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[VT]うそまこと其之弐拾六〜声区融合2〜
こんにちはヰ崎でっす。
声区融合の章二回目は「シャウト系の声と融合の関連性」がテーマです。
「シャウト」と融合って関係あるの?と訝しく思うかも知れんが
ミックスボイスといってシャウトのこと指して使ってる人多くないですか。
(だからというわけでもないのですが、、、)
上手なシャウトは地声のような音でハイCくらいは楽に出ますから、高音域の音色改善のためにとても有用ですし声区融合のためにも必要なものです。
本号ではシャウトの出し方そのものではなくて、融合との関わり方について述べたいと思います。
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◆前号で本来のミックスボイスは弱声を使うものだという話をしました(あくまで筆者の意見ですが)。
一方で最近は 明らかに張り上げる声を指してミックスミックス言ってるひとも多いすよね。
B'zとかloudnessとかをイメージしてほしいのだけども、
あの類の声はインターネットを通じてミックスボイスと言う言葉か普及する以前はみんな“シャウト”と呼んでいたと思います。
シャウト、それもカラオケレベルでそう呼ばれる声の典型というと(本来の英語のshoutとはニュアンスが違います)、ハイAとかより上の高め音域で、張って、かつ回してややほっそりし、金属的だが丸みもあって共鳴の効いた良く響く感じの雑みの少ない、
普通の裏声よりずっと力強い声です。で、ぱっとみた(聴いた)感じでいえば地声です。
必ずしも最近の人達と共有できるかはわからないが今までのところそういうイメージできていますし、本書ではそのつもりで書きます。
ところで、、、日本の男性で歌の上手い人っていうのは大抵一度はシャウトに向かいます。
日本の人は全体的に張るのが割りと上手いのですよね。欧米の人に比べて。そのぶん喚くのが下手です。
喉を結構上げちゃうことも影響していると思います。
ここ数年は「抜いて」歌う人が一般人にも急増していますが、exileとか平井堅とかの影響だと思いますが、
十年ぐらい前まではカラオケでああいう歌い方する男性って殆ど居なかったと思います。
なんと無しに叫んでしまう方向でみんなやってました。
高校生〜大学生の辺りで、「声が高いと評判の彼」なんていうのは十中八九シャウトしてました。
さて、ここまで話してきた“シャウト”というのは、声種的には頭声主体となるのが普通です。
半分裏声というか、つまるところは「裏声でもちゃんとした声が出る」ということなのですから典型的な「胸声」よりは高音が出るのは必然です。
しかし、そうはいっても胸声区をひきずったままの普通の張り上げ声ではいくら頑張ってもせいぜいは「たまにハイCが出るかどうか」というあたりが限界になります。
X(エックス、最近再結成しましたよね)なんかをまともに歌える人がほとんど見当たらないのはそういうわけです。
Cより上で自由に歌おうとしたら胸声の不要な圧力(これを多くの人は「支え」と取り違えているかもしれない)から開放される必要があります。胸声とは違うやり方で呼気に対する抗力を生み出す方法が元来あって、変声期を迎える以前には皆使っていたはずのそのやり方を取り戻すためには歌うための長期間の訓練がどうしても必要です。「人よりちょっと器用」だとか「歌が子供のころから上手い」とかで自然に身につくことはまずありません。
それはまた、「感覚的には地声の延長で音色は頭声(裏声)」という状態から「感覚的にも裏声だけど遜色ない音が出る」という状態へ遷移することを意味します。
そしてこれがシャウトの最終段階といっていいでしょう(ここからさらに上達すると「シャウトっぽさ」「叫んでる感じ」はむしろ薄れていくからです)。
使用者によって微妙に違いがありますが"ヘッドボイス"や"ミドルボイス"も概ねこれらのシャウトに連なる声種のことを指すのが最近の使われ方です。"頭声"というとクラシックのソプラノのようなイメージが強いようでそれと区別してヘッドボイスと呼ぶことにしているようですね。
つまり頭声の中でも強い実声だけを特にヘッドボイスといっています。一方でミドルは場合によってヘッドのことだったり、ヘッドと普通の地声の中間のことだったりします。
