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2008/02/22

内藤証券メルマガ「中国株レポート」No.113

2008/02/22 No.113
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
       ★内藤証券メルマガ「中国株レポート」★
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
━━目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【1】月一連載「アナリストの眼」(第1回)
【2】比べてみれば何が見える?
―第7回「日中の恋愛事情比較 〜中国にホワイトデーは来るの
か〜」―
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

★☆月一連載「アナリストの眼」(第1回)☆★

 今回から新シリーズとして「アナリストの眼」をお送りしま
す。主として中国の産業界の動向や株式市場にかかわるトピック
スを順次取り上げていくつもりです。第1回は中国の通信業界の
最近の動きについてまとめてみました。

■チャイナモバイルの一人勝ちが続く■

 中国本土の電話加入者数は9億人以上、世界全体の20%以上を
占めています。このうち携帯電話は約5億3000万件、固定電話が
約2億8000万件ですが、世界的な傾向と同様に、携帯電話が近
年大きく伸びています。例えば、加入契約件数でみると携帯電話
は2001年末の約1億4500万件から2007年10月末には5億3000万件へ
と3.7倍に増えていますが、一方で、固定電話は同じ期間に約1億
7300万件から2億8300万件へと1.6倍の伸びにとどまっています。
ただ、電話加入者のARPU(1契約当たり月間平均収入)は74元
(約1100円)と、世界平均の35米ドル(約3800円)を大きく下
回っています。このことは、今後の展開しだいでは一段の収入拡
大の余地があることを物語っています。

 ところで、中国本土の通信キャリアは、中国移動(0941.HK、
チャイナモバイル)、中国聯通(0762.HK、チャイナユニコ
ム)、中国電信(0728.HK、チャイナテレコム)、中国網通(香
港)(0906.HK、チャイナネットコム)の4社が市場シェアの大半
を占め、それ以外に比較的規模の小さい中国鉄通集団有限公司
(チャイナレールコム、中国鉄通)、中国衛星通信集団公司
(チャイナサットコム、中国衛通)の2社があります。このうち
中国移動、中国聯通が携帯電話、中国電信、中国網通(香港)の2
社が固定電話ならびにPHSを受け持つかたちになっており、中国
鉄通、中国衛通はそれぞれ鉄道関連、衛星関連のインフラを使っ
て固定電話事業を手掛けています。したがって、事実上は大手4
社の寡占状態となっています。

 一方、これら4大通信キャリアの収益状況を見ると明らかな格
差が出ています。移動体通信キャリアである中国移動が売り上
げ、利益ともに毎年20%以上の伸びを続けるなど一人勝ちの様相
を強めている一方で、同じ移動体通信キャリアの中国聯通は利益
こそ伸びていますが売り上げは伸び悩んでいます。また、固定電
話中心の中国電信、中国網通(香港)の2社は減益基調が続いてい
ます。

 こうした4社の間の収益格差が、中国通信業界の「不均衡な発
展」という状態を作り出し、無視できない問題となりつつありま
す。前述のとおり、中国移動の“一人勝ち“状態が続く一方で、
中国電信、中国網通(香港)という固定通信業者は明らかな不振が
続いており、見通しも厳しいものとなっています。

 また、移動体通信キャリアである中国移動と中国聯通との比較
でもここ数年、2社の差はますます広がっており、中国聯通は新
規ユーザーの伸び悩みで市場シェアが徐々に縮小しています。
ユーザー数で見ると、中国聯通は中国移動の約45%相当の規模で
すが、収入では30%弱にすぎません。このことから、中国移動の
ユーザーの質が中国聯通を上回っており、ハイエンドのユーザー
が主に中国移動に集中しているのが分かります。

■2008年は大転換の年に■

 こうした状況下、2008年は中国通信業界にとって大きな転換の
年となりそうです。中国が国家的に進めている独自の通信方式
「TD−SCDMA」の本格展開が始まるうえ、北京五輪前後には通信
業界の大再編、そしてその後には第三世代移動通信(3G)事業者
ライセンスの発給などが予想されるためです。

