■MM小学1849 内山義朗□飛び込み道徳授業
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■MM小学1849 内山義朗□飛び込み道徳授業
2007/12/11(火)蔵満逸司編集 wahaha@po.synapse.ne.jp
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正義と勇気を育てる学級&学年集団づくりNO73(2007年12月)
飛び込み道徳授業
道徳教育改革集団鹿児島 内山 義朗
先日、藏満逸司氏の勤務校で「飛び込み授業」をやらせていただいた。「人
権・同和教育」研修会の一部であり、「いじめ」をテーマとする授業。
授業学級は6年約30人の学級。問いかけに、くいついてくる素敵な6年生
だった。子どもたちの表情が豊かで書く力もついている素敵な6年生だった。
その時配布した授業案を掲載する。私の授業の組み立てや腕は、まだまだ。
参考資料としてピックアップした関連法規や文書の部分は、人によっては役立
つかもしれない。
小学校6年道徳授業案
2007年11月26日(月)14:15〜15:00
授業者 内山 義朗
0 「飛び込み授業」をするに当たっての留意点
「5 展開案」は、小学校6年生を対象に45分間授業の前提で作成した内容
である。今回の授業は、事前に授業学級の実態を全く知らない。よって、自ら
の担任学級での授業とは、次の点で変えて実施する。
担任学級の道徳授業では、子どもたちは常時、横書き罫線ノート・国語辞典
を活用している。辞書等は調べる・考える活動の際自由に使っても良いルール
にしている。今回は、横書き罫線の紙のみを使用。
また、日常は、子どもの発言に対し「発言し直し」や「突っ込み」や「ゆさ
ぶり」も頻繁に行う場面でも、今回はソフトな指導のみ。1年間を見通した中
での1単位時間の授業と1単位時間のみの「飛び込み授業」では当然異なるべ
きである。
また、今回は「飛び込み」授業のため、初めて出会う子どもたちを対象とす
る授業。当然ながら自己紹介から導入する。
いわゆる「年度初めの授業開き」と同じである。ということで、「学級づく
り」も意識した授業づくりを進めていく。
1 テーマ 「いじめ」
2 授業名 刑法
3 ねらい
(1)「いじめ」は卑怯な行為であり、法律でも規制されている事実を知る。
(知識・理解)
(2)人間関係にとっての+−行為を考え、箇条書きする技能を伸ばす。(技
能)
(3)子ども同士・子どもと授業者の人間関係づくりを進める。(関心・意
欲)
(4)よく聞き、堂々と意思表示(挙手・発言)する力を伸ばす。(態度)
4 学習指導要領の関連項目
【小学校学習指導要領・道徳[第5学年及び第6学年]から】
4 主として集団や社会とのかかわりに関すること。
(2)公徳心をもって法やきまりを守り、自他の権利を大切にし進んで義務
を果たす。
5 展開案(部分掲載)
0 授業者自己紹介。
1 授業者について考える。
(1) どんな教員だと思いますか。
・怖い。・恐ろしい。・面白い。・不思議。
・かっこいい。・真面目。
(2) どれも当たっています。それぞれ、どんな子が、そう感じると思いま
すか。
・怖い。恐ろしい。→暴力行為。
・面白い。不思議。→よく見る。よく聞く。
よく学ぶ。
・かっこいい。→かっこいい行為をめざし ている。
・真面目。→真面目。
2 人間関係を良くする行為(プラス行為) について考える。
(1)「+」(プラス)には、どんな意味がある でしょう。
・加える。・加点。・増加。・向上。
・良い。・良くなる。・良い方に考える。
(2)「人間関係を+にする行為」は、どんな 行為ですか。
・正義行為。・世のため人のための行為。
3 人間関係を悪くする行為(マイナス行為)について考える。
(1)「−」(マイナス)には、どんな意味があるでしょう。
・減らす。・減点。・減少。・後退。
・悪い。・悪くなる。・悪い方に考える。
(2)「人間関係を−にする行為」は、例えばどんな行為ですか。
・暴力。暴言。
・物を隠す行為。
・盗み。
・脅す行為。
・無視。
(3) まとめると何ですか。
・いじめ。・卑怯な行為。
4 資料「刑法」を読んで考える。
(1) 読む。
(2) 気づいたことを箇条書きしましょう。
・「いじめ」は、刑法に違反する行為。
・「いじめ」行為の殆どが犯罪。
(3)「無視は犯罪ではない。だから、やってもよい。」の意見に賛成ですか、
反対ですか。
5 授業感想を書く。
【参考資料】*授業との関連資料(いずれも関連部分のみの抜粋)
教育基本法(平成18年法律第120号)
前文
我々日本国民は、たゆまぬ努力によって築いてきた民主的で文化的な国家を
