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2008/06/10

地球ことば村メールマガジン

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         地球ことば村 メールマガジン
              第 17 号
          2008年6月10日発行
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「地球ことば村・世界言語博物館」は、世界のさまざまなことばや文
化、そして身近な日本語を見つめながら、“ことばで人を結ぶ”ことを
めざして活動しているNPOです。
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東京では今年の春は雨が多く、そのまま梅雨入りしてしまったような
感じですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?今年は国際言語年で
す。国際言語年に関連することば村の活動が遅ればせながら始まりま
した!イベントやサイトを通して活動を行いますので、ぜひご参加、
ご覧ください。
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【目次】
◆ イベントのお知らせ
 ◇ 6月のことばのサロン「ワロゴ語(豪州)の復活運動」
 ◇ 7月のことばのサロン「『なる』言語と『する』言語」(仮題)
 ◇ 9月のことばのサロン「チベットの文化と社会」
◆ 地球ことば村・言語学ゼミナールのお知らせ
◆ ホームページ更新情報
 ◇ 特集「2008年は国際言語年!」連載始まる
 ◇ 5月のことばサロン「ユカギールのことばと文化」ご報告
 ◇ 「しみじみ味わう江戸のことば」その十七「花柳界・花街」
◆ 今月の1冊 ジャレド・ダイアモンド『文明崩壊』


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◆ イベントのお知らせ ◆
◇ 2008年は国際言語年!全日本社会貢献団体機構助成事業
6月のことばのサロン「ワロゴ語(豪州)の復活運動」◇
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 オーストラリアの原住民語(アボリジニ諸語)の一つ、「ワロゴ語」
は、1981年に、一度は話し手がいなくなったことばです。1970年代の
初めにワロゴ語を調査し、最後の話者が遺した音源をもとに、ワロゴ
語をその孫の世代に伝えている角田太作先生に、ことばを復興する困
難も多い取り組みについて、具体的なお話をお聞きします。

話題提供:角田太作先生(東京大学大学院教授・言語学)
日時:6月14日(土)午後2時〜4時30分
会場:慶應義塾大学三田校舎124教室(中庭正面の建物です)
(JR田町駅徒歩8分・都営三田線三田駅徒歩7分・都営大江戸線赤羽橋
駅徒歩8分 )
参加費:無料。直接会場へおいでください。

★ 世界のことば「ワルング語(ワロゴ語)」↓
 http://www.chikyukotobamura.org/muse/low060411.html
 

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◇ 7月のことばのサロン「『なる』言語と『する』言語」(仮題)◇
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 日本人はなぜ英語が苦手なのか?日本語と英語の考え方が違うから
ではないか。動詞の働きなどにあらわれる、その言語の考え方を探り
ます。

話題提供:多々良直弘先生(桜美林大学言語学系 専任講師)
日時:7月19日(土)午後2時〜4時30分
会場:慶應義塾大学三田校舎教室(教室番号は当日掲示)
参加費:無料。直接会場へおいでください。


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◇ 2008年は国際言語年!全日本社会貢献団体機構助成事業
9月のことばのサロン「チベットの文化と社会」◇
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 42年前にチベット難民の一人として来日、チベット同胞のための医
療貢献を目指して27年前に医師となった西蔵ツワン先生を迎えて、チ
ベットの文化と社会についてお話を聞きます。チベットの問題が国際
的に注目を浴びている今、チベットの「ことば」や文化について、あ
るいは文化が弾圧されるとはどういうことか―さまざまな角度からチ
ベットとそこに暮らす人々について深く知る絶好の機会です。

話題提供:西蔵ツワン先生(医療法人和会・武蔵台病院副院長)
日時:9月7日(日)午後2時〜4時30分
会場(予定):慶應義塾大学三田校舎教室(教室番号は当日掲示)
参加費:無料。直接会場へおいでください。


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◆ 地球ことば村・言語学ゼミナールのお知らせ ◆
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 ことば村の主要活動メンバーのひとり、金子 亨先生による言語学
ゼミナールが始まります。言語学のもっとも基礎的でありながら、
現在大学等であまり教えられていない分野について、少人数で意見を
交換しながら学ぶ貴重な機会です。言語学を志す若手、特に学生・院
生の参加を歓迎します。

詳しくはこちら↓
http://www.chikyukotobamura.org/passed_special/special20080530s.html


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◆ ホームページ更新情報 ◆
◇特集「2008年は国際言語年!」連載始まる◇
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 2008年はユネスコが提唱し、国連が定めた「国際言語年」です。
地球ことば村では、国際言語年の趣旨と活動理念が一致することから、
イベントやサイトを通して国際言語年をアピールしていくことにしま
した。

この度、サイト上で、特集「2008年は国際言語年!」の連載が始まり
ました。第1弾は、国連の決議とユネスコ事務局長のメッセージの紹介
です。

「特集 2008年は国際言語年!(1) ― 国連決議とユネスコのメッセージ」
はこちら↓
http://www.chikyukotobamura.org/passed_special/special20080525s.html


