☆★☆産業のまちネットワークメールマガジン☆★☆2005-12-6 第26号
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2005-12-6 第26号
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あっという間に今年も12月を迎えてしまいました。
今日は「ものづくり改善塾」の最終講ということで、
早稲田大学の鵜飼先生においでいただいています。
町工場の若手技術者が、いつくかのグループに分かれて、
現場の改善をテーマに半年間奮闘した成果の発表会です。
(編集責任者:小山 修)<o_koyama@hits.or.jp>
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★第26号(H17.12-6号)の主な内容
●「職人力(しょくにんりょく)を読んでみて」(小山@日立市)
●「ひたちテクノフェアin東京」開催のご案内(小山@日立市)
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●「職人力(しょくにんりょく)を読んでみて」(小山@日立市)
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3週間ほど前になろうか。水戸の駅ビルで、ふらりと立ち寄った書店にて旋盤工
小説家「小関智弘」氏の「職人力(しょくにんりょく)」という本を手にした。
久し振りに氏の著書を購入した。皆さんも良く存じていると思うが、氏の著書は
旋盤工としてのものづくりに対する造詣、基本姿勢をベースに、現代社会の様々な
事象などを考察している。その中でも一貫して使われているのは、「職人」「技術」
「技能」「町工場(まちこうば)」というキーワードである。
私が小関氏の著書に出会ったのは、この産業振興という仕事についてからしばらく
たった平成11年ごろだったと思う。「大森界隈職人往来」や「春は鉄までが匂っ
た」、「仕事が人をつくる」など、町工場の現場を勉強する目的で読み漁ったのを
思い出す。
しばらく氏の本を手にすることから遠ざかっていたが、幸運にも先日「職人力」
と出会うことができた。本の内容は皆さんにも是非、本書を購入して欲しいので
紹介は割愛するが、一貫して日本のものづくり技術の奥深さ、創造性、そして
それを支えているのは技術者や技能者であること、技術は真似できても技能は
真似できないなどといった内容が書かれていた。(少し乱暴な解説ではあるが…。)
実はこの本には、私の上司、日立地区産業支援センターの石川センター長のイン
タビューが掲載されている。石川氏はこの8月に日立製作所社内の技術訓練学校
の校長を辞められて、センター長に就任したところであるが、この前職の校長
時代に小関氏のインタビューを受けたのである。日立製作所の教育についての
取材であったと思う。センター長のインタビューが出ていることは本を読んで
から気付いたのだが、センター長のものづくりに対する深い思いを知ることが
できた。やはり「ものづくりは人づくり」なのだと痛感した。
センター長の言葉を拝借すれば、日立製作所の教育の現状は次のとおりだという。
「技能を育てることにかけては伝統ある日立製作所ですが、それでも8年前と
4年前に経営が赤字になって、リストラがありました。人を育てるには辛抱強い
時間と、当然のことですがお金もかかります。技術・技能を育ててそれを継承
していくには、目先の経営判断だけに追われてはならないことは、タテマエと
してはわかっていても、つい問題を先送りしてしまうんですね。
ほんとうは、20年先を見越して若い人を育てなければならないのに、
つい怠ってしまうんです。」
大手企業がそのような状況であるのだから、町工場における人材育成がどれだけ
大変なことかは想像できるが、その想像をはるかに上回る苦悩が現場には存在して
いるのだろう。小関さんの本を読んでいても、技能の伝承の大変さが良く描かれて
いる。昔は盗めといわれ、先輩職人の技を見つめることからはじめたという。
NC工作機械が主流の現在でも、数値制御された加工データだけでは削れない世界が
存在していて、それを自分の技能として習得するには体で覚える領域があるという。
実は、後に記載するが、大田区を会場に日立地区の中小企業による展示会を1月
下旬に開催する予定があり、その基調講演を小関氏にお願いした。もちろん、
石川センター長が小関氏と顔見知りであることからそういう話ができたのは言う
までもない。技術や技能にまつわる色々な話が聞けるかと思うと、今から楽しみで
仕方ない。本には是非サインをしてもらおう。(笑)
そんなこともあり、当センターでは「ものづくり改善塾」を今年度からスタート
した。現場の力が企業の力であり、現場の改善なくして経営革新はありえないと
いう理念のもと、20名以上のメンバーがいくつかのグループに分かれて現場改善に
取り組んでいる。そり成果発表を本日、鵜飼先生をお招きしながら行っている
のである。ちょっとだけその発表会を覗いてきたが、各社の改善の中身は実に
地味だが、確実に効果をあげているようであった。
産業振興とは言うは易しで、実は突き詰めると個別の企業の課題解決にどれだけ
かかわれるかということが、現実的には多い。新鋭機械の導入に関するコンサル
タントや、新規受注先の開拓に同行したり、展示会に掲出するパネル作成を一緒に
おこなったり、ホームページ作成用のデジカメ写真を撮ったり…。我々の業務も
実に地味である。技能も地味だ。日々の積み重ねから、確立されるものであって、
マニュアルに書いてあるとおりにやれば良いというものではない。技術は
デジタル化できても、技能はできない。だから真似できないのであろうか。
今年もあと25日で終わりである。町工場を何社訪問できたか数えてみた。
46社だった。ちょっと少なかったと思う。来年はもっと現場を訪問しよう。
我々の業務は現場主義でないといけないのだから…原点回帰だ。
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●「ひたちテクノフェアin東京」開催のご案内(小山@日立市)
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「ひたちテクノフェア」が11/10(木)〜11(金)の2日間、地元日立市を会場に
開催されたばかりですが、今度は会場を大田区に移し実施いたします。
出展企業等は約60。自社製品や得意技術のPRを行います。
基調講演会では大田区の旋盤工小説家「小関智弘」氏をお招きして、
町工場の現場にまつわるお話をいただきます。
会期:2006年1月27日(金)から28日(土)
会場:大田区産業プラザ「PIO」
皆様のご来場をお待ちしております。
詳細は次号でお知らせいたします。
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皆さんのご意見ご感想をお待ちしております。
<o_koyama@hits.or.jp> 小山修 までお寄せください。
次号は1月10日頃の発行予定です???(不定期になりゴメンナサイ)