(ロジャーラブのスタイルでは、「ヘッド」はクラシックにも使うような頭声を指し、「ミドル」が本章でいうシャウトに近い扱いになっています)。ただ誤解しないで欲しいのは「シャウト声として自然な叫び方をすればミドルやヘッドになるけど、ミドルやヘッドは叫び声でなくとも出る」ということです。ミドル・ヘッドはフルレンジ、フォルテッシモでかつ高音域で発すれば「叫んでいる」という印象が強くなりますが、弱い声や低い声を発せられるようになればその印象はなくなるでしょう。
○シャウトと呼ばれる声はヘッドボイス・ミドルボイスが基本になっています。一方でヘッド・ミドルは叫び声ばかりではありません。
ここでヘッドとミドルをきちんと?いや、無理やりか?あえて区別するならば、
・ミドルボイス:地声側高音域のシャウト
・ヘッドボイス:完全に裏声由来のシャウト,br>
ということになります。
筆者は、張り上げた声を含めて「充実した頭声」とか「頭声区の実声」といって示しています。"ヘッド"や"ミドル"は便宜的に使うのでその場その場で使い方が多少異なることもありますが、張ってシャウトしてるからヘッドでそうでなければ頭声とかいう区別は基本的にはしてないです。ただし本章ではその解釈でやってみます。それがおそらく一番分かりやすいでしょう。
シャウト系のヘッドやミドルを指す言葉には他にフランジリンボイス(=咽頭の声、喉の声)というのもあります。さらに、ジラーレ、アクートなど似たニュアンスを指す言葉は多数あります。
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○地声からシャウトする(=ミドルボイスに移る)ための要点
「高音域で張る」というのはレンジの兼ね合いから自然にそうなることが多いのです。
胸に着けようという意識が強すぎたり、呼気を流す発声をしているとミドルにいきません。
マイクのゲインが大きくて思いっきり歌えないような状況でもシャウトは発見できません。
大事なのは
・息を引き気味にすること
と、
・喉を空けること
「喉を空ける」というと喉頭を下げなきゃならないと思うかもしれないけど
「喉仏を下げれば必ず喉が空く」というわけではないです。そして何より必要なのは
・音量効率の良い発声を探ること
息の量や圧力、喉の緊張、腹圧といった労力に対して得られる声の大きさの比率が大きくなるようなポジションを探ってください。
*「張る感覚」がどうやってもわからないときはアンザッツ(4番とか)も利用してみてください。また、母音によっても出し易さは変わります。
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○裏声でシャウト(ヘッドボイス獲得)するには
ヘッドボイス(=この言葉は普段は頭声区の実声の意味で使っていますここではシャウト気味のアタックのある声です)の獲得については連載の中で少し触れたことがあるように記憶しています。確認はしていない。すみませんが、詳細は割愛します。
・胸声から張り上げられる(怒鳴るのとは違うのです)、つまり↑で書いたミドルが出せる
・息漏れのない裏声で長時間歌える
この二つの条件を満たしていればあとはちょっとしたきっかけです。
他に必要なのは「思い切り」ですね。
ここでもアンザッツは助けになるはずです。
ミドルでは出せない音域で頭から(出だしから)思い切り声を出してみるとよい。
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◆◆声区融合との関連性について
ここからが今回の本題になります。
先ず、この章で言うヘッドボイスやミドルボイスが、地声と裏声あるいは胸声と頭声を「混ぜた結果出せるようになるものなのか」ということについて一応述べておこうと思います。
結論を先にいっておきますが、ヘッドやミドルについて「声種が混ざったもの」という捉え方はあまりするべきではありません。
なぜならヘッドもミドルも声種として純度の高い生粋な存在で、上達すればするほど混じりけがなくなっていきます。そしてどちらも「非常に頭声的」なものです。
何も考えずに歌いこめば低音向けの地声(つまり胸声区胸声)と独立し、二本立てになって分離していきます。
特にヘッドは「既に持ってるものを混ぜ合わせて身につける」というより「全く新しい出し方を発見して」手に入れるものです。
ミドルやヘッドを地声に含むかどうかはその人次第ですが
ミックスと呼ぶのはあまり感心しません。あくまで素人が便宜的に使うなら許容されるでしょう。
仮にミドルを地声と定義するならヘッドも地声です。
声種的にも声区的にも区別がつけられないからです。
ヘッドを獲得したばかりの時期はミドルに比べてアタックが甘く感じられるかもしれませんが
フォルテシモで歌うときならどうでしょうか?