更に発展させるとともに、世界の平和と人類の福祉の向上に貢献することを願
うものである。
我々は、この理想を実現するため、個人の尊厳を重んじ、真理と正義を希求
し、公共の精神を尊び、豊かな人間性と創造性を備えた人間の育成を期すると
ともに、伝統を継承し、新しい文化の創造を目指す教育を推進する。
ここに、我々は、日本国憲法 の精神にのっとり、我が国の未来を切り拓く
教育の基本を確立し、その振興を図るため、この法律を制定する。
教育の目的(1条)
教育は、人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必
要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならな
い。
教育の目標(2条)
教育は、その目的を実現するため、学問の自由を尊重しつつ、次に掲げる目標
を達成するよう行われるものとする。
幅広い知識と教養を身に付け、真理を求める態度を養い、豊かな情操と道徳心
を培うとともに、健やかな身体を養うこと。
個人の価値を尊重して、その能力を伸ばし、創造性を培い、自主及び自律の精
神を養うとともに、職業及び生活との関連を重視し、勤労を重んずる態度を養
うこと。
正義と責任、男女の平等、自他の敬愛と協力を重んずるとともに、公共の精神
に基づき、主体的に社会の形成に参画し、その発展に寄与する態度を養うこと。
生命を尊び、自然を大切にし、環境の保全に寄与する態度を養うこと。
伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、
他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと。
生涯学習の理念(3条)*現行法のもとで新たに規定された。
国民一人一人が、自己の人格を磨き、豊かな人生を送ることができるよう、そ
の生涯にわたって、あらゆる機会に、あらゆる場所において学習することがで
き、その成果を適切に生かすことのできる社会の実現が図られなければならな
い。
教育の機会均等(4条)*現行法のもとで、障害者に対する教育の機会均等につ
いて新たに規定された。
すべて国民は、ひとしく、その能力に応じた教育を受ける機会を与えられなけ
ればならず、人種、信条、性別、社会的身分、経済的地位又は門地によって、
教育上差別されない。
国及び地方公共団体は、障害のある者が、その障害の状態に応じ、十分な教育
を受けられるよう、教育上必要な支援を講じなければならない。
国及び地方公共団体は、能力があるにもかかわらず、経済的理由によって修学
が困難な者に対して、奨学の措置を講じなければならない。
教育課程部会におけるこれまでの審議のまとめ【概要】(平成19年11月)
1.教育の目的とこれまでの学習指導要領改訂
(教育の目的)
教育基本法第1条において、「人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及
び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成」と規
定している。
3.子どもたちの現状と課題
(子どもたちの学力と学習状況)
国立教育政策研究所及び国際的な学力調査によると、思考力・判断力・表現
力等を問う読解力や記述式問題に課題、読解力で成績分布の分散が拡大という
課題がある。その背景には家庭での学習時間などの学習意欲、学習習慣・生活
習慣に課題がある。
本年4月に実施した全国学力・学習状況調査(小6・中3)において、基礎
的・基本的な知識・技能については概ね身に付いているが、知識・技能を活用
する問題については課題があることが明らかになった。
(子どもの心と体の状況)
自分への自信の欠如や自らの将来への不安、体力の低下など子どもたちの心
と体の状況にも課題がある。
4.課題の背景・原因
(1)社会や家庭・地域の変化
社会の変化を背景に、生活習慣の確立が不十分、地域の大人や異年齢の子ど
もたちとの交流の場や自然体験の減少など家庭や地域の教育力の低下が指摘さ
れている。
非正規雇用者の増加や「大学全入時代」が到来する中で、学習意欲が低下し、
学習習慣が確立していないという状況がある。
(2)学習指導要領の理念を実現するための具体的な手立て
(これまでの手立てにおける5つの課題)
「生きる力」の意味や必要性について、文部科学省と学校関係者や保護者、
社会との間に十分な共通理解がなされなかった。「ゆとり」か「詰め込み」か
という二項対立の議論ではなく、それを乗り越え、知識・技能の習得とこれら
