本のご紹介です。タイガーフォース
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こんにちは!活字中毒のモモちゃんです。
私が生まれ育ったのは関西で、そこには狂信的な信者を持つ宗教
がある。
タイガース教だ。
私が高校三年の秋、タイガースはかつてない快進撃を続けていた。
ある日、放課後の廊下に生徒が集まっているので近寄ってみると、
男子生徒がタイガースのハチマキを頭に巻いて窓に立っていた。
六甲おろしを歌っていざ!三階の窓から両手を挙げて、下の駐輪
場のトタン屋根の上にダイビング!してしまったのである。
道頓堀からの飛込みを模したものらしいんだけど、あのテンショ
ンの上がり方は尋常じゃなかった。
アホだなあ。三階から飛び降りて、足の捻挫だけですんだという
のもなんとも言えずアホっぽい話です。
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本日は ◆社会派!ドキュメンタリー系
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タイガーフォース マイケル・サラ/ミッチ・ウェイス
¥ 1,995 WAVE出版 (2007/9/21)
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2004年度のピュリツァー賞を受賞した作品。
ベトナム戦争中、アメリカ軍の中にタイガーフォースという部隊
があった。少人数でジャングルに入り込み、索敵、ゲリラの殲滅
を任務とする。
ベトナムのソンヴェ渓谷に、タイガーフォースは降り立った。
ゲリラをあぶりだすため、米軍はソンヴェの住民たちを強制移住
させようとした。しかし、土地に愛着を持つ農民たちはなかなか
離れようとしない。
いつしか、タイガーフォースの役割は残っている村人を「説得」
することになっていた。
熱帯の蒸し風呂ような気候、いつ襲ってくるとも知れぬゲリラ、
蛭、サソリ。兵士たちの消耗は続く。農民たちは、移住先への列
から逃れて村に戻ってくる。
兵士たちは、「ベトナム人は自分たちとはちがう」と考えていた。
人間ではない。サルと呼ぶ兵士もいる。
言うことを聞かず、農作業を続ける村民に後ろから発砲する。
戻ってこられないように家を焼く。家の中に人がいてもかまわず
火をつける。老人を殴り、頭にライフルを突きつけて撃ち殺す。
ソンヴェ渓谷から戻ったタイガーフォースは、わずかな休みを与
えられただけで、再びチュ−ライで戦うことを命じられた。
そこにはゲリラが待ち構えていた。木の上からタイガーたちを狙
い、狙撃してくる。仲間が倒れる。
民間人を殺すのが兵隊の役割ではない。そう説く兵士も中にはい
た。残虐行為に抵抗を示す人間もいた。しかし、疲弊がタイガー
たちを消耗させていく。
村を襲い、村民を殺し、地下壕に逃げ込んだ人間を手榴弾で焼き
殺し、死んだ人間の耳を首飾りにして「記念品」にする兵士も出
てきた。乳児の首をナイフで切り落とした兵もいた。
戦後、CID(米軍犯罪捜査司令部)のグスタフは、乳児殺害の告
発書を手に取る。
タイガーフォースに所属していた兵士たちに面会し、戦争犯罪を
暴こうとする。
調査の中で兵士に面会したグスタフは、彼らが皆一様に過去の犯
罪におびえ、精神を病んでいることを知る。
「彼らの心は、スナップ写真を撮っていたのだ。家族と団欒して
いるとき、血まみれのスナップ写真が目の前に現れる」
兵士たち何人かの生まれ、育ちも記されており、彼らがどんな人
生を歩んでベトナムに赴いたかが丁寧に書かれている。
その後の不幸な人生にも筆が及んでいる。
アマゾンのレビューによると、翻訳があまりうまくないらしい。
軍の階級があいまいだそうだ。また、人の名前がごちゃごちゃし
てわかりにくいというのは私も感じた。
しかし、数十年も前のことを、丁寧に資料を探して書ききったと
いう点においては力作といわざるを得ない。
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