ヘッドが未熟な段階では小さい声弱い声のときアタックがしっかりかからず地声っぽくならないことがありミドルとは別物のように感じられるかもしれませんが
一番強いレンジでアタックを強調して出せばミドルとつながるはずです。ミドル・ヘッド両方で余分な圧力が掛かっていなければ境目はあらわれません。
これはつまり地声が胸声(チェスト)と頭声(ヘッド、ミドル)の二系統になるというだけの話で、
「ヘッドは裏声と地声(=ミドル)が混ざっている」と捉えるのに合理的な理由は、ありそうですが無いです。
ミドルと裏声(≠ヘッド)を混ぜたのなら、ヘッドではなくもっとずっと閉鎖やアタックが弱く音色も異なる声ができあがらなければ矛盾しますよね。
また、ヘッドの「強いアタック」がミドルや胸声由来のものであるならば低音域に向けてアタックが強くなる筈ですが実際には高いほうがアタックが自然にかかりやすいのです。
○ヘッドの「歯切れのよさ」、「地声っぽさ」はあくまで頭声にもともと備わっているものです。
胸声を混ぜて作り出しているわけではありません
(胸声でアタックをかけるようなことをもし的確に行ったらかなりデス気味の音が出ます。あるいはヘッドではなくスーパーヘッドボイスの方に向かうことになるかもしれない。ただ、ヘッドを鍛えずにスーパーヘッドを身につけても使う機会は限られるのではないかな。)
では「ヘッドを裏声」、「ミドル以外の胸声を地声」としたらミドルは地裏のミックスといえるんじゃないのか?
確かにミドルとヘッドは声種的に同じものでミドルは胸声区を多少引きずっていることが多いわけですから中庸の発声といえないことはありません。が......
ヘッドを獲得するのは殆どの場合 ミドル獲得の後なわけです。「ヘッドと普通の地声の中間がミドル」という情報がいったい何の役に立つだろうか。
更にいえば「中間」と「混合」は大分ニュアンスが違います。
色に例えてみましょう。ヘッドを「濃赤」、胸声を「淡青」とし、ミドルは「濃青」だから「中間」ともいえなくもないというのが今までの話であります。
同じ条件で、もしミドルが「ヘッド(=濃赤)と胸声(淡青)との混合」であるならば「濃淡中庸の紫色」にならなきゃおかしい。まーそこまで理詰めで考える必要は無いかもしれないが、「混合」という言葉のイメージに捉われて見当はずれなこと始める人も多いのです。
付け加えておくと、ヘッドと胸声を合わせて出す、前述の「紫色(例えばなしですよ)」に相当する声はミドルとは別にあります。ヘッドの「張り」と胸声(≠ミドル)の広がりを兼ね備えた声です。詳細は別の機会に書きますがミドルのように単純に息を引いて出す、芯に集まった声ではありません。ミドル・ヘッドは胸声と混ぜて出すことが可能です。
実際のミドルの感覚は、胸声由来の「ある種の閉塞感=詰まる感じ」が高音域への移動を邪魔している感じがする点のみ胸声的というか地声的でそれ以外は頭声の感触です。それでこの「閉塞感」は胸声そのもので歌うときにも排除したい因子で、胸声に必ず備わっている成分というわけではありません。喉を詰めてしまうのは声区声種の必然ではなく単に下手糞だからで、「喉が詰まりやすい」という点だけが胸声区胸声とミドルで共通しているというわけです。そしてヘッドを獲得してミドルと連結するようになればこの「閉塞感」を感じる機会は少なくなっていきます。
○ミドルを「地声と裏声の間の声」と捉えて近づいていくことは可能ですし獲得に至る可能性があります。
ただし、人によって全然見当違いのポジションへ向かってしまうこともあるわけですから鵜呑みにしないことです。
「地声」、「裏声」、「中庸」、「混合」いずれも端的な言葉遣いに過ぎず人によって指すもの感じるものが違います。
例えば筆者の感覚で説明しますが、「地声の重たい感じ」と「裏声の息が抜ける感じ」を混ぜようというイメージではミドルにはいかないですね。それだと弱声気味の声へ向かう。
同様に、「裏声の息が抜ける感じ」と「地声の息が詰まる感じ」を混ぜようするとこれは根本的に混ざりません。背反する要素ですから同時に体現するのはむりがある。まあ、スーパーヘッドが出せる場合はそれに少し近い気もしますが。。。まざりようのないものを無理やり合わせようとして破綻してしまう可能性もあるということです。
ミドルを地裏の合わせ業で出すとしたら、地声の「かっちりした閉鎖感」と裏声の「伸びやかさ」を同時に発するという感じです。
