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2007/01/25

ヒロシマ・ナガサキ以来の危機迫る〜核と温暖化 (2)「終末時計」が2分進んだ、個別事象と構造要因。

━━━━━━━━━━━━━━━━<2007年01月25日>━━
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ヒロシマ・ナガサキ以来の危機迫る〜核と温暖化 (2)
                          
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(1)「ヒロシマ・ナガサキ以来の核の危機が迫っている」。
(2)「終末時計」が2分進んだ、個別事象と構造要因。
(3)『不都合な真実』の政治的パワー。
(4)「核問題2.0」あるいは「温暖化問題2.0」。



■「終末時計」が2分進んだ、個別事象と構造要因。
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ところで、この「終末時計、残り時間5分前」の報道は、日本の新
聞各紙も取り上げていたが、米誌「原子力科学者会報」が力説する
重要な点が、あまり触れられていない。

人類破滅の「7分前」から「5分前」へ、時計の針が進んだのには
個別事象と構造要因があった。

個別事象は新聞各紙、取捨選択しながら取り上げていた。日経を例
にあげるとこんな具合。
・「終末時計」残り5分に、北朝鮮やイラン核問題で
  北朝鮮やイラン問題のほか(1)安全管理が不十分なロシアなど
  の核物質(2)瞬時の発射態勢にある米国とロシアの約2000発の
  核兵器(3)テロの危険。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/im20070118AS2M1801518012007.html

朝日は上記に加え、温暖化のポイントを挙げていた。
・asahi.com:「終末時計」地球滅亡まであと5分に
  北朝鮮とイランの状況に加え、米ロに依然、数分で発射可能な
  核兵器が2000発も存在すること、地球温暖化を背景に二酸化炭
  素を排出しない原発利用の拡大傾向が強まったことなどによっ
  て、核拡散と核戦争の脅威が増大した。 
  地球温暖化を核戦争につながる脅威としたのは、同誌が47年
  に終末時計を設けて以来初めて。
 http://mytown.asahi.com/usa/news.php?k_id=49000000701190006

しかし構造要因の指摘は、いずれの紙面にも見られなかった。

米誌「原子力科学者会報」は、国民国家の枠組みで問題に対処する
ことの限界を指摘している。すなわちグローバリズム進展の結果と
して、核に関する情報が、製造記述も含め簡単に流通する時代が到
来した。また核を製造する材料、部品が自由に、あるいは非合法的
であってもとにかく手に入れられる環境が整ってきた。「国境」を
越えて、国家の論理を超えて発達、展開していく事態を、国家間交
渉の枠組みでは律することができない。われわれはまだ、この新し
事態に対処する方法論、メカニズムを持てないでいる。

「原子力科学者会報」が指摘する「第2の核時代」の問題の根は深
く、解決の道のりは遠い。地球温暖化を背景に二酸化炭素を排出し
ない原発利用の拡大傾向が強まる点は、このポイントの象徴的な事
柄だ。

ちなみに毎年のアンケート調査でとりまとめられている「環境危機
時計」で、地球温暖化等の危機への処方箋として原発利用をあげる
比率が、日本で高い、という事実がある。

●関連URL
・Board Statement
http://www.thebulletin.org/minutes-to-midnight/board-statements.html
・環境危機時計 〜人類存続の危機に関する認識(第15回)
http://www.af-info.or.jp/jpn/questionnaire/enquete2006/result2.html
京都議定書が足踏みしている中、異常気象が、異様な広がりを昨年来
見せている。一方、解決法に原子力をあげる程度が、日本は高い。


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本号はlivedoor ニュース に同時掲載しています。
http://news.livedoor.com/article/detail/2993061/
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