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◇ 2008年は国際言語年!全日本社会貢献団体機構助成事業
5月のことばサロン「ユカギールのことばと文化」ご報告 ◇
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 去る5月24日(土)、長崎郁先生をお迎えし、ロシア北東部で話さ
れているユカギール語とその復興運動、生活文化について、現地の写
真や映像を交えながらお聞きしました。

詳しくはこちら↓
http://www.chikyukotobamura.org/forum/salon080524s.html


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◇「しみじみ味わう 江戸のことば」その十七「花柳界・花街」◇
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「ことばと暮らし」に連載中の荘司賢太郎氏のエッセイ「しみじみ
味わう 江戸のことば」、その十七「花柳界・花街」を掲載しました。

「しみじみ味わう 江戸のことば」はこちら↓
http://www.chikyukotobamura.org/muse/life0704001.html


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◆ 今月の1冊 ◆
ジャレド・ダイアモンド『文明崩壊』上・下、草思社、2005年12月
(原題 Collapse: How Societies Choose to Fail or Succeed)
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前作『銃・病原菌・鉄』でピュリッツァー賞を受賞した著者が、そ
れから8年後に出版した本書は、地球上のさまざまな文明のうち滅亡
してしまったものに焦点をあて、その崩壊のメカニズムを解き明かし
て、現代のグローバル社会に警鐘を鳴らすものです。

『銃・病原菌・鉄』で、「西洋文明を今日の隆盛へと導いてきた力の
源が、人種的(生物学的)な優越性などではなく、地勢や気候を含め
た環境の初期条件にある」(訳者あとがき)ことを、豊富な知識、デー
タで解明した著者は、本書でもイースター島やマヤ、ヴァイキングな
どの文明の崩壊の最大の原因を「環境の破壊」に、加えて「人口増加」、
「硬直的な価値観」、「外世界との関係の持ち方」などに帰しています。
この本でもまた前書と同様、著者のごく身近な経験に基づく平易で説
得力に満ちた叙述、歴史的・自然科学的学識を縦横に用いての論理に
思わず引き込まれてしまいます。

 崩壊した文明と同じ方向に向かいながら、有効な対策を採ることが
でき、崩壊を免れた社会についても語られており、その一つに江戸時
代の日本の森林管理が取り上げられているのも興味深い点です。1666
年、幕府は森林乱伐による河川の浸食や洪水の危険を認識し、1700年
までにトップダウン方式森林管理の徹底したシステムを作り上げまし
た。この施策がなかったとしたら、日本はイースター島やマヤ文明と
同じように、それ以降の国としての存続はなかったのかもしれません。

歴史的な文明の崩壊が現代の私たちに何を示唆するか−現代文明と歴
史的な文明の違いは、現代が通信や経済システムのグローバル化によっ
て、地球という「ひとつの文明」になってしまっているところにありま
す。世界の遠いところで起こることが直接・間接に世界中に影響を広げ
ているのです。第3世界で人口爆発が起これば、紛争が起こりやすくな
り、それは難民の流出という事態を招いて先進国に波及していきます。
逆に先進国の政治・経済的な行動で、第3世界が不安定になることも多
々あります。今、地球温暖化で直接被害を受けているのは、経済的に脆
弱な地域だとしても、それは地球全体で解決をはからないと、あっとい
うまに地球全体があやうくなるということを、本書は明らかに示してい
ます。

本書で資源利用上の重要なポイントとして「持続可能性:サステイナ
ビリティー」と並んで挙げられている製品の「履歴追跡可能性:トレイ
サビリティー」についても、日本では食品の安全性に関して意識される、
すなわち「わが身の安全・家族の安全」という視点で見られることが多
いように思いますが、それを含みながら、より広い視野で、地球全体の
持続可能性とからめて考える必要があります。

資源の枯渇、人口爆発を戦争や虐殺という不愉快な手段で解決する
(歴史的に多く見られる)のか、あるいはもっと人間らしい智恵にもと
づいて解決するのかは私たち自身にかかっている、そして、ある社会が
崩壊するか成功するかは、その社会自身の意志的選択(=哲学)による
と著者は述べています。本書の巻末には、参考文献とならんで、一般市
民がとれる問題解決の行動(環境保護に熱心な企業の製品を買う、ある
いはその逆の企業の製品をボイコットするなど)を多く載せてあり、問
題の重要性の認識だけでなく、その解決の一端に連なることができると
いう希望を、読者に抱かせてくれます。訳(楡井浩一)も大変こなれて
読みやすく、たくさんの人に読まれることを期待したいと思います。
(Y.O.)


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も支えてくださる方をお待ちしています。ぜひ一緒に地球ことば村を
盛り上げていきましょう。地球ことば村に興味はあるけれど、いきな
り会員には・・・という方のご参加ももちろん大歓迎です。会員募集
について、詳しくはこちらをご覧ください。
→ http://www.chikyukotobamura.org/boshu/boshu.html

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