「かっちり」ていうのは隙間無く閉じるんだけど力は入らない、低音で呻く感じとは違うものですよね。息は常に引いてるのです。
伸びやかさといいますのは欠伸や幼児が泣きじゃくる感覚によく例えられるのですけど、のどが広がっていろいろなところにテンションを感じます。
要するに、裏声と地声を“混ぜ”合わせるといった言い回し、ニュアンスやそれを実際に試してみることがヘッドやミドルの獲得の「きっかけ」になることはあり得ますが、
直結しているわけではないというわけなのです。間違った解釈、練習法に陥っていないか疑いながら慎重に取り組む必要があります。そしてシャウト系の発声を知らない人に指南することになったら、ミックスという言葉は使わないで欲しいと思います。
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◆◆◆
次なる疑問は「換声点はどうなるのか」ということです。
ミドルやヘッドを使うと地声と裏声の境界はどこへいってしまうのでしょうか。
ミドルを出したことの無いかたは勿論ですが既に体験していても不思議に思っている方がいるのではないでしょうか。
ミドルとヘッドは基本的には同じものです。アプローチが違うだけで、胸声区から張るか頭声区から張るか、
出す直前あるいは出した直後の状態がどちらか、テンションを緩めたときに地声に戻ってこれるかという程度の違いであって、
きっちりと閉鎖を作って余分な圧力を除いてやれば境目はありません。
不慣れなうちこそ頭声区から張るときはアタックが弱めだったりしますがいずれ全く違いがなくなります。歌っていて区別のしようがなくなります。裏声で歌い始めて、息を引ききってやればヘッドに移り、そのまま低音へ降りればいつのまにかミドルになりいつでも地声・胸声へ戻れる状態になる、といった具合です。
ですから完全なミドル(完全に張った、呼気を引き切ったミドルという意味)から完全なヘッドへ向けては声区転換:パッサージオみたいなことは本来必要ありません。
ミドルでハイCあたりで詰まってしまう場合は、ミドル自体が不完全というか高音に向けて不足する要素があってそれを捉えていないためです。胸声の圧力を除き切れていないか、後載せする頭声のテンションが足りないか。
ですからミドルを使う場合の換声点は胸声(≠ミドル)からミドルへ移るときに現れることになり、胸声だけで頑張っているときより低くなります。
(ミドルを完成させることを優先するならば、この「胸声からミドルへの転換」を強調したほうがいい。
ミドルはあくまで頭声、従来の感覚で言えば裏声なわけだから裏返すつもりできっちり切り替えたほうがいいです。
中途半端に地声の延長のつもりで扱っているとミドルとヘッドが分かれてしまいます。)
ではこの胸声⇔ミドルの転換はどの音域で行うのでしょうか。
実はこれ、胸声の最低音域まで下げられます。
これは指摘される機会が少ないないことですが、低い音域の地声にも基礎となる声種が複数あります。
1.息の流れた呻くような声
と、
2.息を引いて出す明るめカッチリした張りのある声
そして、
3.二つの中間
です。
1は呟いたり呻いたりするときの音色でぼそぼそ喋るような、暗く聞こえる音です。低音域では埋もれてしまい聞き取りにくい声なのであまり歌には使われないでしょう。
ソリストが歌うときなどは2に近い声が多く、2の声種が強いことを「前に出る」という風に捉えます。一般的にはやはりどっちつかずの声の3になっています。
何故二種類あるのかといえば、ピッチのコントロールの機構が二系統独立して(声帯に)備わっていることに起因します。
すなわち、声帯を「左右に閉じることによって音を低くする機構(力)」と「前後に引っ張って高くする機構(力)」です。
ここで両方の力を適切なバランスで同時に加えれば「ピッチを変えずにテンションを加える」ことが可能なわけです。つまりテンションを全く加えない発声が1であり逆に最大限に作用すれば2というわけです。
今、「張りのある強い実声」をヘッド・ミドルと呼ぶのが従っているルールですからその延長で考えると「低音域の張りのある声」である後者はチェストボイスと呼ぶべきでしょう(高田三郎やロジャーラブの言うチェストとは意味が違いますね)。そしてこのチェストは、胸声(≠ミドル)とミドルの間の換声点を下げていったときにミドルの延長で出てくる声なのです。ということは"チェスト"と"ミドル"の間も換声点はないんじゃないのか?
