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2008/06/30

映画の精神医学 講演会DVD無料プレゼント(本日限り)

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      映画の精神医学
       
●第277号● 2008年6月30日発行 ● 発行部数 :47,077部
 
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    【 目 次 】
■1 【「映画の心理学」講演会】DVD 無料プレゼント
■2 最新映画批評 「JUNO/ジュノ」
■3 精神医学の目  読者からの相談
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■1 【「映画の心理学」講演会】DVD 無料プレゼント
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 一昨日、6月28日に
【「映画の心理学」講演会】「シカゴと映画と精神医学」
が、開催されました。

 シカゴという街は、どんな街か?
 シカゴを舞台にした映画の解説。
  「ブルース・ブラザーズ」「逃亡者」・・・
 シカゴ出身の有名人とは?
 シカゴのオリンピック開催の可能性。
 私が、アメリカで会った映画人の話。
 私のアメリカ(人)論。
 私が、アメリカ生活で気付いたこと。

 など、多彩な視点から、シカゴと映画について
お話しさせていただきました。


 この、【「映画の心理学」講演会】(全153分)の模様を
DVDとして収録しました。

 この【「映画の心理学」講演会】DVDを、
「映画の心理学」の6月、7月の継続購読者へ
無料でプレゼントすることにしました。

 明日、7月1日の0時過ぎに、
「映画の心理学」の購読者向けに、
【「映画の心理学」講演会】DVD 無料プレゼントの
案内メールを流します。


 わかりやすく言いますと、
本日6月30日の23時59分までに、
「映画の心理学」に購読していただきますと、
【「映画の心理学」講演会】DVDを無料で入手する
ことができます。

 送料、手数料は、樺沢紫苑が全部負担します。
 (ジャパネット・タカタ式)


 「映画の心理学」をはじめて登録される方は、初月無料なので
6月分は無料で、7月分の購読料(1,490円)から課金されます。
 6月分の「映画の心理学」は、登録直後に届きます。

 ということで、【「映画の心理学」講演会】DVDを
是非、入手してください。


本日、23時59分までに、「映画の心理学」に登録して、
【「映画の心理学」講演会】DVDをゲットする!!
→→→  http://01.futako.info/a/eishin.html


追伸 【「映画の心理学」講演会】DVDは、
定価4,980円で販売の予定です。


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■2 最新映画批評
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┌───────────┐
 「JUNO/ジュノ」
└───────────┘

 16歳の高校生ジュノが予想外の妊娠を経験。
 現実を受け止めながら、出産を決意し、成長していく
さまを描いたヒューマンコメディー。

 アカデミー賞主演女優賞にノミネートされたエレン・ペイジの
演技は高い評価を受けていたが、その演技は評判通りに
素晴らしいものであった。

 突然の妊娠に直面したジュノ。
 普通だと泣き出したり、騒いだり、あるいは自分一人では
受け止められないはずだが、ジュノは事実をしっかりと受け止め、
自らの不安を独特の「ユーモア」で発散していく。

 心理学の用語で、「防衛機制」というのがある。
 心が危機的な状況に陥ったとき、心理的な破たんを防ぐための
防衛メカニズムで、「抑圧」「合理化」「投影」「逃避」「昇華」など
いろいろな「防衛機制」がある。

 「JUNO/ジュノ」を見ていると、「防衛機制」の一つとして、
「ユーモア」を加えるべきではないか・・・と思ったくらいだ(笑)。

 笑いを一時しのぎの気晴らしとして利用するのならば、それは
「逃避」にすぎないが、ジュノの場合は、不安や戸惑いといった
心理的なマイナス・エネルギーをプラスのエネルギーに「昇華」し
自らの成長エネルギーにしてしまっているところが凄い。

 これだけしっかりした高校生の女の子は、
平均的なアメリカ人の高校生ではないとは思うが、
そのあまりにもしかっりとした考え方と行動力に驚かされる。

 妊娠してから、生むべきか、中絶すべきかをすみやかに
決定して、どんどん行動に移していく。
 そして、養子に出すことを決めて、相手先の夫婦まですぐに
見つけてしまう。
 なんという、行動力。

 生んだ子供を「赤ちゃんポスト」に預けたり、あるいは
生まれた直後に川に捨てたという事件もあったが、
ジュノのような考え方ができれば、そんな事件は起きるはずがない。

 ティーンエイジャー、未婚者の出産の問題は、アメリカではきちんと
社会問題化しているが、日本では実際に起こった場合、
陰に隠そう隠そうとする傾向がある。

 だから、ジュノのように、妊娠をカミング・アウトするなど
ありえない話で、その反動として新生児の遺棄事件が起きるし、
「赤ちゃんポスト」が必要にもなるのだろう。

 そうした、未婚者の出産を問題提起する映画というと、
重苦しい感じがするが、実際はそうではなく、
予想以上に明るくカラッとした作品に仕上がっており、
随所に笑いのある楽しい作品になっている。


樺沢の評価  ★★★★

 (★★★★★が満点。☆は、★の半分)


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■3 精神医学の目 
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┌───────────┐
 読者からの相談
└───────────┘

 読者の方から、相談のメールが来ましたので、誌上にてお答えさせて
いただきます。


─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─

最近、趣味の教室に、
困った人(20代前半女性)が入ってきました。

わたしはまだ直接会ったことはないのですが、
先生とその場にいた生徒Aさんの話によれば、

初日から、「透視能力がある」と言い、
二度目に来たときは、
「今日は浮遊霊をつれてきた」と言ったそうで、
応対にとても苦慮しているとのことです。


この人は、
生徒のBさんが連れてきた人ですが、
Bさんはその人の話を信じているので、
相槌を打ったり、話をうながしたりもするそうです。

2対2ではとても居心地が悪く、
生徒のAさんは怖がりはじめているそうで、
授業料の支払いもしていかないこともあって、
(教室は月謝ではなく、行った日に費用分を精算します)
先生はやめていただきたいようです。

わたしははっきり先生から
依頼されたわけではありませんが、
これまでの経験から、
わたしは次週彼女たちに会うべく教室へ行き、
彼女たちが来たら様子を見て、
先生の意向に沿うような流れを作る手助けを
すると思います。

でも、ふと思ったのです。これでいいのでしょうか?

