2009/12/18
大場正男先生の赤
ペーパースクリーン版画の魅力の一つとして、「色」があります。 色を重ねた奥に、最初に刷った色が質感として残っているところや グラデーションやマーブリングなど混色したときの色合いが なんとも素敵なのです!師匠である大場正男氏が使う「赤」 この世界に入るきっかけになった「赤」は 東洋インクの金赤に紅を少し混ぜて作ると あの赤に近い色合いができます。 私は今はあまり使用しないのですが、 OPマットニスも混ぜていました。 透明感のある赤の奥には もみの版で刷った浅葱色、ピンク、黄色などが さらに赤色を美しく惹き立ててましたね
*もみの版→孔画紙を細かく手で揉んで、そこでできた 亀裂の孔からインクを透していくと独特の絵柄ができる 私がこのペーパースクリーン版画の制作をしていると聞き 時々大場先生の作品を持ってきて、見せてくださることがあります。 「あの赤がとても元気になってね!魅力的なのよね。」と とてもうれしそうにお話してくださる方が多いです。 心に残る作品とは、このように先生が亡くなられた後も 語り継がれるものなのだと、あらためて実感しました
![]()


