ちょいと箸休め 第124回 ガチャガチャ
■□■ ちょいと箸休め ■□■
2007年 12月 20日 第124回 ガチャガチャ By晶実
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正式名は知らないが、私は『ガチャガチャ』とよんでいる。
硬貨を入れて取っ手を回すと、玩具が入ったカプセルがゴロンと出て
くる物だ。
先日、息子(6歳)とスーパーマーケットへ買い物に行った。
2階へ行く階段の途中にベンチと複数のガチャガチャが並んでいる。
息子は電車のガチャガチャの前で足を止めた。
「お母さん、ひとつだけっ!ねっ!お願いっ!」
ひとつ¥200。高っ…。ガチャガチャなのに…。
まぁ、ひとつだけならいいか。
「絶対にひとつだけならいいよ。」
「ありがとう!」
息子は嬉しそうに200円を入れ取っ手を回し、ゴロンと出てきた
カプセルを覗きこんだ。
「……。(息子)」
「どうした?(私)」
カプセルの中は、繋げて使うらしき線路だけ。
「…お母さん、電車が出れば、畳の線とか線路代わりにして遊べるん
だけど、線路だけじゃ…。えっとね…、ひとつだけって言ったんだけ
どー…。」
「わかった。今日だけ、もう一回ね。」
「ありがとう!」
ガチャガチャに400円かよ。
今度はJR山手線が出た。
「やった!(息子)」
息子が大事に手に抱え帰宅。
私は夕飯の仕度をし、息子は座敷で遊び始めた。
しばらくすると、私の後ろに息子が、複雑な表情をして来た。
「なに?」
息子と座敷に行くと、円の半分の長さの線路。
もうひとつ線路のカプセルが出れば、きっちりまるになるのだ。
「まるの半分の線路の山手線ってムカツク。やっぱり山手線はグルグル
回ってほしいよね。でも、またやっても違うの出るかもだから、この
ままにしとこうと思うんだけど、妙にスッキリしない。(息子)」
ガチャガチャも商売上手なことだ。
その後、一輛の山手線の電車は、円の半分の線路の上を息子の手によ
って、日々行ったり来りしている。
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