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2008/02/13

週刊『だれでもハズレは観たくない』第80号

劇場公開中の新作・話題作からレンタル中の隠れた名作・おすすめ作品まで、
日本映画・アジア映画・洋画とジャンルにとらわれません。
1万本の映画の中から、とっておきをご紹介!!

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◇ 週刊「だれでもハズレは観たくない〜幅広く新旧映画紹介〜」 
◆                              
◇             第80号 2008.2.13                
◆                               
◇              主宰 slow             
◆                                 
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●はじめに●

日本アカデミー賞の発表も迫り、ノミネートが発表されましたね。
さまざまな利害関係も絡み、なかなか作品や演技主体とはいきませんね。
逆に、専門家が選ぶとどうしてもマニアックな傾向の作品に偏りますし。
だからこそ、このメルマガではそういう変なこだわりなしに、
よいものをよいと伝えられるようにしたいものです
だって、「だれでもハズレは観たくない」ですもんね。


●本日のラインナップ●

■1■『L change the WorLd』(劇場公開中)
■2■『チーム・バチスタの栄光』(劇場公開中)


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『L change the WorLd』


本メルマガでもご紹介しました劇場版『デス・ノート』からのスピンオフ作品。
タイで起きたバイオテロを発端に、ウイルス兵器によって人類浄化計画を
たくらむ一味とLとの戦いが始まる。
“L、最期の23日間”。

原作も劇場版もすべて観ている方にとっては、正直言って期待しているものと
異なる展開が待っています。
本来の期待は、緻密な頭脳戦、相手の裏をかくだましあい。
どちらが罠にかけ、どちらが罠にかかるか、観ている側にも予測不能な展開に、
急に訪れる大どんでん返し。こんな感じでしょうか。
しかしながら、実際のこの作品は、
Lがこれまで見せたことのなかった人間らしい困惑、情熱、あどけなさ、
そんな生身のLの魅力を描いていきます。

もともとLは感情を表に出すタイプでないぶん、博士の娘を演じた福田麻由子さん
(今年度第1号掲載の『リトルDJ』の演技もなかなかさわやかでした)が
物語を引っ張っていきます。
まあ、こどもがメインになったことも、頭脳戦の期待を裏切る一因かもしれません。

ただ、この作品のもっとも致命的な部分は、ウイルスに感染した人々の
ビジュアルですね。

こわい。怖すぎる。

中田秀夫監督、そんなとこばかりホラー色を強めなくても・・・
という力の入れよう。きもちわるい。

少年漫画が原作なのに、スピンオフになったとたんにカラーが変わった感じ。

んんんん、おしい、惜しすぎる。

博士の最期なんて、ぜったい小さい子泣きます。
夢に出ます。

せっかくだから知的エンターテインメントを期待してたのに、
テイストの混乱した映画となってしまいました。

ナンチャンの役も、なんともいえない・・・


★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★


『チーム・バチスタの栄光』


ミステリー小説の栄誉、「このミステリーがすごい」大賞受賞作。
原作は読んでいないのですが、原作者が本当のお医者さんということで、
リアリティあふれる描写の中のミステリにかなり期待しておりました。

心臓手術の中でも高難度のバチスタ手術を手がける専門集団、チームバチスタ。
27例連続で成功した驚異のチームが、その後3例連続で失敗。
竹内結子演じる女医・田口は院内調査を任される。

『L』が期待ほどでなかったぶん、『バチスタ』に勝手にいつも以上の期待を
もって鑑賞しました。監督が、『アヒルと鴨のコインロッカー』の中村義洋
監督ということにも注目していました。
前半は、竹内結子さんのおとぼけテイストが中心となり、「術死」という
かなり重いテーマのはずが、なんとなく脱力系で進んでいきます。
ぶっちゃけ、テレビドラマでもいいんじゃないの・・・!? と思える展開。
しかしながら、阿部寛演じる厚生労働省の役人・白鳥の登場で物語は
一気に動き出します。
相手を激怒させることで真意を探ろうとする白鳥の聞き取りに困惑する田口。
だが、そんな調査の果てに、ついに真相が明らかになる。

なるほど、なるほど。
よくある事件モノのような動機であるとか、陰謀であるとか、そういうものは
絡みませんが、医療現場で実際あってもおかしくないような展開と結末に
考えさせられます。

阿部寛登場シーンでの話のテンポはとても引き込まれ、観るひとをニヤつかせます。
そのぶん、ほかのシーンではもう少し音楽など工夫してテンポを保つべきだった
でしょう。あるいは、極論ですが、もっと早くに阿部寛を出すべきだったかも。

でもまあ、全体的にはよかったですよ。
そもそも心臓手術がどんな感じで行われるかなんて、普通見ることないですよね。
今回は手術現場での事件ということで、心臓が何度もリアルな感じで
描写されます。最初はちょっと気持ち悪く感じましたが、
後半では、心臓ってすごいな、なんて感覚にもなりました。
ピンクでプリプリしてるんですね。
(鑑賞直後に肉とか食べるのはやめたほうがよいかも)

そういえば、教授役の平泉成さん。
『L』でも似たような役で出てて、びっくりですよ〜

とにもかくにも、まず観てください。
なかなかよかった、バチスタ。



週刊『だれでもハズレは観たくない』
主宰 slow
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