困った人である彼女が、
初対面の人たちに、そういう言動をしてしまう理由、
これまでの人生の過程は、
ある程度わたしにも予測がつきます。

そういう彼女に、またわたしたちも拒否をする、
それでいいのでしょうか?

彼女の「気づき」のきっかけにできるようには
できないものでしょうか?

信頼関係のない、他人である場合、
とてもむずかしいだろうとは思います。

よくある日常のことだと思うのですが、
もし、メルマガに取り上げていただけるような
内容であれば、そちらでご回答くださいませ。

─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─


 この手の話は、よく聞きます。

 先日、私の友人に会った時に、

 昔の同級生と久しぶりに会ったら、
「霊に憑かれたけど、特殊なハーブを調合してもらったら治った。
 あなたも、そのハーブを使った方がいい」と、強く勧められて
困ってしまったという話を聞きました。

 この手の話は、よくある話といっていいでしょう。


 結論から言うと、病気(精神疾患)であるならば、援助の手を差し伸べる
べきです。でも、病気(精神疾患)でないならば、関わらないように
するべきですし、無視するのが一番です。


「守護霊が見える」「私には霊能力がある」「霊の声が聞こえる」

 こうしたことを言う人は、非常にたくさんいます。

 テレビの心霊番組を見て間に受けてしまう人の多さを見れば、
この手の「霊感体質」やら「霊能力」のある人というのは、
全人口の数%。ひょっとすると、
5%くらいは超えているかもしれませんが、
調査した人はいないので、実際はわかりません。

 
 ここで問題となるのは、「今日は浮遊霊をつれてきた」とか
言う人は、病気(精神疾患)なのかどうか? ということです。


 結論からいえば、病気(精神疾患)ではありません。

 病気(精神疾患)の定義というのがあって、

・本人が苦しんでいる

または

・社会生活に支障をきたしている

のどちらかを満たしていないと、精神の病気とは言えません。


 「本人が苦しんでいる」とは、その精神の症状に対して
つらいと思っていたり、苦しんでいたりして、
本人がその症状を取り除いて、楽になりたいと思っているか
どうか、ということです。

 「社会生活に支障をきたしている」とは、
社会人であればきちんと仕事をしているかどうか?
 学生であれば、学校にきちんと通えているかどうか?

 きちんと出社していても、単純なミスが多かったり、
同じ仕事をこなすのに通常の何倍もの時間がかかったりするのであれば、
社会生活に支障をきたしている、ということになります。


 「霊が見える」と言っても、本人がそれを苦痛にしておらず、
社会生活に支障をきたしていないのであれば、「病気」とは
言えません。

 女性で主婦の場合であれば、ご飯支度をして、掃除洗濯などの
基本的な家の仕事をしているのであれば、
社会生活に支障をきたしていないということになります。


 今回の相談の人も、霊体験をしている人は、それを全く
苦にしていませんし、それを取り除きたいとも思っていません。


 したがって、「病気」とは言えませんし、仮に精神科にかかったとしても、
治ったり、良くなったりすることもないでしょう。

 したがって、「おかしいことを言うので、精神科にかかった方がいい」
とかアドバイスするのは、大きなお世話ということになります。


 こういう人に、不用意にかかわると、たいていおかしなことになって、
当事者の異様な世界に巻き込まれて、何時間も意味不明な話を聞かされたり、
モノを売りつけられそうになるとか、
毎日何時間も電話がかかってくるとか、散々な目にあうはずです。


 「病気」ではないので、普通に「迷惑な人」に対する対応で
接するべきでしょう。

 授業料も払わないというのは論外ですから、
2度と来ないように厳しく注意するのが当然だと思います。


 この手の人たちの中には、深い精神病理を持っていて、
結果として歪んだ認知や、やや社会的に問題のある行動を
とる人が混じっていないわけではありません。

 しかし、そうした精神的に問題を抱える人たちというのは、
世の中に山ほどいて、そうした人にいちいち関わっていては、
全くキリがありません。

 だいたいにして、本人が自分の問題点に気づかない限り
治療なり通院なりに結びつけることは不可能ですから、
例えば精神科医である私が、日常生活の中でこうした人と出会った場合、
おそらく別にアドバイスも何もしないで無視する
という態度を取るでしょう。


 以前、こんな患者さんがいました。

 占いやお祓いを仕事にしている霊能者の女性で、
「霊が見えすぎるので、何とかしてほしい」と
精神科を自分で受診しされました。

 「何とかしてほしいというのは、薬を出して欲しいということですか?」
と尋ねると、「そうです」と言います。

 幻覚を抑える薬をごく少量処方しますと、翌週には
「だいぶ楽になりました」と笑顔もみられました。

 
 「助けてほしい」、つまり「援助が必要である」という人には
援助の手を差し伸べるべきです。

 でも、本人が助けて欲しくもなくて、何の援助も必要として
いないのならば、無理やり、援助の手を差し伸べるというのは、
「余計なお世話」であり「お節介」というものです。

 精神病の場合は、病識(自分が病気であるという認識)がなくても、
援助の手を差し伸べることはありますが、病気でもないのに、
援助の手を差し伸べるのは、本人にも迷惑がられるでしょう。

 以上、ご参考まで。


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