 TD−SCDMAネットワークの構築は国家としての重要目標であ
り、その成否は最大の移動体通信業者である中国移動の肩に掛
かっているといえます。すでに完了した試験網建設を通じ、五輪
会場を有する都市はほぼ通信網が整備され、2008年にはTD−
SCDMA のネットワーク構築が本格化する見通しとなっています。

 そして中国通信業界にとって今年の最大の話題となりそうなの
が業界の大再編です。すでに述べたように、通信業界での中国移
動の一人勝ちによる「不均衡な発展」が無視できない問題となり
つつあるなかで、【1】現状では競争原理が働いておらず、再編
しなければ中国移動の独占状態が続く、【2】固定通信キャリア
がすべての通信事業を取り扱うという約束を履行する必要があ
る、【3】国有資産監督管理委員会は引き続き向こう3〜5年以内
に中央企業の同業会社を合併し、通信業界の市場構成を改善する
方針である――などから、それには業界の再編が最も有効な手段
と考えられるためです。

 今年再編が起こると見る理由は、【1】共産党大会が終了し、
党、政府機関での通信関連人事が確定した、【2】夏の北京五輪
を控え、TD−SCDMAの本格展開が見込まれる、【3】「不均衡」の
解決にはもはや時間がない(国内の携帯電話市場は、加入者契約
件数8億件で飽和状態に達する可能性があるなかで、既に中国移
動が圧倒的なシェアを有している)――などです。

 再編のシナリオとしては、さまざまな憶測が飛び交っています
が、現状で次の3つの案が有力のようです。それは、【1】中国移
動、 中国電信+中国聯通のCDMA事業、中国網通(香港)+中国聯
通のGSMと固定通信事業、【2】中国移動、 中国電信+中国聯通
のGSM事業、中国網通(香港)+中国聯通のCDMA、【3】中国移動+
中国網通(香港)、中国電信+中国聯通――の3つです。それぞれ
のシナリオには一長一短ありますが、総合的に判断するとシナリ
オ【1】もしくはシナリオ【3】の可能性が大きいようです。

 一方、3Gライセンスの供与ですがライセンスは3枚発給され、3
種類の通信規格が採用されることはほぼ確実と思われます。それ
は、【1】すでに3つのネットワーク(GSM2つ、CDMA1つ)があ
る、【2】発給数が4枚では過当競争が起こり、国産規格のTD−
SCDMAは大きな不利益をこうむる、【3】国際的な圧力を緩和する
ために、3種類の規格を採用する必要がある――などの理由から
です。

 3Gライセンスの発給時期は業界再編の後となる可能性が大きそ
うです。それは、【1】TD−SCDMAの推進は国家戦略であるが、産
業チェーンの構築にはまだ時間がかかる一方で、再編については
すでに機が熟している、【2】3枚のライセンスを発給するために
は、通信キャリアを1社減らさなければならない、【3】先に再編
を実施することで、通信キャリアが2Gから3Gへの移行をスムーズ
に進められるとともに、TD−SCDMAの実用化への時間を稼ぐこと
ができる――などが背景にあるからです。

 再編の具体的なタイムテーブルについてはまだ確定していませ
んが、北京五輪に影響を与えないことが大前提となります。可能
性の高い時期としては、【1】五輪閉幕後すぐ(2008年7−9月期
末から10−12月期初め)か、【2】五輪開催前の3〜6カ月内
(2008年1−3月期)――が考えらます。

 いずれにせよ2008年はTD−SCDMAの商用化元年であり、今まで
通信業界を取り巻いていた様々な不確定要素がなくなっていく年
となりそうです。再編後、通信キャリアは大規模な既存ネット
ワークのアップグレードや、3Gネットワークの建設に乗り出すで
しょう。上記の再編案に基づくと、2008〜2010年の3G事業への総
投資額は1200億〜1400億元にも達する見込みであり、その意味で
も2008年の中国の通信業界は周辺の設備業界まで巻き込んだ一大
転換期を迎えそうです。

(中国部長 村上哲也)


★ ☆比べてみれば何が見える?☆★
―第7回「日中の恋愛事情比較 〜中国にホワイトデーは来るの
か〜」―
◆ついに過ぎ去ったバレンタイン

 日中の色々なアンケート、統計、数値などを集めてみて、それ
を比較し、私なりの解釈を加えてみようという「比べてみれば何
が見える?」。7回目の今回は「日中の恋愛事情の比較」です。

