【出たっきり邦人 北米・オセアニア編】623カナダ
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〓カナダ・モントリオール発〓
【はなのカナダはモントリオールっ】
-88-
やっと春らしくなってきました。クロッカス、水仙と咲き、今はムスカリと
チューリップが綺麗です。
我が家のチューリップは咲き始めたものから順に5本、早々にヘッドハンテ
ィングにあいました。茎から花になる部分をスパッとやられるんです。辺りに
は花びらが散っていることが多々。たまにそのままゴロッと転がってますが。
友人が「なんてことかしら!いったい誰が!そういえば庭でモルモットを二
匹みかけたわ。彼らだわね!」と憤慨していました。別の人は「うちもよ。猫
がよくそこで昼寝してるのよ!」と言うんですね。
チューリップちょん切り犯人は誰だ!
モルモットか、猫か。
私は見た!
リスです。あの可愛い手を茎にかけてちょっとかしげさせて、花の根元をあ
のするどい出っ歯で「スパッ!」ですよ。そしてめしべを食べるみたいですね。
繊細なリスの手は茎を折りません。一体誰がそんな技を開発したのか、食料開
拓したのか不思議ですねえ。それを修得した一匹のリスが、早朝のリス会議で
発表したんですよ。そして瞬く間にこの近辺のリスに伝播。ほら、日本猿のイ
モ洗いの伝播と同じですよ。
なーんて、詳細は知りません。が、リスの現行犯を目撃したのはホント。角
のガーデニングのエキスパートおじさんとも話たんですが、モルモットがそう
いう物の食べ方をするか大きな疑問があるんですね。それにチューリップとい
うのは彼らの好物のトップリストにはならないと思う、と。
猫はもってのほかですね。昼寝をして花を倒すかもしれないけど、食べはし
ません。特定の草以外は。
さて、そういう被害に嘆く住人へ、一応自然に則した対処法があります。店
でも売っているそうですよ。
「とうがらし」
です。これをパラパラと周辺へまくといいんですって。匂いと刺激をリスが
嫌うんだってんです。
「でもおじさん、チューリップの葉の付き方からしてとうがらしは葉っぱに
留まっていませんよ。落ちちゃう」
とケチをつけたら、おじさん笑ってね、とうがらしエキスを作ってスプレーで
かければいい、と切り返してくれました。とうがらしを水に浸して作るんだと。
それで、成功率は?
おじさんニヤリとして「半々だな」っていってましたよ。
私は数で対処です。チューリップ100球根植えて、10本も眺められれば
いいじゃないか。とは冗談ですが、ちょん切られずに終わりまで咲き続けるも
のもあるのだから、こればかりは自然任せです。
モルモットやスカンクを「花を食べる害獣」扱いして、庭に迎え入れたくな
い住人も沢山います。動物保護団体は対処法を地元フリー新聞なんかに載せま
すがね。
夏の終わりに、動物が倉庫やらの下に潜り込んで冬眠しないように、入られ
て困る所をすっかり囲っちゃうんですって。囲いは地表から30センチは深く
しましょう、ってんですね。もちろん動物が留守なことを確認してから、と呼
び掛けてますがね。
そういうことをちゃんとする住人は限られて、文句を言う住人は沢山いる、
どこの世も同じです。庭向かいの隣人は罠式のケージを持っています。隣人の
物置きの裏、つまりこちらから丸見えの場所にそのケージを置いておくんです
よ。空想でいるもそれをこっそり処分してやる自分を楽しんでいますがね。
水仙が咲き始めた頃、我が家の庭へもモルモットがやってくるようになりま
した。これぞ確実な「春の知らせ」であって、喜ばしいことです。その彼の家
のひとつはその隣人の物置きの下方なんですがね。
そしたら早速その隣人、ケージを持って行きました。庭に仕掛けるんですね。
話では捕獲したモルモットはどこぞへ移送するそうですが。毎年同じことの繰
り返し。よくやるなあ。去年はそこへ若いリスがかかってしまって、閉じ込め
られてパニックになって泣き騒ぐのに、親子涙を流しましたが、今年はみたく
ないなあ、そんなの。
我が家の庭は手をかける草花の他、都合上ほっぽっておかれる場所がありま
す。そこはあまりにも草が生い茂れば刈りますが、大抵いろんな所謂「雑草」
が茂っているわけです。モルモットが好んで食べるのはその雑草ですよ。みん
なが目の敵にして撲滅を目指すたんぽぽなんかも好きみたいですね。巣作りを
する小鳥にも枯れた雑草なんか人気ですよ。キシカールには枯れて掃除され残
った朝顔のツルがこの春モテモテでした。
朝顔とかささぎの葉っぱなんかはモルモットと兎に地表部分を食べ尽くされ、
時には茎まで切られちゃって困りますが、食物、草花を売って生計をたててい
るわけでなし、かえって動物がみられて長閑です。こういう小動物との共存が
都市の醍醐味だと私は楽しみます。
ホッケー。プレイオフで熱いですね。モントリオールは久しぶりに出だし好
調でありました。ある日の地元でのゲームの勝利後、ファンは狂ってしまって
ダウンタウンのセントキャトリーン通りで騒動を起こしましたね。車が6台燃
やされ、ショーウィンドーは壊され、商品も盗まれた(んだったかな?)。警
官はたぶん、出だしからこんな状態になると予測していなかったのでしょう、
それほどの数の出動にはならなかったためそれを非難する声も上がりました。
沢山の車がモントリオールカナディアンの旗を立てて走っていてね。早々に
敗退したので、そんなお祭り具合もすぐ終わり。
ホッケー、あんなにしょっちゅう殴り合いにならなければ面白いスポーツだ
と思うんですが。
最近水彩で絵を描いて遊んでいるんですが、お気に入りの筆の種類を増やそ
うとネットで調べてみました。15年前に買った筆がまだ販売されているのを
知って喜んだんですが、材質を読んで仰天しました。リスの尻尾。
どこかでリスの毛皮を使ったコートがあると知って憤慨まではいかずともな
にもそんなことしてコート作らんでもなあ、と思っていましたが、私の愛用の
筆がそうだったとは、とても複雑な罪悪感と欺瞞に苛まれました。
我が家のパシオでナッツをあげるリスを可愛がっています。リスのコートは
いりません。筆は.......使います。
はな@モントリオール
メール :hananomontreal
@GMAIL.com
HP :http://hananomontreal.seesaa.net/
◇◆次回は5月13日(火)N.Z.オークランドから配信予定です◆◇
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電子出版 : 出たっきり邦人【北米・オセアニア編】
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