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年間150冊のビジネス本書評
見えない時代を切り開くビジネスパーソン必見

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−★【ビジネス書評】 成功者になろう!★−

本日の一冊

マッキンゼー現代の経営戦略 大前研一編著





昭和53年8月にマッキンゼー東京事務所開設8周年を記念して軽井沢で行われた『トップマネジメント・コンファレンス』の内容を収録した一冊です。

本書は幻の一冊となっていて、定価1,500円のものがアマゾンでは5万円近くの値段で売買されています。

ただこの本は今でも注文が入るため、近くプレジデント社から千部ほど重版される予定だと聞いていますので、この機会に確実に手に入れておきたい一冊だと思います。



内容は、これまで世界各地のマッキンゼー事務所で体系化された事業戦略を、東京事務所が日本企業向けにアレンジしてトップマネジメントに解説するという構成になっています。

言わずと知れたPPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)やPMS(プロダクト・マーケット・ストラテジー)、PIP収益改善プログラム、SFM販売戦略、技術開発戦略、そして大前研一による組織論が収められています。

各戦略論は、手書きのチャートや80年代を予測した部分を除けばまったく古さを感じず、戦略の本質が凝縮されており、頭脳集団マッキンゼーの切れ味が存分に発揮されています。



特にこの時期は、大前さんの企業参謀がヒットを飛ばした後だけに、マッキンゼーとしても注目をあびていたようで、用意周到に企画された内容はかなり力が入っていて、戦略家の方にとっては読みどころ満載の一冊となっています。

今ではおなじみとなっている3Cも、30年前は男女の三角関係で例えられていたという発見や、将来のグローバル社会を見越し「世界の最適地で調達・生産・販売をすべき」という主張、世界で通用する人材育成システムの早急な整備の必要性などが論じられていて、その先見性には度肝を抜かれました。

下手な戦略書を何冊も読むより、本書を何十回も読み説いて、事業戦略の要諦を頭に刻み込む方がよほど有効ではないかと感じましたし、実際に私自身そうしようと思います。



手に入りにくい一冊ではありますが、これから経営コンサルタントを目指す方や経営者を目指す方、経営者の方には必読の一冊ではないでしょうか。





★本日の共感★


・需要の動くときには先行する指標が必ずあります。あるとき突然、需要が発生するのではなく、必ず何らかの先行指標があります。建設投資が動くことになれば、トラックも、建設機械も、物流関係の機械も、5か月、6か月のラグをおいて徐々に需要が発生してきます。だから、自分の業界以外で先行しているものを着実にながめ、それによって経営の意思決定を競争相手より早めに行っていくことが必要です

・日本企業の場合、国際的人材の養成が非常に遅れており、会社によって濃淡はありますが、本当に国際市場でネゴシエーションのできる人、あるいは外国で従業員千人の会社を運営できる人の養成が、あまりにも計画的になされていません。たまたま英語が話せるというので外国に送り込んでしまったり、十分な訓練を積まないままに一機能の知識しか持っていない人をジェネラル・マネージャーのかたちでもっていってしまう。こういうことのために、現地に進出した企業は、非常に高価な教訓を繰り返し経験しているわけです

・ホッケースティック型・・・ある製品の実績がジリ貧になっているにもかかわらず、来年度以降の計画によると、目標は宇宙に届くようなスピードで上昇する形になっている。「この目標はどやってつくったのですか」と聞いても、別に理論的根拠があるわけではなく、要するに願望と期待が入り交じった“明日こそは業績回復”の曲線を描いただけのことが多い

・感度分析にはいろいろなやり方がありますが、出荷量、売価、製造コスト、利益に対して、もし各要素10%改善したらどのくらいの効果があるかという計算をした上で、ではその個々について現実性を検討していく。ここで総合的にどの分野における改善努力が最も効果的であるかを判定することができます

