■第383回 台湾問題を考えるために(後編)(台湾まじめなコラム)
■第383回 台湾問題を考えるために(後編)(台湾まじめなコラム)
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前回に続いて、『台湾問題』のおさらいです。
4月28日は、57年前の1951年、サンフランシスコ平和条約が発効
した日です。
サンフランシスコ平和条約とは、太平洋戦争を戦った日本と連合国との平
和条約です。
この平和条約で、日本は台湾、樺太南部、朝鮮半島などを放棄しました。
ほとんどの日本人には知られていないことですが、日本は台湾を放棄しま
したが、どこの国へ返還するかは明記されておりません。
つまり、国際法では、台湾は『帰属未定地』です。
この内容は、下記のメールマガジンの転載です。
『台湾の声』【寄稿】「中華民国」の国名を放棄すれば、台湾の明るい
未来が開ける
平成20年(2008年)5月4日配信
☆ 配信元:『台湾の声』編集部
http://www.emaga.com/info/3407.html
第1回から第221回までのバックナンバー一覧は、下記をごらんください。
http://blog.mag2.com/m/log/0000183170/108501028.html
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【寄稿】「中華民国」の国名を放棄すれば、台湾の明るい未来が開ける
アジア安保フォーラム幹事 宗像隆幸
(前回からの続き)
実は、台湾を自国の領土とかたくなに主張している中華人民共和国も、台
湾の法的地位が未定であることを知っているのだ。
国連総会が採択した第2758号決議案を起草したのは中華人民共和国の
周恩来総理であり、彼自身がそう語っているのである。
「中華民国を国連から追放する」と書けば、国連加盟国の除名になり、安
保理の勧告と国連総会の三分の二以上の賛成が必要になる。
中華民国の国連追放に反対していた米国が、安保理で拒否権を行使すれば、
中華民国を追放できないので、周恩来はやむなく「蒋介石の代表を追放する
」と書いたのである。
国連総会が第2758号決議案を採択する4日前の1971年10月21
日、周恩来総理はキッシンジャー米大統領特別補佐官に対して、「もしこれ
(第2758号決議案)が通れば、台湾の地位は未定と言うことになります
」と語っている(『周恩来、キッシンジャー機密会談録』岩波書店2004
年発行、P.159)。
中華民国憲法が廃棄されて困るのは、「台湾統一」に対する一切の名分を
失う中華人民共和国である。
しかし、中華民国の存在を認めていない中華人民共和国は、あからさまに
「中華民国憲法を廃棄するな」と言えないので、アメリカ政府をそそのかし
て台湾政府に圧力をかけさせてきた。
中華民国を承認していない米国が、「中華民国憲法を守れ」と言うのもお
かしな話しであるが、それは民主主義を尊重すべき米国の建国理念に反する
ばかりか、米国の国益にも反している。
自分たちが直接に制定した法か、自分たちが選出した代表によって制定さ
れた法に従うのが、民主主義の基本原則である。
中華民国憲法は、中国で中国のために中国人によって制定された中国憲法
であり、台湾人の憲法ではない。
米国は台湾関係法によって台湾の防衛に協力しているが、台湾人が台湾憲
法を制定して中華民国憲法を廃棄すれば、中国が台湾を武力で威嚇したり武
力を行使することは侵略行為であることが明白になり、今よりずっと台湾を
防衛しやすくなるのだ。
台湾側がこれらのことを説明しないから、台湾問題に対する認識の浅いア
メリカ政府は、中国に言われるままに、台湾に圧力をかけてきたのである。
中国国民党政権になっても、殆どの台湾人民が「中国との統一」に反対し
ている現実は変わらない。
「中華民国」の国名を放棄すれば、台湾は主権国家としての地位を確立し、
中華人民共和国による併合を防止することも出来ることを、広く台湾人民が
認識するようになれば、それが大きな世論となって、国民党政権を動かすこ
とも出来るのではなかろうか。
民進党は党綱領に「台湾が現実に行使している主権に基づいて建国し、新
憲法を制定して国際社会に復帰する」と定めておきながら、政権の座にあっ
たこの8年間、この最も基本的な任務を忘れていたようだ。
立法委員選挙で惨敗した民進党は、立法院での影響力は殆ど失ってしまっ
たが、もともと大衆運動から生まれた政党である。
今こそ初心を取り戻して、大衆運動によって人民の覚醒を促すことが、民
進党の任務であると思う。
台湾人民は、人民投票や議会選挙で、台湾の主権者としての権利を行使し
ている。
台湾人民が「中華民国」の国名を放棄しなければならないことを認識すれ
ば、台湾には明るい未来が開けるであろう。
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■ 歴史好きの素人が語る歴史(第383回)(2008年05月07日号)
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