 苦い思い出の多い2月14日……、「バレンタインデー」が過ぎ
去りました。もともとキリスト教の祝日であり、恋人たちが愛を
誓い合う日。本場の欧米では、恋人双方がカードや贈り物を交換
しあうといいます。日本ではなぜかお菓子メーカーの陰謀(?)
で女性が男性にチョコレートを贈るという内容になりました。日
本ではさらに3月14日をホワイトデーとし、男性が女性にバレン
タインのお返しとしてクッキーなどお菓子に贈り物を添えてプレ
ゼントします。

 中国にもバレンタインがあります。「情人節」と呼ばれ(情人
は“恋人”という意味)、同じく恋人同士にとっては大切な一
日。重要度はクリスマスを越えます。でも日本と中国のバレンタ
インには、決定的な違いがあります。それは、中国では男性が女
性に贈るのです……。加えて、中国には実質、“ホワイトデー”
はありません。

 バレンタイン、ホワイトデー、この2つの日中比較を通じて、
両国の恋愛事情について、“甘い”考察をしてみようと思いま
す。

◇日本のバレンタイン、ホワイトデー 〜義理人情の世界?〜

 日本のバレンタイン、ホワイトデーについては、楽天リサーチ
の最新調査を引用してみましょう。
http://research.rakuten.co.jp/report/20080124/
 これによると、女性がプレゼントを贈る相手は1位:夫、2位:
父親、3位:友人、4位:子ども、5位:仕事関連の人、6位:彼氏
です。“夫”と“彼氏”の合計が50.9%と約半分に達する一
方、“自分のため”が13.5%、“贈る予定がない”が25.2%と、
答えは結構ばらついています。

 1人あたりでのチョコレートの予算をみると、“夫”、“彼
氏”、“父親”へのものが「500〜3000円」が7割。義理チョコと
いえる“友人”、“仕事関連”は、「1000円未満」が7〜8割とさ
すがに低め。バレンタインに関する意識では、「あってもなくて
も良い」、「要らない」、「どちらかといえば要らない」を合計
すると女性で63.5%、男性で70.8%に達し、一歩引いた立場が多
数を占めるようです。

 ホワイトデーで見ると、“妻”や“彼女”へのお返しについて
は、お菓子に加えて他のプレゼントを用意するというのが主流。
合計予算では、“彼女”へのお返しが4329円など、総じて女性の
予算を上回っています。

 日本のバレンタインは、一昔前の女性が恋人などに贈るという
ものから、多様化しているようです。親、子どもへの“情”、社
交ツールとして仕事関連の人などへの“義理”チョコレートな
ど……。最近では自分に、そして同姓の友人に贈るチョコレート
などもあるようです。ともかく色々です。

◆中国のバレンタイン 〜恋人たちの最大のイベント!〜

 中国のバレンタインは日本と大きく異なります。まず基本的に
男性が女性にバラなど花を贈り、チョコレートなどのお菓子、ア
クセサリー、化粧品、衣類・小物などをプレゼントとして贈り、
そのうえレストランで一緒に食事をする……。つまり日本の女性
→男性ではなく、完全に男性→女性です。お金は完全に男性持ち
で。都市部の若年層、そのなかでも特に学生間に広まっており、
このときに男性の女性への“愛の深さ”が試されるようです。バ
レンタインに関する現地ニュースを見てみると……。

・広東省広州市のローカル紙「南方日報」の調査によると、15〜
44歳の広州市民のうち、54.6%がバレンタインに恋人に贈り物を
することを考えていたそうです。なお、中国人のバレンタインの
支出は一人あたり平均で192元と、米国に近い水準。広州市民の
特徴は、まず食事、その次に贈り物。中には263元も費やす人も
おり、バレンタインデーの支出を最も惜しまないのは25〜29歳の
年齢層だそうです。

・福建省アモイ市のローカル紙「廈門日報」によると、アモイ市
はバレンタインデーの商戦が活発で、各映画館、レストラン、ホ
テルなどがバレンタイン専用の商品・サービスを提供しており、
年々過熱しています。最低100元支出しなければ、“愛情を満た
すことができない“のかも。

