにします。
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【後記】
今回で、インドネシア雑感記第一弾を終わります。長らくご購読された皆様
に感謝いたします。2006年9月から1年以上もの長い間、本当にありがと
うございました。
次週は、第1弾のあとがきと、第2弾を紹介する予定です。また、新たなる
気持ちで「雑感記第2弾」に取り組みたいと思います。
引き続きご愛読を賜りますようお願い申し上げます。
では、また来週をお楽しみに。
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