競馬の文化村「もきち倶楽部」 No.870 皐月賞
競馬の文化を発信するメール・マガジン 2008 年04月18日発行
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競馬の文化村「もきち倶楽部」 No. 870
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▼目 次▼
■ 第68回皐月賞
混戦といわれるが、想定通りの馬場ならマイネルチャールズ 樋口榮一
後悔を重ねるのを嫌って初志を貫く・本命スマイルジャック 立川健治
スケールから言ってもショウナンアルバの優位は動かない 風元 正
カオスを制するのは、武御雷之神か? 伊与田翔
レッツゴーキリシマ、この馬名、なんとかしてくれないだろうか
山本一生
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■ 第68回皐月賞
20日 中山11R 芝 2000 m 発走 15:40
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混戦といわれるが、想定通りの馬場ならマイネルチャールズ
樋口榮一
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日曜は降らないというからやや重〜重か。完全良は望めないだろうから決め手
を生かすタイプはつらい。時計のかかった前開催、良馬場の A コースで行われ
た弥生賞が前半5 F は 61 秒 8 、スプリング S が 60 秒 8 だから、前半は
61 秒前半〜 62 秒くらいの流れ。勝ち時計は 2 分 2 秒台のような気がする。
混戦といわれるクラシックだが、想定通りの馬場ならマイネルチャールズが有
利。4 戦続けて中山 2000 メートルを使ってきた馬で、コース・距離実績は右に
出るものがない。スピードよりもパワー優先の馬場で実績を積んできた。33 秒
台の末脚など望むべくもない馬場なら、競っての強さと展開に左右されない自在
な脚質がものをいう。
中団で折り合いつけた京成杯、先行した弥生賞ともに主役として立ち回ったわ
けで、着差以上の強さを感じた。ホープフル S と弥生賞で退けたブラックシェ
ルとは勝負付けはついている。高速馬場に対応する裏付けはないので、将来性が
どうかわからないが、荒れ馬場は向いている。傑出感があるわけではないが、マ
イネルレコルトやコスモバルク以上の活躍は期待してよさそうだ。
弥生賞 2 着のブラックシェルは折り合いがカギ。直線向くまで我慢させて大
外に出したきさらぎ賞は豊の過剰期待が裏目に出た感じ、前走は先団の後から外
を伸びた。権利がかりのレースだから無難に乗った印象だが、そこそこの決め手
があるだけにどう乗ればいいかが難しい。大飛びで器用さがないので良の府中が
ベストというイメージ。
タケミカズチは弥生賞で先行、マイネルチャールズの内で粘り対応力のあると
ころを見せた。本質は 33 秒台の決め手をもつストレッチランナーで馬場は乾い
たほうがよい。
スプリング S を勝ったスマイルジャックは今年の 3 歳でいちばん見かけのい
い馬。ただ、いれ込みがきついぶんゴール前の詰めを欠くという印象だった。前
走も煩かったが許容範囲、だいぶ調教で負荷をかけたらしく仕上がり状態はギリ
ギリに見えた。ショウナンアルバが控えたのでハナに立ち、ペースダウンしてシ
ョウナンを待った。相手はショウナン 1 頭という乗り方だったのでフローテー
ションに迫られたが、クビ差振り切りはじめて能力の片鱗を見せた。マイネルチ
ャールズが先行するなら同じような位置の競馬、併せ馬の格好になると負けるか
もしれないが、体型的にはスマイルが上物と思う。
3 着のショウナンアルバは、折り合いばかり気にした妙な競馬だった。共同
通信杯を同様な競馬で勝ったから、1 角外に振ってなにがなんでも抑え込むとい
う策だったのかもしれないが、共同通信杯でタケミカズチに迫られ、スプリング
S でスマイルジャックに振り切られたのだから、抑えたからといって番手競り合
いで勝てるわけでもない。かかっても逃げたほうが持ち味が出るかも知れない。
逃げた場合は、最近悪癖を出さないが、やはりかかるタイプのノットアローン
との兼ね合いが問題になる。金曜締切り段階の前売りでは単勝 1 番人気、とい
っても売り上げ 252 万で配当 300 円だから 40 万くらい一度に入れた人がいる。
度胸があるとしかいいようがない。
渋化でおもしろいのは気性の悪いサブジェクトや、まるで姿形が目立たないフ
サイチアソートなど重実績のある馬より、ダート 2 勝きさらぎ賞勝ちのレイン
ボーペガサスだと思う。平均ペース型で切れないがバテない。権利持ちだった前
走は中団を進んだが、 BS でやや詰まって大外に出し直線はそれなりに伸びた。