の活用を車の両輪として相互に関連させながら伸ばしていくことが求められ
る。
子どもの自主性を尊重する余り、教師が指導を躊躇する状況があったのでは
ないかと指摘されており、教えて考えさせる指導を徹底し、基礎的・基本的な
知識・技能の習得を図ることが重要である。(以下略)
7.教育内容に関する主な改善事項
(4)道徳教育の充実
基本的な生活習慣や最低限の規範意識、自分への信頼感や思いやりなどの道
徳性を養い、法やルールの意義や遵守について理解し、主体的に判断し、適切
に行動できる人間を育てるために、発達の段階に応じた指導内容の重点化、教
材の充実、体験活動の充実、家庭や地域との役割分担が必要である。
8.各教科・科目等の内容
(2)小学校、中学校及び高等学校
(道徳教育)
子どもの実態や指導上の課題を踏まえ、学校や学年の段階ごとに道徳教育の
指導の重点や特色を明確にする。(例:善悪の判断、集団や社会のルール、自
己の生き方(小学校)、法やルール、社会とのかかわりを踏まえた人間として
の生き方(中学校)、社会の一員としての人間としての在り方生き方(高等学
校))
【小学校学習指導要領・道徳[第5学年及び第6学年]から】
1 主として自分自身に関すること
(3)自由を大切にし、規律ある行動をする。
(6)自分の特徴を知って、悪い所を改めよい所を積極的に伸ばす。
2 主として他の人とのかかわりに関すること
(2)だれに対しても思いやりの心をもち、相手の立場に立って親切にする。
(3)互いに信頼し、学び合って友情を深め、男女仲よく協力し助け合う。
3 主として自然や崇高なものとのかかわりに関すること
(2)生命がかけがえのないものであることを知り、自他の生命を尊重する。
4 主として集団や社会とのかかわりに関すること。
(3)だれに対しても差別をすることや偏見をもつことなく公正・公平にし、
正義の実現に努める。
ちなみに、授業の自己採点は、マイナス100点。
................。o○.。o○.。o○ 編集者からメッセージ .。o○.。o○.。
内山義朗さんを校内研修の講師にお招きし、飛び込み授業と教師への講演をし
ていただきました。
僕は、内山さんの文章を読み、凛とした世界を感じていました。
今回の授業を見て、僕の直感は正しかったと思いました。
厳しさと厳しさに裏付けされた優しさが言動から滲み出ていました。
僕も凛とした雰囲気を作り出そうと躍起になるのですが、自らその緊張感に負
けて崩れていくのが常です。
すごいと思いました。
共に研修を受けた勤務校職員の感想を昨日読みました。
授業を参観して、講演を聞いて、新鮮な刺激を受けたことを喜んでいる方が多
く、いい研修になったと改めて嬉しく思いました。
授業を受けた子どもたちは、真剣に考えとてもいい感想を発表していました。
いろいろな角度からいじめについて考えたようです。
内山さん、ありがとうございました。
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12月
17 試作 音読練習テキスト 蔵満逸司
23 練習学習で国語の力を鍛える 嶋田雄一
24 子供と英語 藤本薫
27 小学生のための学習クイズ 蔵満逸司
29 e-park教育情報 (株)サンロフト /教育事業部
30 遊び力を育てる! 糸井雅美
──────────────関連サイト────────────────
小学校教育メーリングリストWAKUWAKU 360名参加
http://member.nifty.ne.jp/KURAMITU/mailing.htm
編集者のひとりごと
朝顔のつるを使ったリースをつくりました。
図書室の廊下にさげさせてもらいました。
通る教師や子どもたちに感想を求めて迷惑がられています。
一年担任は5回経験がありますが、思いつかなかったなあ。
これは同僚のB教諭の実践を参考にしました。
木のつるを使ったリースを保護者と協力して作り上げるのも悪くないのですが、
子どもたちが育てた朝顔のつるを使うのも素敵ですね。
同じ発想で、サツマイモのつるを使うのも悪くないと思うのですが、いかがで
しょうか。
読者のみなさん、リースを子どもたちと作ったことがありますか?
いいアイデアがあればメールで教えてください。
授業づくりネットワーク新年号(近日発売)に
クイズ形式の算数の授業を紹介する原稿を書いています。
よかったらご覧ください。
月刊授業づくりネットワーク
http://www.gakuji.co.jp/magazine/network/index.html
(もうすぐ1月号の紹介が公開されます)
蔵満逸司 くらみつ いつし
wahaha@po.synapse.ne.jp