・バレンタインシーズンはバラの価格が高騰し、普段は1本2〜3
元のものが、この時期は10元以上にまでなる。高級品は100元以
上にも。

・新華網によると、バレンタイン商戦の中心は大学生。彼らはレ
ストランを予約し、80〜500元の花束や、チョコレートなどを購
入します。キャンパス近くの花屋は一番の稼ぎ時です。レストラ
ンが、彼らが一番好む場所で、遼寧省大連市ではメニューの値段
も168〜688元と高水準。大学生の毎月の生活費を1000元とした場
合、男子学生の財布は厳しいもの。ある学生は冬休みのアルバイ
トで稼いだ200元すべてを彼女へのプレゼントで費やし、生活費
の一部を使ってバレンタインの食事をしたといいます。別の学生
は彼女に化粧品を贈り、一緒に食事したことで、その後の半月は
毎日インスタントラーメンだったといいます……(涙)。

・バレンタインは浮気や不倫を発見しやすい日ともいえるよう
で、この時期になると調査・探偵会社はどこも忙しいようです。
追跡調査となると1日あたり800元はかかるとのこと。

 留学時代を思い返すと、私もバレンタインにある女性にバラを
プレゼントした思い出があります。結果はまあ想像にお任せしま
す(笑)、ともかくバレンタインの日中の違いはとても印象に
残っています。キャンパス内では、たくさんのバラの花びらが涙
ともに散ったのかもしれません……。財布のお金も同様に……。

(中国でのバレンタインチョコレート)
http://www.zjol.com.cn/pic/0/01/17/72/1177267_648917.jpg
(豪勢なバレンタインディナー)
http://chuangye.cyol.com/images/2006-02/15/xin_340203151038911276062.jpg
(大きなバラの花束)
http://www.yn.xinhuanet.com/newscenter/2006-02/14/xin_260203141502296282767.jpg
(バラの花束を持って歩くカップル)
http://news.xinhuanet.com/photo/2006-02/14/xinsrc_27202031416370462640286.jpg

◇日中の共通点 〜 七夕よりもバレンタイン 〜

 共通点を考えてみると、どちらも欧米から輸入された習慣とい
う点があります。日中に固有の「恋人たちに相応しい日」として
は、七夕があるといえますが、あまり意識されていないのが実
情。両国どちらも恋人たちに相応しい日は、バレンタインが主流
です。

 日中ともに本来の宗教的意味は意識されず、主に商業的な側面
から広まっています。バレンタインの商業化はお菓子メーカー、
レストラン、ホテル、アパレル、花屋、宝飾品など色々な分野に
新たな市場を生み出します。このせいか、男性の経済的負担が重
くなるのかもしれません(日本でも“お返し”の相場は何倍かと
も……)。

◆日中の相違点 〜ホワイトデーがない!〜

 相違点は何でしょうか。まず根本的な違いに男性が女性に贈り
物をする点があげられると思います。日本では“義理”チョコと
いうように、一種の“お歳暮”的な要素があるのかもしれません
が、中国のバレンタインは“愛”一つ!男性の愛、さらには愛を
裏付けるさまざまな“実力”が試されるのかもしれません。

 バレンタインが男性→女性である以上、日本のようなホワイト
デーもありえません。正確にいえばホワイトデーを意味する“白
色情人節”という日本から取り入れた中国語もあり、商業的な面
で宣伝もあるみたいですが、一般的では使われないようです。
いっそ、日本のホワイトデーとは逆に、女性→男性で贈り物をす
るというようにしたら、きっと普及すると思うのですが……。

 留学時代、日本語の授業を受け持っている教師から急に授業を
してくれと頼まれ、たくさんの大学1年生の前で日中の違いを話
したことがあります。そのとき、私はバレンタイン、ホワイト
デーの例を出し、「中国では男性が女性にプレゼントするばっか
りで、逆がないのはおかしい!」と議論をふっかけました。確か
にバレンタインが男性→女性だと、日本でのように「もらえるの
かな?」という心配はないのですが……。