勝ち馬からコンマ 5 秒差、きさらぎ賞では勝ち馬を差し切っているのだから大
きな差はないと思う。
◎マイネルチャールズ
○スマイルジャック
▲レインボーペガサス
<馬券>
馬 連 マイネルチャールズ・スマイルジャック
馬 連 マイネルチャールズ・レインボーペガサス
馬 連 スマイルジャック ・レインボーペガサス
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ブログ:「書斎の競馬」元編集長のひとりごと
http://blog.goo.ne.jp/goo0927eh
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後悔を重ねるのを嫌って初志を貫く・本命スマイルジャック
立川健治
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一週間、早かった。後悔先に立たず。
2004年の朝日杯FSをはじめとして、折にふれて、早くG1に勝って、変
な焦りから抜け出して欲しいと小牧太を応援してきた。だが見果てぬ夢のままに
時間が過ぎていくなかで、次第に萎縮した騎乗振りが目立つようになっていった。
だが今年に入り、これまではと違う何かを感じさせるようになったような気が
していたので、スプリングSを勝ったときから、皐月賞はスマイルジャックを本
命にしようと考えていた。
その前に、レジネッタで初G1ということが浮かばないわけではなかったが、
まさか、が起ってしまった。
今となっては、後の祭り。こういう場合、経験からいって、後追いをしない方
がよい。だが、という気もする。ここは、勝たれてさらに後悔を重ねるのを嫌っ
て、初志を貫く。本命スマイルジャック。曾祖母の産駒にアエロプラーヌがいる
が、この馬が川崎記念を勝ってほぼ20年もたってしまった。
対抗は、在来の牝系の底力に期待してレインボーペガサス。
前にも書いたことがあるが、祖母ユキノローズが勝った1985年の4歳牝馬
特別は印象に残っているレースの一つである。それでグレイドショウリもギャン
ブルローズも贔屓にしていた。
本命、対抗と地方競馬出身の騎手が騎乗する馬を選んだので、残りの1頭も内
田博騎乗のフローテーション。先週は未勝利に終ったが、内田のことだから今週
は、修正してくるだろう。
世評は逆のようだが、私は弥生賞組よりスブリングS組の方が上位だと思う。
あと1頭、私の一番の贔屓馬だったロジータの姪ダンツウィニングをあげてお
く。コマンダーインチーフはこの牝系の力を引き出すのに適していると思う。
◎スマイルジャック
○レインボーペガサス
▲フローテーション
△ダンツウィニング
<馬券>
馬 連 スマイルジャック・レインボーペガサス
ワイド スマイルジャック・フローテーション
複 勝 ダンツウィニング
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スケールから言ってもショウナンアルバの優位は動かない
風元 正
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桜花賞は、13番の複勝のみ的中。その外を考えないことにしたのが敗因であ
った。
魚河岸の問屋さんで、3連単を 300 円当てた人がいるという。いつも最高の
鰹を用立てる店で、たぶん、余裕が的中を導いたのだ。考えて、当たる馬券では
ない。
皐月賞も、困ったものだ。
混戦という場合、ほんとうに実力レベルが拮抗しているのか、見掛けだけで実
は上位馬が限られているのが、このレースを見なくては分からない。マイネルチ
ャールズの取捨が第1のポイントであるが、ブライアンズタイム産駒であること
は大幅な評価ポイントであるとはいえ、レース巧者という印象しかないこの馬が、
1番人気に応えて勝てるとは思えない。
と書いたら、前前日の1番人気はショウナンアルバだった。
みんな迷っている。
◎ショウナンアルバ
○フロテーション
▲レッツゴーキリシマ
△ドリームシグナル
8枠3頭に印を打つことになったのは、スムーズな競馬ができるのが外、とい
う決め打ちである。内枠が有利だったら、スマイルジャックが勝つのだろうが、
スケールから言っても◎ショウナンアルバの優位は動かない。
○フロテ−ションは、人気薄の方が怖い橋口厩舎。
▲最大の穴は、レッツゴーキリシマで、出遅れる可能性が高いブラックシェル
の武豊が後方待機策を採れば、前残りの展開になるのが常。
2度続けて宝クジのような馬券になるのだろうか。
馬インフルの祟りは怖い。
<馬券>
馬 連 ショウナンアルバ・フロテーション
馬 連 ショウナンアルバ・レッツゴーキリシマ
馬 連 ショウナンアルバ・ドリームシグナル
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カオスを制するのは、武御雷之神か?