そうです。ここでいう張りの強いチェストとミドルの間に境はありません。チェンジも必要ありません、同じものですから両方をミドルと呼んでくれていいのです。理屈から言えば両方をチェストと呼んでもいいですが、これはさすがに混乱を招くでしょう。
結局チェンジをするのは、張った声である「ヘッド、ミドル、チェスト」という一連のシリーズからその他の「胸声、頭声、ファルセット」などへ行き来するときです。流儀によってパッサジオが全く必要ないとか不自然とかいわれたり、中声(≒ミドル)がやたら広い音域に渡って説明されるのはこういうわけなのですね。逆にパッサジオ(声区転換)を意識して行うということは、その下側では多少テンションを抑えた発声をしているということなのです。
○ミドル・ヘッドは胸声〜頭声を用いる全音域に対して拡張可能です。
胸声最低音から頭声最高音の範囲にほぼ重複して並ぶ形で存在するのが理想というか最終形になります。
この音域の広い張りのある声種を常に利用することで全音域で均一な音質が得られます。この技術が声区融合の核となるといっていいでしょう。スタイルによっては融合そのものである場合もありますし、ミックスボイスという名称で扱われることも無理からぬことではあります。
いかがでしょう、少し声区融合というもののイメージが明瞭になってきませんか?
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◆◆◆◆張った声であるヘッド・ミドルだけを用いることの問題点
先に、全音域に渡って均一な音質と申しましたが、あくまでそれは選択肢の一つでなければ意味の無いことです。他の声種、例えば普段の喋り声のような音色や「抜いた」声、喚いたり唸る声といったものとの対比がもし全く無ければ聴衆はすぐに飽きてしまうでしょう。CDのアルバムの内の一曲くらいはそういうものがあってもいいかもしれないし
、カラオケで披露したりなにかの余興で一曲聴いてもらうだけなら十分でしょうね。張りのある声で高音も難なく出せて「滅茶苦茶上手いね」と言ってもらえるはず。しかしこの単純に張った声というのはとても金属的で音色は白く味気が無く、肉感というか人の生気が欠けた音なのですね。というのも「息を引いて」出る声というのは、音色の狭さだけをみると「喉を詰めた声」と大差ありません。引いた声は喉が開いて声帯が伸ばされてはいますが声帯振動が抑制され易い状態で白い声に陥り易い。なまじ上達するほど声種が独立し、そういう音になっていきます。音色を全声域で統一するのは歌唱の屋台骨としては良いですがそれだけで表現には成り得ません。必ず他の声種で肉付けする必要があります。
また、欠陥音色を聴衆に聞かせてしまわぬよう、基本的に「完全には張らない」ように心がけることがシンガーの鉄則です。完全に張ってしまった声というのは素人の出す裏声となんら変わりありません。在るのは か細いか 煩いか の違いだけです。
そして「肉付け」の内容ですが、一番大事なのは胸声を乗せることです。肉感のある声といえばやはり胸声で、地味ですがやっぱり良いものなんですよ胸声っていうのは。中・高音域では弱声やスーパーヘッドボイスを組合わせることで存在感ある声が得られます。
。そしてこれらの張った声と胸声・弱声・極高声との調和こそ声区融合が目指す最終目標です。
○声区融合本来の意義はミドル・ヘッドと胸声の融和を図ることにあります。
ミドル・ヘッドの獲得はそのスタートラインに過ぎないというわけです。ヘッド・ミドルを持っていない状態では根本的に混ぜたりバランスを調整したりということは殆どできません。
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以上です。
長々書きましたが、常々シャウト系の声をミックスと呼ぶの止めさせたいと思うときが多くて、ミドルも同じなのですけどね。
ホントは何をどう名づけようとその人の勝手なのですが、
地声と裏声を組み合わせようとして練習が進まなくなることが多いものですから。
シャウトはシャウトでスーパーヘッドボイス系の声を指す場合もあるのですがその説明はまたの機会とさせて下さい。
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ボイストレーニングの嘘真うそまこと
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