www.okirakukaden.com メールマガジン第58号(2009.7.31)

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 【植村知一郎 エッセイ】       【珍しいナデシコの花々】

 皆さま こんばんは。 山野草シード・バンクの植村知一郎です。暑い日が続いていますが、皆さまお変わりなくお過ごしでしょうか。

 野生のナデシコの花は梅雨の初めから秋にかけて咲き続けます。今年は「おきらく花伝 シード・バンク」の中でも、キバナノヒメユリと同じくらい人気が高い「チシマイワナデシコ」に、変わった花が咲きました。


酔白色のチシマイワナデシコ          花の直径は6センチあります。

白い花のチシマイワナデシコです。正確には薄紅色が少しだけ残っていますので「酔白色のチシマイワナデシコ」と呼ぶべきでしょう。

酔白色とは江戸の昔からあった色です。色白美人がお酒でほんのり酔った様子を「酔白」と呼びました。粋な名付けですね。

酔白色のチシマイワナデシコはタネから芽生えた“突然変異種”です。百万の一くらいの確率で発生します。私は初めて見ましたのでビックリでした。

来年も同じ酔白色の花が咲きますと、遺伝的にも完全に固定していますので殖やします。

こちらは北の大地で見つかったエゾカワラナデシコの“突然変異種”です。

エゾカワラナデシコ
  夜間撮影。花の背後で輝いているのは野生のホタルです。

普通のエゾカワラナデシコは桃色の花が咲きます。このエゾカワラナデシコは、ご覧のように赤に近い花色です。

なぜ、このような色のエゾカワラナデシコが発生したのか? はまったくのナゾです。現在、北国の草友が鋭意調査中です。

この2種のナデシコは数年先になるかもしれませんが「おきらく花伝シード・バンク」のリストへ載せます。ご期待下さい。

■☆珍種を増殖させるマル秘栽培技

まず第一に鬱陶しい雨を避けます。水遣りは完全に人手で行うようにします。
可愛がりすぎて、水を与えすぎるのは逆効果です。
敢えて、乾かし気味、特にナデシコの仲間は乾燥に強い性質の種が多いですから、葉が萎れる寸前まで水遣りを行いません。

水分を十分に得られなくなった植物は「わたし、枯れちゃうの?」と勘違いします。ですから子孫を残そうと、普段よりもっともっとタネや小苗を作り出します。

植物へはちょっと意地の悪い方法ですが、増殖させる確率はかなり高くなります。但し、このマル秘方法は花が咲くようになった親株のみ有効です。生長途上の苗では悪影響となってしまいます。


他にも山野草栽培で「?」な点がございましたら メールinfo@okirakukaden.comまでご連絡下さい。写真がありますと、より正確な診断が出来ますよ。

それでは次回まで、ごきげんよう~♪

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