****************************** 金融危機とはグローバル詐欺商法:バーチャル・マネーの破たん! ****************************** 今回はいま歴史的に残るとされる金融危機についてのお話です。 このサイトでもいろいろとご意見が出ていて関心の高さがうかがわれますね。 さて世界の体制は、その昔から資本主義と共産主義との制度選択があり、互いに自己の正当性を主張し、政治的な対立から冷戦構造が生まれ、長い間そのバランスの上に立っていました。ひとことでいえば資本主義は民間主導、共産主義は国家主導ですね。 そしてソ連の崩壊によりベルリンの壁が除去され、少なくとも資本主義の経済的な有利性が証明され、西側の政治的な勝利とされたのです。それをみて中国は解放政策を発動し、国家統制のなかに一部資本主義を採り入れて、いわゆるハイブリッド体制になりました。 このように資本主義をベースとした世界経済は、米国を中心とする新自由主義を標ぼうするようになり、南米の新興国なども追随してゆきました。 この原点は、日本が世界が羨む高度成長(これは土地バブルにつながる)を遂げているとき、米国レーガン大統領は規制緩和をベースとする経済政策(いわゆるレーガノミックス)を推進した。資金・財・労働力・技術など移動を自由化を前提するグローバル資本主義は、新自由主義を一国をこえて世界まで広げ、今日の状況をもたらした。 今回の金融危機は、この新自由主義の破たんを示しつつある。グリーンスパン前FRB議長は、規制緩和の形として、超低利政策を長い間推進し、その結果、世界中にドル余りが生じることになった。世界のドルは行き場がなくなり、投資先として再び米国に還流する仕掛けが生まれてしまった。 そこで米国は集中した莫大なドルの利回りを生み出す新しいシステムが必要となり、いわゆる金融工学による金融派生商品を考案し、投資先を作り上げた。それでも余りあるドルを投資するために、返済不可能な人々を相手にサブプライム・ローンを作り出し、巧妙に世界のトリプルAクラスの証券化商品にもぐりこませて、その危険性を隠ぺいしたのである。 このように作り出された証券化商品の実態が不透明であり、誰がどのくらい保有しているかが分からないという極めて巧妙なグローバル詐欺商品が誕生し、今日の疑心暗鬼の金融危機に至ったのです。 このような金融資産は2京ドルを超え、世界の実体資産6000兆ドルの4倍にふくれあがっている。つまり、最悪、1京ドルくらいが消えてなくなる可能性があるのです。 日経平均株価による含み損がここ1年間で28兆円となり、国民一人当たり200万円と報道されていますね。世界から1京ドルが消失したとき、日本経済が被る損失はどうなるのでしょうか? 世界中にばらまかれ、いずれ消えてなくなる証券化商品は、ひとことでいえばバーチャル・マネーだったのです。日本でも円天というバーチャル・マネーで逮捕された詐欺商法がありました。そのグローバル版の詐欺商品がサブプライム・ローンといえそうです。 ━━━━【21-CeLeb】21-Century-Learning-beacon★━━━━━ ●【21-CeLebの最新情報】(週刊) ●購読の申し込み、解除 → http://21-celeb.net/ ●本誌利用により生じた結果に関しては一切の責任を負いません。  Copyright (C)2006-07 21-CeLeb All Rights Reserved. ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━