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2008/04/03

未来の国の株式情報

≪なぜ株価が上がるのか?≫

昨日の東京市場の株価の「異常な」上昇を予想された方はほとんでいなか
ったのではないでしょうか。東証一部の平均株価の終値と、前日のシカゴ
日経平均株価先物の終値の差額が4円しかなかったことに大変驚いている
次第です。500円以上の株価の動きにも拘わらずです。まあそれはとも
かくとして、なぜこの経済環境の中で大幅な上昇がみられたのでしょうか
。昨日のニューヨークは小幅反落で終了です。バーナンキFRB議長が議
会証言で「米国は2,008年上半期は成長率がゼロかマイナス成長にな
る可能性」に言及し、リセッション入りの可能性を始めて示唆しましたが
、株価はたいした下落もしませんでした。この証言が今年始めにでも行わ
れていたら「暴落」だったことでしょう。

現在の経済環境と現在の株価は実は連動しないのです、このことは投資家
であれば常識の内なのですが。「不況下の株高」ということがよくありま
す。株価は半年先あるいは1年先を見通すとよく言われます。つまり株価
は先行指数であるために、株価の上昇は先々の景気の回復を示すので「不
況下の株高」という現象が起こるのです。今回の日米の株価の「反転」は
そのようなものなのでしょうか。今回の株価の≪反転≫は次の反転を内臓
しています。つまり「暴落」の可能性を示唆しているのではないかと予想
しています。

先日、米国大手投資銀行ゴールドマンサックスが「証券化金融商品」の損
失の総額は120兆円あると発表しています。現在公表されている損失額
はたかだか30兆円程度です。では残りはどこにあるのでしょうか?いつ
も不思議に思っていることがあります。ゴールドマンサックス、リーマン
ブラザーズなどの大手米系投資銀行はサブプライムローン関係の損失はゼ
ロであるという宣伝をそのまま受け入れている状態です。GSが言う世界
での損失120兆円と公表額30兆円の差額は誰が抱えているのでしょう
か、LBが損失を抱えていなければ巨額の資金調達をする必要はなかった
のではないかとの疑問です。

公表との差額の一部を実は彼らが抱えているのではないかという疑問はま
すます増えてくるのです。上場会社がそんなことが出来るのかという疑問
は確かにあるのですが、現在の米国の会計基準では、表に現れない可能性
が大なのです。90兆円ですよ、日本の1年間の税収の倍近くが証券化商
品の潜在損失であるなら、現在の株価上昇の次にくるのは「暴落」である
ことを予想させます。世界に1万はあるといわれるヘッジファンドの破綻
はこれからが本番です。GS、LBの傘下にあるヘッジファンドは実は親
と連結されていないのです。ヘッジファンドの証券化商品の損失は莫大な
ものとなるでしょう。

今回の「異常な」株価上昇がいつまで続くかが興味あるところですが、次
に用意されていることは間違いなく「暴落」でしょう。株の世界は摩訶不
思議なものです、株価が上がるためには上昇が必須条件です、またこの反
対も真なりです。株価が暴落するためには、上昇が必要なのです。しかし
暴落はなにか大きな切っ掛けが必要です、市場が予想しなかったサプライ
ズを必要としています。現在次々と出来ている(例えば、UBSの巨額損失
など)問題は「想定内」ですませてしまわれるのです。株価は上がるとき
には文句なく上がります、理屈は抜きでです。下がるときにも問答無用で
す、といってしまえばそれでおしまいです。

私のスタンスは(このメルマガを書いている)「未来の国」をどう作るか
です。それには日本人が弱い世界の情勢分析から株価を中心とした予想を
皆様とともに考えていくことです。チャート分析などから株価を予想する
ことではありません。その世界は世の中で幾多の専門家がいらっしゃるの
で任せます。

それが私のスタンスですので、質問等があればどうぞメールしてください。
お待ち申しあげています。


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■発 行:東京フィナンシャルグループ
   
■編 集:高橋 誠(Makoto Takahashi)
    E-mail: macotto@alma.co.jp
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