・代替案を出すときは、どれをとっても実現可能だが、その中でどちらが相対的に有利だという案を必ず準備すべき



・何をいつだれがチェックするかということをきっちり決めておくこと。たとえば、売上高利益率(ROS)があるチェックポイントの段階で10%だったら、そのプログラムは継続しよう、10〜0%だったら、もう一度技術の見直しをして再検討しよう、この段階で収益が上がっていなかったら、もう一回見直しをしようではないか、というように、いろいろなケースを想定して、こういうことが起こったらこういうアクションをとろうと常に先の準備をし、それに対して決まったタイミングでチェックをすることが戦略立案上のポイントです。このようなコンティジェンシー・プランニングはなぜ必要かというと、これだけ事実をベースにして分析を詰めても、必ず予見しない要素がでてくるからです

・事実に基づいた分析を行うために、事実関係を究明する執着性が重要です。まあ、いいだろう、このぐらいはラインの意見でも大丈夫そうだから、そのことは認めようということではなくて、常に事実がある限りはそれを追求していくという執拗な心がけがポイント

・投資・成長の事業に関しては非常に企業家精神があってリーダーシップをとるタイプ、攻撃型の人物を配置する。選択性・収益が基本戦略である事業に関しては、非常に高度な判断力と批判精神を持った人物を配置する。ロス縮小・撤退という事業に関しては、着実で経験豊かなマネジャーを配置する。その人その人の属性と基本戦略とのマッチングを図って、適材適所の人事を行うことが第一

・研究開発上の選択の自由度のある初期段階で、セグメンテーションは正しいのか、戦略的な意味合いはどうか、競争はどうか、ということをトップの関心事としておかないと、研究開発後出てきたものを見てどうしようもなくなった時点でこれを価値のあるものに引き上げようとしても無理が出てくるわけです。こういうことが洋の東西を問わず、どこの会社にもみられます

・事業戦略を立てるにあたっては、今度は事業を取り巻く環境と競争相手の二つのことを考えなければなりません。つまり、自分のやりたいこと、世の中、競争相手(人間の三角関係と同じで、私、彼氏、彼女というふうに考えるとわかりやすいが)―戦略はこの三者の折衷案として出てくるわけです。だから、そういう三つのもののそれぞれのもっている強さ弱さ、彼女が何を望んでいるのかというようなこと、それから彼氏という競争、この中で事業戦略が出てくるわけです。この事業戦略が決まって初めて行動計画が出てくる、そして行動計画がでてきて初めて戦略が実施に移るわけです



・組織問題には単一解がないのです・・・ひとたび組織が悪い、という妄想にとりつかれると、仕事が手につかなくなります。すべて組織のせいにしてしまうわけで、そういうふうにして、企業はだんだん競争力が失われていくのです

・世界は一つという考え方の下に、最も安いところで原料を買い、最も人件費の安いところで生産し、最も高く売れる市場に売る。マネジメントも最も優秀な人をということで、どこの国の人が経営幹部になってもよい

・戦略思考のできる人間を置いておけば、予測が外れたって競争相手よりもよく対応するだろう。だから、思考過程を変えるほうが予測の精度を上げるよりも重要

・分析力をもち、解決策を指向した参謀組織が超える権限をもってトップを補佐する―これが新しい参謀象です




◆◆◆◆今日の質問◆◆◆◆

あなたは、戦略の本質を理解していますか?



★★★★こんな方におすすめ★★★★


○戦略コンサルタントを目指す方
○戦略の本質を理解したい方
○トップ・マネジメント

とっつきやすさ
☆☆
必読度
☆☆☆☆☆
総合評価
☆☆☆☆☆



■■■今日の一言■■■


当時これだけのノウハウを惜しげもなく公開しているところに、マッキンゼーの凄さを感じます。

体系化されたノウハウを売るのではなく、そのノウハウから導き出される付加価値を提供して差別化していたそうです。

新しく体系化されたノウハウや手法的なものは、どんどん公開されていったようでノウハウ+αがなければマッキンゼーでは生き残れなかったようです。

そうして自分たちをあえて追い込んできたからこそ、マッキンゼーは他と比べてもダントツになれたといいます。

日系コンサルティング会社と比べると500倍もコンサルティング料が高かったという話にも納得できますね。



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読んでいただき誠にありがとうございます。

いいことを考えましょう。

素晴らしいことを考えましょう。

私たちは自分の運命を素晴らしいものにしていくことができます。

本は心を高めてくれます。

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