週刊『だれでもハズレは観たくない』第92号
劇場公開中の新作・話題作からレンタル中の隠れた名作・おすすめ作品まで、
日本映画・アジア映画・洋画とジャンルにとらわれません。
1万本の映画の中から、とっておきをご紹介!!
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◇ 週刊「だれでもハズレは観たくない〜幅広く新旧映画紹介〜」
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◇ 第92号 2008.5.14
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◇ 主宰 slow
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●はじめに●
わたしは総合格闘技を観るのが映画と同じくらい大好きです。
青木真也選手やゲガールムサシ選手の三角締めを見て、
自分もかけてみたくなり、妻にお願いしたところ拒否されたので、
逆にかけてもらいました。見よう見まねのかたちでかけてもらったのですが、
一瞬で頚動脈が圧迫され、一瞬意識が落ちそうになりました。
恐るべし、三角締め!
●本日のラインナップ●
■1■『隠し砦の三悪人 The last princess』(劇場公開中)
■2■『隠された記憶』(レンタル中)
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『隠し砦の三悪人』
黒澤作品のリメークということで話題になっている作品ですね。
オリジナルを観ていないのですが、ストーリーや設定は変わっているようですね。
時が戦国であるため、かなり残虐卑劣なシーンも出てきますが、
宮川さんのとぼけた感じ、人間味あふれる生き方と、
長澤さんの清廉な印象がバランスよく描かれており、それなりの出来栄え
だったのではないかと思います。率直に言って、「平均値」ど真ん中です。
今まで観てきたすべての作品の中で、まんなかくらい。
個人的には敵役・椎名さんの悪人ぶりがよかったですね〜。もっと最後が
強すぎるくらい強かったら漢(おとこ)の生き様的にはしびれたんですけどね。
高嶋さんも、時代が時代なのに、え、こんな役ですか、っていう感じの
ちょっとそれた性格がよかったです。
阿部寛さんはやはりさすがだという演技でしたが、表面的に『チームバチスタ』の
白鳥のようなうさんくささがあるとより芯の強さが際立ったかと思います。
松潤の役がもっと正義寄りか悪人寄りに強められると、ほかのキャラクターとの
絡みに面白みが増したでしょう。ここがオリジナルキャラの惜しいとこです。
中盤の中だるみこそあれ、それなりによくまとまっており、
観て損はないですね。『少林少女』よりははるかにいいです。
『紀元前1万年』よりもよかったですよ。
音楽や、駆け抜ける疾走感なんかが気持ちのよい作品でした。
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『隠された記憶』
TUTAYAだったり映画誌などでミステリ・サスペンス作品のオススメとして
紹介されていました。
何者かから自分の家の概観を撮影されたテープや不気味な絵が送りつけられてくる。
いったいだれが、なんのために・・・
そして事態は夫婦の息子に影響していく。
ストーリーだけ追うと、ストーカーものか誘拐ものっぽいですよね。
しかも夫の職業がテレビキャスターなので、ひょっとしたら
メディアの犠牲になったものの復讐か、とも思いました。
しかしながら、この話、テレビキャスターという職業はまったく無関係で、
主人公である彼の、幼い頃の記憶が絡んでいます。
ほんのちいさな嘘と悪意。
誰しも経験しているであろう、子供時代のいたずら心。
それに自分自身が気づいたとき、どんな誠意を見せるべきか。
どのように報いればよいのか。
この作品は犯人探しがテーマではありません。
実際、ストーリーは突然のエンドロールを迎えます。
「えっ!!いきなり!!??」っていうくらいいきなりきます。
初めは唖然としてそのまま見過ごしそうになりましたが、
エンドロールの流れるバックの風景の中に、ヒントもありました。
ただ、繰り返しになりますが、犯人探しの話ではありませんので、
そういう視点でなく、物語の真相をそれぞれにイメージする必要があります。
音楽がいっさいないので退屈するかもしれません。
この終わり方にキレる人もいるでしょう。
でも、深い映画なのかもしれません。(面白さは別として)
週刊『だれでもハズレは観たくない』
主宰 slow