 日中でどうして正反対のバレンタインとなってしまったのか?
理由として、中国では男性が女性におごることが、日本よりも圧
倒的に多いという点があげられるかもしれません。恋人同士なら
ともかく、友人同士でも男性が女性の分を持つことが一般なのか
も。もちろん人、地域によって違いはありますが、日本よりも
“割り勘”が少ないという点は事実でしょう。留学中、自分は
「おごられて当然」と、はなから支払う気のない女性を何人か見
て、びっくりした記憶もあります。

 でも、男性が“嫌々ながら”でそうしているかといえば、むし
ろ積極的にそうする、あるいは無意識にそうしている男性の方が
多いのかもしれません。女性への気配り、協力性、包容力な
ど……、中国の男性はほとんどの面で日本人を上回っていると思
えます。同感する人もけっこう多いのでは?中国では日本と異な
り、基本は男女共働き。家事も男女共同であり、女性の社会進出
度も日本より比較にならないほど高いといえます。このような社
会では、上から目線だけの男性は100%無視されるだけでしょ
う。

 一方で、男性は経済的・精神的にもしっかりとした能力・環境
を持っていなければならないという考え方も並存しており、一部
でも女性に頼っていると思われることを嫌う男性は、多いのかも
しれません。男が年下、女が年上の夫婦が日本より少なく、結婚
では男性の経済的能力が重要視されるといわれる中国では、女性
も実際頼るかは別にして、そのような能力を求めているのかもし
れません。

◇むすびに変えて 〜拡大する恋愛市場、中国にホワイトデーは
来るのか〜

 恋愛市場は年々拡大しています。ここでいう恋愛市場とは男女
が知り合い、仲を深め合い、最終的にゴールインするまでに消費
する色々なモノ・サービスを含めています。この市場の担い手は
男と女。13億人の人口を有する中国。恋愛市場はこの先も膨大な
数の担い手がいるなかで、拡大を続けるでしょう。

 しかし中国で生まれてくる子どもの数を見ると、不自然なくら
い男が多いと言われています。一人っ子政策が背景にあるようで
すが、市場拡大が絶対数で男が女より多いという状況下で進めら
れていくのならば、将来の恋愛市場はどうなるのでしょうか?

 バレンタイン、クリスマス、誕生日などのイベントを通じて、
男女が食事をし、プレゼントを渡し、買い物をし、映画を見に行
き、お金を使う。一方で将来の結婚を視野に、男性は結婚資金を
蓄え、マンションを購入し、車を用意する……。経済発展、都市
化が進むなか、中国全体の恋愛市場は、程度の差こそあれ、沿海
都市部のようになっていくと思います。これは観光、娯楽、飲
食、小売など第3次産業の拡大余地を増やすことであり、中国も
広い地域で日本と同じような過程をたどっていくのかもしれませ
ん。

 しかし、バラ色ばかりではありません。すべての男性が豊かで
はないので、厳しい結婚条件、特に経済面でその条件を満たすこ
とができない男性が増えてくるように思えます。特に一人っ子政
策の中国では結婚する際、当の本人たちはオッケーだとしても、
両親が色々な心配をすることでしょう。特に女性の両親は。格差
が大きく、社会保障が万全でないなかで少子高齢化社会を迎える
中国では、結婚は当の本人たちだけの問題ではないのですから。

 こう考えてみると、中国の男性はなかなか大変です。中国では
日本のバレンタインのような「女性→男性」方向のイベントがと
ても少ないように思えます。さらにホワイトデーでもあったとし
たら、男性がかわいそうに思えてなりません。ある意味、私は日
本の男性で良かったのかも……。

 しかし、中国には将来、「ホワイトデー」が来ると私は思いま
す。それはバレンタインと同じく日本と正反対の内容になりま
す。つまり「女性→男性」という方向。女性が男性にプレゼント
をするというイベントです。

 もちろん中国の女性は色々な形で男性に感謝の気持ちを伝えて
います。日本よりも男女の助け合いは強いことでしょう。しか
し、日本のバレンタインのように、女性から男性に、“愛情”、
あるいは日ごろの“感謝”などの気持ちをプレゼントという形で
贈るイベントが、全国的にあってもいいはずだと思うわけです。

 いつか3月14日に中国で綺麗な女性から贈り物をもらえるはず
だと……、私は期待しています!

(中国部 畦田和弘  画像はすべて新華網から。)

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