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* FK * FK ――学校をめぐるコメント・コラム集 * FK *
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第190号 2008年 1月 1日(毎月1・16日発行)
目次
**学校をめぐるコメント**
497.あきらめないで教師を続けよう
**日々雑感**
588.読書・所感−2007年12月後半
**最近読んだ本から
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**学校をめぐるコメント**
497.あきらめないで教師を続けよう
(2007年12月30日 日曜)
あきらめないで教師を続けよう。
本年の最後に思い至ったこと、これがこの「あきらめないで教師を続けよ
う」ということ。
*
2007年12月27日木曜の朝日新聞14面には全面広告で「今、義務教育が危な
い!」との意見広告が出されていた。
「日本の教育を考える10人委員会」というのがその主体者で、「教育格差の
解消と教育の質向上をめざす17の提言」として掲載されている。
もっともな内容もあるのだが、その「提言14」には「教員免許更新制は、実
施するからには教員の意欲や質を確実に向上させるものとすること!」とあり、
「提言1」から順次読み進めてきて、ここでがっかりした。
所詮このグループの人たちの認識というのはこの程度のものなのだ。あらた
めてその構成メンバーを見ると一人として現場の小・中の教師が入っていない。
現場感覚からずれたもの! と私など断定してしまう。学者たちによる空言と
までいうのは言い過ぎかもしれないが、きわめて政治的な妥協的な、つまり政
府からしたら痛くもかゆくもないような内容であると私は決めつけてしまった。
どうせこれは「義務教育」のそれであって当方の高校には関係ないんだと思
いつつも、また今頃出してきて何なんだというのもある。安倍前首相による教
育再生会議の報告書はもうすでに出されており、もしそれに対抗するものなの
だとしたら、再生会議の内容との比較・批判があるべきで、結局、何なんだと
の思いが残るだけだ。
(八つ当たりついでだが)この何千万円かするだろう全面広告代はいったい
どこから金が出ているのか。個別のメンバーを見るとそうでもないのかもしれ
ないが、やはり胡散臭さを感じる。
*
とまれ2007年、政府は教師攻撃と教育予算のよりいっそうの削減のために
(その予算はどこに回されていくのか!)教育の低下に熱意を注いだ一年であ
ったと言えよう。
大げさに言うと日本の国力の一端をしめす「学力」が低下したと危機をあお
っているのだが、それは作為的に低下させられてきたものである。教育の世界
でも規制緩和と自己責任で、公的責任を免れようとする政府の施策のなせるわ
ざである。
にもかかわらず学力低下は教師の怠慢としてますます管理強化に向かい、教
師のエネルギーと時間を生徒ために費やすのではなく、形式的な仕事や書類作
成に奪い、自主研修時間も生徒との対話の時間も奪って、その結果生徒も教師
も心の病状態に陥っていっているのだ。
このような教育政策(遠く1970年代の職員会議が単なる伝達の場とされ、形
骸化させられていった時期にまでさかのぼる)を行っていたら、現状のように
なることは自明のことであって、それが見通せ・分かりながらやってきたとい
うことは、これは単なる教育政策の失敗・失政なのではなく、故意に画策して
なされてきたものと私たちは気づかねばならない。
まさか国家がそこまでするだろうか、との思いを誰しも抱くであろう。とこ
ろがグローバリゼーション・規制緩和・小さな政府といったレーガン・サッチ
ャー・小泉の流れをくむ今の世界は、ちっぽけな愛国心・ナショナリズムをぶ
っ飛ばしてしまうのだ。(誰のため、何のためか。)
*
最後に笑うのは誰か?
もちろん、日本と日本人でないことは間違いない。――自らの国民を貶め、
その教育水準を落とし続ける国家に未来はない。
しかし、私たちはあきらめないで教師を続けよう。ものを言い続けよう。
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**日々雑感**
588.読書・所感−2007年12月後半
2007/12/19(水)『血の城』(鈴木英治 徳間書店 2007年 \800)
戦国時代――悲惨でないはずはないのだが、あらためて読んでいくと、より
いっそうその凄まじさが想像される。実にひどいものだ。それを「歴史は面白
い」とかと言ってしまうのだから!
