■赤松正雄の読書録ブログ>>> 幼児性から脱却するための“読書のたくみ” <<<
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
携帯メールでお届け!ケータイ版「赤松正雄の読書録ブログ」配信中!
登録は→ http://m.mag2.jp/M0081344
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2008年05月15日(木)
----------------------------------------------赤松正雄の読書録ブログ
>>> 幼児性から脱却するための“読書のたくみ” <<<
白洲正子さんに私が嵌ってしまっていることは既に書いた。現時点で新潮
文庫になって発売されている9冊をこの40日間ですべて読んだ。20年ほ
ど前に購入しながら本箱の隅に眠っていたままだった『日本のたくみ』が最
後になった。なぜかくほどまでに魅力的な本を読まずにきたのかが改めて悔
やまれる。扇、染織、陶器から刺青、現代彫刻などなど―日本伝統の匠(た
くみ)たちの姿はまことに美しく輝いて見える。当初は古めかしい職人技を
読ませられるのはどうも、と勝手に思い込んでいたが、実に得るところ多い
読書体験となった。
和紙を作る際に使う「カゴミダシ」は、チリトリ用の籠だ。これも作る人
が次第にいなくなる。白洲さんは「やがてプラスティックに変わってしまう
のかと思うと淋しくてならない」として、このことが紙を扱う人々の心に及
ぼす影響を憂える。「どれ程多くの日本の工芸が、道具によって支えられて
いるか、道具を作る下積みの職人衆を私たちはもっと大切にしなければなら
ない」と、この本の中での彼女にしては珍しく説教をたれている。この手の
いいぶりは、実は他には全くといってなく、大筋は極めて特徴あるたくみを
探し求めての旅ゆく魅力溢れるルポルタージュである。18人のものがたり
が登場するが、私としては「贋物づくり」「刺青は生きている」「月心寺の
精進料理」の3作が滅法面白かった。
思えば、白洲正子にいざなってくれたのは福田和也さんだが、彼の『成熟
への名作案内』は読書案内としてはなかなかに異色である。「読書」「政治」
にはじまり「子供」「自殺」へと続く17章34冊の本の紹介はいずれも激
しく読書欲をかきたててくれる。副題に「大人になるための」との形容詞が
ついており、デビューいらい一貫して「日本人の幼児性」を衝く彼のコンセ
プトは不変だ。まさに“読書のたくみ”としての面目躍如といえようか。
--------------------------------------------------------------------
赤松正雄(あかまつ まさお)
衆議院安全保障委員会理事、同テロ防止特別委員会理事、予算委員会委員
公明党憲法調査会座長、同安全保障部会長、同兵庫県本部代表
元厚生労働副大臣、元衆議院国土交通委員長
http://akamatsu.eblog.jp/nuc/profile.php
--------------------------------------------------------------------
●「赤松正雄の読書録ブログ」
http://akamatsu.eblog.jp/dokusho-blog/
--------------------------------------------------------------------
●「続・新幹線車中読書録」
http://akamatsu.eblog.jp/nuc/zdokusho.php
--------------------------------------------------------------------
◎購読の申込みと購読解除は・・・
《まぐまぐ!》
http://www.mag2.com/m/0000016641.html
《メルマ!》
http://melma.com/contents/taikai/ (ID:00154183)
====================================================================
メールマガジン版 赤松正雄の読書録ブログ〔続・新幹線車中読書録〕
────────────────────────────
発行: あかまつネット事務局 office@akamatsu.net
http://akamatsu.net
配信: まぐまぐ http://www.mag2.com/
マガジンID:0000016641
melma! http://www.melma.com/
マガジンID:00154183
====================================================================