映画瓦版 12月12日号
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本当に面白い映画はどれだ!
《映画瓦版・今週の目次》 No.437
2007/12/12
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日本一早い映画評サイト「映画瓦版」から今週の封切り作品をピックアップ!
評価が一目でわかる星取表付き(公開日・劇場名は東京を参考にしています
★=駄作 ☆=凡作 ☆☆=佳作 ☆☆☆=傑作 ☆☆☆☆=大傑作!
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『サーフズ・アップ』 ☆
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*物語は定石通りで新鮮味はないけど、映像はスゴイよ。(単打)
◇映画瓦版: http://www.eigakawaraban.com/07/07082903.html
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□リメイク版『椿三十郎』のはなし
『椿三十郎』がリメイクされて、興行ランキングなどを見る限りではそこそ
こお客さんも入っている様子。このようなリメイク映画が公開されると、必ず
「オリジナルの方が面白かった」と文句を言う人がいて、僕もそれについては
まったく異論がない。そもそもオリジナルが面白いからこそリメイクしようと
いう人が現れるのであって、リメイクした映画は同じように作るつもりでいて
も、新鮮味がないぶん面白くなくなるのだ。(他にも理由はいろいろあるけ
ど、それを分析し始めると長くなるのでまたの機会にする。)
『椿三十郎』だってオリジナルの方が何倍も面白い。しかし僕はオリジナル
の方が何倍も面白いと思いつつ、今回のようなリメイクに意味がないとは思わ
ない。オリジナル版を観ている人はわざわざ新しい映画を観る必要などない
が、ほとんどの人はそもそもオリジナル版を観ていないではないか。黒澤明の
映画が、今どの程度観られている? 「趣味は映画鑑賞」と言う人は多いけれ
ど、そうした人のどれだけが、映画館やビデオやDVDで黒澤明の映画を観てい
るのだろうか? 残念ながら、黒澤明の映画なんてほとんど観られていないの
だ。『ハリー・ポッター』や『パイレーツ・オブ・カリビアン』は観ても、
『用心棒』や『椿三十郎』は観られていない。それが現実だ。
古い映画は古いというだけの理由で、新しい観客を獲得するチャンスをどん
どん失っていく。「そんなことはない。黒澤映画には若いファンも大勢いる」
と反論する人もいるだろう。もちろんそれは正しい。僕だって黒澤明のほとん
どの作品を、名画座やフィルムセンターで初めて観て黒澤映画のとりこになっ
た「若いファン」のひとりだ。でもそんな僕も、黒澤明と同時代の他の映画監
督についてはほとんどフォローしていない。小津安二郎は戦後の代表作を一通
り観た程度。木下恵介も数本観ただけ。溝口健二は数えるほど。ハリウッドや
ヨーロッパの巨匠たちについていえば、それよりもさらに観ていない。曲がり
なりにも今こうして「映画批評家」などという看板を掲げている人間ですらそ
うなのだから、一般の映画ファンが古い映画を観ていなくても僕は文句を言え
る立場にはない。むしろ映画ファンが古い映画を観ないのは当然だろうとさえ
思っている。
映画というのは、時代の中で消費されていく消耗品なのだ。時代を超越する
芸術的な価値もあるにはあるが、ある時代の中でその映画が生み出されるに
至った「時代の要請」というパワーは確実に失われる。その時代から遠ざかれ
ば遠ざかるほど、このパワーは衰えていく。黒澤明の映画の中でも、『椿三十
郎』は比較的時代とは無関係に成立し得る作品だと思う。でもそんな作品で
あっても、やはり「時代の要請」という要素はついて回る。オリジナル版『椿
三十郎』は芸術的な価値とは別の部分で、作品の存在意義を急速に失って生き
つつある映画なのだ。(つづく)
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3.Moleskine Large Squared Notebook 洋書
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4.Moleskine Large Red Weekly Notebook 2008 洋書
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10.椿三十郎<普及版> DVD
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現在リメイク版が公開中の『椿三十郎』が10位に入ってます。僕は黒澤映画
全30作をすべてスクリーンで観ましたが、ベスト1は『椿三十郎』なのです。
次が『用心棒』や『隠し砦の三悪人』ぐらいの順序かな……。
「自虐の詩」は映画に合わせて少し豪華な体裁の単行本が新たに出ました。
そのせいで今回は、「自虐の詩」の上巻だけが2種類ランクインしています。
中身は文庫とほぼ重なっていますが、それでも少し構成が違うようです。
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■編集後記
少しずつメルマガでオリジナルの記事を書こうと思ってます。ブログに書く
にはちょっとボリュームがありすぎて向かないけれど、個々の映画の話ではな
いので映画瓦版には書けないような話を、時間があるときに少しずつ書きま
す。あまりそれが長くなっても大変なので、1回のボリュームはほどほどに。
今回の続きはまた次号以降に書くことにします。
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編集・発行: 服部 弘一郎
発行部数: 7,330部(No.436)
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