伊与田翔
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現在、4月 18 日、午後 10 時。さきほど、佐渡島より帰京。雑用をすませ、
今、ワープロに向っているところである。山本イッショウ編集長から、厳命され
ている締め切り時刻は 11 時。なんとか、帳尻をあわそうと、帰りの新幹線で買
ってきた予想紙と睨めっこしているところである。
カオスの3歳春の牡馬クラシック戦線と呼んでいいだろう。2 歳から 3 歳に
かけて、重賞・オープンあるいは特別・新馬・未勝利にまで網を広げても、琴線
に触れる馬がいない、というのが、正直なところである。
戦績だけをみれば、衆目の一致するところ、弥生賞を制したマイネルチャール
ズが浮上するだろう。父が衰えを知らぬ名種牡馬ブライアンズタイムで母の父が、
豪州の星サートリストラム直仔のザビール。こと中山 2000 mなら、かなりの信
頼度が置けそうな気はする。
これに、ちょっと外枠過ぎるけれど、すんなりした競馬になれば無類の強さを
発揮するウォーエンブレム産駒のショウナンアルバ、それに堅実無比のスマイル
ジャックあたりも、掲示板を賑わすことは容易に想像がつく。
成績が乱高下しているが、トワイニング産駒のフサイチアソート、武豊騎乗の
ブラックシェル、アグネスタキオン産駒のノットアローン、スペシャルウイーク
産駒のフローテーションも当然、能力を全開されれば、充分、クラシック制覇の
資格があるだろう。
が、しかし、である。ハートオブクイーンがあわや、という桜花賞を見せられ
ると、常識の範囲内の馬券を到底買う気にはなれない。そこで、白羽の矢を立て
てみたのが、1 枠 1 番のタケミカヅチだ。
まずは、SSの後継として、父ゴールドアリュール産駒が面白い存在になりつ
つある、という点がある。母カズミハルコマは、センシュータカラ、シャダイウ
イング、ブラックターキンから基幹牝馬フォルカーに遡る。社台グループの中で
も、古風な血を享けた存在といえる。ちなみに曾祖母の半姉に抽選馬でオークス
馬となったシャダイターキン、その末裔に天皇賞馬のレッツゴーターキンがいる。
それにもまして、馬名がいい。
タケミカヅチとは、鹿島大明神の主神。いわゆる、天孫族の東征を援けたとい
われる一族の祖神である。藤原鎌足以来、下総から中央政権に参画した中臣一族
の奉じた神でもある。
後に、皇室をも牛耳った藤原家だが、その際、鹿島神宮から、タケミカヅチを
勧請し、三笠山の麓に造ったのが、春日大社である。平安王朝文化のイメージか
ら、柔弱のイメージのある藤原氏だが、実は、荒々しい、下総の神の血が流れて
いることを、忘れてはいけないと思う。
ということで、何の論拠もないが、大江原師が手掛ける、タケミカヅチに 1
票投じたい。
相手は、マイネルチャールズ、ショウナンアルバ、スマイルジャック。
現在、10 時 30 分を少々過ぎたところ。イッショウさん、後はよろしく。
◎タケミカヅチ
○マイネルチャールズ
▲ショウナンアルバ
△スマイルジャック
<馬券>
馬 連 タケミカヅチ・マイネルチャールズ
馬 連 タケミカヅチ・ショウナンアルバ
馬 連 タケミカヅチ・スマイルジャック
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レッツゴーキリシマ、この馬名、なんとかしてくれないだろうか
山本一生
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櫻が散って、筍の美味しい季節になった。
たまたま鎌倉野菜の中に筍があったので、買ってきてみた。
その日の朝、掘ったもので、生でも食べられそうだったが、
そこは定跡通り、まずは筍御飯にしていただいた。
口の中からゆっくりと、春の香りが全身に広がっていくのがわかった。
季節は筍だが、競馬は悩ましい。
桜花賞はブラックエンブレムが出遅れたことで、
春のクラシックの私の図式は潰え去った
思い知らせるかのように、
皐月賞の本命予定だったショウナンアルパが大外枠を引いた。
トウカイテイオーのように、大外の人気馬でも優勝した馬はいるが、
はたして、そこまで強いかどうか、というと、クビを傾げる。
じつは昨年の暮れあたりでは、皐月賞はノットアローンだと思っていた。
オールアロン、レフトアローン、ノットアローン。
展開も向きそうだし、馬場も向きそうで、穴人気必至の様相である。
しかし、どうしても血統表が気にかかる。母の父 Machiavellian といえば、
アサクサデンエンにマイネルスケルティ。しかも2代母の父 Nureyev といくれ
ば、弱敵相手には勝っても、ここでは少し長いのではないだろうか。
中山で先に行く馬が有利ならば、レッツゴーキリシマを狙ってみたい。
スマイルジャックとの比較でいえば、きさらぎ賞は1キロ重く、スプリングS
は外のために抑えたが完敗。今度は無理してでも前につければ、後塵を拝するこ
とはないだろう。しかも、マルゼンスキーを輩出した牝系にメジロライアンとく
れば、距離も、馬場も、問題はないはずである。
それにしても、この馬名、なんとかしてくれないだろうか
◎レッツゴーキリシマ
○ショウナンアルパ
▲マイネルチャールズ
△ノットアローン
<馬券>
馬 連 レッツゴーキリシマ・ショウナンアルパ
馬 連 レッツゴーキリシマ・マイネルチャールズ
馬 連 レッツゴーキリシマ・ノットアローン
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競馬の文化村「もきち倶楽部」 No. 870
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【発行者】 安部俊彦
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【編集人】 山本一生
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