滅び行く武田、それも勝頼。それに仕える忠臣と佞臣。家康・信長も出てく
る。歴史の解釈は様々であろうが、この鈴木氏の解釈も興味深い。今後ともい
ろいろと読み進めたくなるテーマである。
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2007/12/24(月)『いのちのパレード』(恩田 陸 実業之日本社 2007年 \1
500)
短編集でもあるのだが、一連の作品として、と著者は言う。
読んで連想したのは『光の帝国』や『図書室の海』。これらの不思議な作
品・異な作品の中からまた長編が生まれるかもしれない。
解釈しようにも・理解しようにもそれを阻む何かがある感じ。もっともそれ
は例によって私の読解力の不足から来るものかもしれないのだが。
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2007/12/24(月)『口中医桂助事件帖 想いやなぎ』(和田はつ子 小学館 20
07年 \552)
シリーズ第6作。そろそろ上手くなってほしいのだが、鈴木の本などと比べ
るとやはり浅薄か。薄いのだ。これはもうやむを得ないかもしれない。せいぜ
いこのような主人公を造型した点を評価して楽しんでいくしかないか。
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2007/12/25(火)『はぐれ長屋の用心棒 雛の仇討ち』(鳥羽 亮 双葉社 20
07年 \600)
シリーズ第11作。結局、この著者の作品ではこのシリーズがもっとも気に入
っていて、継続しているのはこれのみ(というほどには他のシリーズは読んで
いないのだが)。
パターンは例によって例の如く。ただ今回の「分け前の分け方」は5人でだ
けで、お熊さんたち長屋の住民には格別には取り分けていないのが気になった。
それくらい寄与の度合いが今回は少なかったせいともいえるのだろうが。
藩の御家騒動・内紛というありふれた(?)事件を材料にしているので、や
や陳腐さを免れ得ない内容でもあるのだが、それを主人公たちのパーソナリテ
ィで何とかしているところはやはりプロの作家か。
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2007/12/29(土)『なんといってもメルセデス』(原島一男 マネジメント社
2007年 \1200)
メルセデス愛好家による一書。
参考になることが書かれている。長く順調に乗り続けるためのノウハウであ
る。もっと早く知っておけば苦労しなかったのだが、これまでだれもそこまで
は言ってくれなかった。
*
「新車を買って10年間10万キロ乗る」と題されたコラム(P.116)で、以下
のように説く。
1.急発進などしないで、優しく運転する
2.三日に一度は動かす
3.天気の良い日には室内に空気を通す
4.メルセデスについて望ましい運転法
空調のスイッチのオンオフ
窓の電動モーターを動かす
エンジンブレーキを多用する
ともかく「優しく」というのがキーワードだと私も思う。急発進・急制動が
何にせよ良くないのは理解できるところ。車と対話しながらいたわりながら走
るのがベストだろう。
また異音・異臭に日常的に気をつけることが大切だ。だから私は車内に匂い
のものを持ち込んだりしないし、音楽もかけながら運転などしない。
車も機械なので毎日使ってやるのがベスト。通勤でほぼ毎日使っているのが
私の場合の長持ちの秘訣でもある。
4番目の項目では前二者ではしくじっている。エアコンを年中通して使うべ
きだと気づくまでにコンプレッサーの修繕費が掛かっている。窓の電動モータ
ーに関しては開閉の途中で止まってしまい大変な目にあったことがある。もっ
と日常的に開け閉めでモーターを動かしておくべきだったのだ。
さいわいエンジンブレーキだけはしっかり使っていたので、これはオーケー。
ただ今は昔にくらべあまりエンジンブレーキを使っていない。もう一度これは
初心にかえらねば。
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**最近読んだ本から
2007/12/19(水)『血の城』(鈴木英治 徳間書店 2007年 \800)
2007/12/24(月)『いのちのパレード』(恩田 陸 実業之日本社 2007年 \1
500)
2007/12/24(月)『口中医桂助事件帖 想いやなぎ』(和田はつ子 小学館 20
07年 \552)
2007/12/25(火)『はぐれ長屋の用心棒 雛の仇討ち』(鳥羽 亮 双葉社 20
07年 \600)
2007/12/26(水)『父子十手捕物日記 なびく髪』(鈴木英治 徳間書店 2007
年 \629)
2007/12/29(土)『なんといってもメルセデス』(原島一男 マネジメント社
2007年 \1200)
2007/12/30(日)『郷四郎無言殺剣 百忍斬り』(鈴木英治 中央公論新社 20
07年 \648)
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FK −−学校をめぐるコメント・コラム集 マグマグID 26043
(2000年 2月16日創刊) kishidafumio@hotmail.com
発行者 KISHIDA Fumio http://fkfk.infoseek.ne.jp
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インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利用して発行しています。
(http://www.mag2.com/)解除は http://www.mag2.com/m/000026043.htm/ へ。
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