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梅雨、田に水が張られ、水田として蘇る6月
新幹線の車窓から田植えの風景が目に飛び込む。

「明けましておめでとう」と新年の挨拶を交わしてからあまり期間を過て無いよう思うのに
もう5カ月過ぎたんですね。
「光陰矢の如しだなぁ」と思ってしまうのは加齢のせいでしょうか?

米国をはじめとしてやや株価も持ち直しの兆し
貴社の業況はいかがでしょうか?

某企業からのご相談のとき、役員さんは
「実は…長年粉飾決算を行ってるのですが、刑事事件になりませんか?」とおっしゃられました。

「未上場で中小企業の粉飾決算で、刑事事件になるなら中小企業のかなりの経営者が
刑事事件に問われるでしょうね。」と応えました。

今日は「決算書」について考えてみたいと思います。

「粉飾を勧める?金融機関」


一般会社にも売上目標、売上ノルマがあるように、金融機関にも貸し出しノルマがあります。
政府系金融機関といえども例外ではありません。
しかし、金融機関でなくとも回収不安先には、売り込めないですね。
一般的に回収不能に陥っても保証協会から代位弁済される等の例外を除き
「赤字決算会社」への貸し出しは難しい。
従って、既存得意先なら黒字決算書ならそれが粉飾だろうがそんなことはお構いなし。
繰り返し実行はおろか新規貸しもできると小躍りする。
精々税務署の受け付け印ある申告書を出させれば、二重帳簿でないことが確認される。

金融引き締め等での回収促進ノルマが無い限りそれ以上、粉飾性を追求する必要がない。
自らのノルマ消化、自らの成績を阻害することになりかねませんから。
貸付促進ノルマが強いときは、
「今回の決算書を期待していますよ。」なんて案に粉飾の勧めとさえ思える言動までする。

自らの貸付ノルマ消化の鍋に入れているわけですから、
真偽なんて関係なく黒字決算書ならいいのです。
特に当分の間、倒産をあるいは返済不能にならない限り。
資金をどんどん貸していけば企業は不採算であってもその資金で継続していけますし。

銀行は粉飾性有るや否やを突き止めることを主目的とする企業ではありませんしね。

では、それを突き止める組織とは?

「決算書の真偽を調べるのが税務署?」


「いやぁ。不況で調査に行くところがないのですよ。調べれば返さなければならない所ばかりでしてね。」
優良企業の某担当役員さんが
「税務調査の間隔が短いですね。うちばかり来ないで他にも行ってくださいよ。」と
冗談交じりに税務署調査官に言った時に調査官が応じた言葉です。

「記帳指導」
調査目的としてよく使われる言葉ですね。
粉飾意思はなく、商法に沿った処理を行ってましても税法との相違?から
修正を要求され追加納税をすることが少なくありません。
よく言われる「見解の相違」によるものです。

勿論、この見解の相違により、今後の処理を改めていくのですから
確かに「記帳指導」と言えないことはありません。

税務署は税を徴収することが主目的の機関です。
故意の有無は別として、「少しでも申告漏れがないか」、「徴税できないか」
「儲かっているのに過少申告してないか」、「儲を隠すために粉飾してないか」に
関心を示すのであって、損しているのに粉飾しているところには興味ありません。
そのようなところとわかっていれば、「記帳指導」は避けて通りたい。
それが本音だと思います。

納税の必要性がないのに納税資金を借りてまで国家に納税してくれるのですから。
と言いましても感謝の意味からではありません。
追加で取れないどころか、還付せざるを得ない羽目になってしまうからです。

営業が売上を目指すのに、得意先にアタリをつけますね。
それと同じく、「粉飾して過少申告していそうなところ」「脱税していそうなところ」
「見解の相違を認めさせて徴税できそうなところ」にアタリをつけるのです。
いわゆる取れるところ、取れそうなところに

粉飾で騙されるのは


「粉飾されていますね?」と質問すると
「銀行から金借りるため粉飾しています。」と答えられますが
いつ頃からどのように、その累計総額はなんてお尋ねしますと答えられないばかりでなく
直近一期間の損益状況さえ粉飾後で把握していたりとか、資産負債の実態さえ
掴んでないことが少なくありません。
繰り返し粉飾してると無理からぬことかと思いますし
また、一度粉飾しますと、元に戻すにはかなりの業績をあげないと困難となりますので
それも仕方ないと思うのですが、経営者自身が自社の体力、体調を見失ってしまうのです。
結局粉飾で一番騙されているのはその会社。

多くの会社事例を見てそう確信します。

借入のため粉飾と借入が唯一の方法か?


税務調査を受けて、「利益の水増が発覚し課税された」なんてことは聞いたことがありません。
その時の調査官の胸の内は、「調査すべき先で無かった」が本音だと思います。
調査先を誤ったために折角収納している税金を還付しなくてはならなくなるのですから。

銀行は前述のとおりですから、少しでも持続するにはむえないことでしょう。



ここで、お考えいただきたいのは、それが「企業継続の唯一の方法か」ということです。

  業績不振 → 資金不足 → 借りるために粉飾 → 借入 
  → 月額元利金の増加 → 納税による資金の流失 → 資金不足 

この負の連鎖が企業維持のための唯一の方法かを
負の連鎖を断ち切る方法を考えてみませんか?

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