2009/07/13
Vol.1
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇◆◇◆◇◆◇ 週刊メルマガクリルタイ ◇◆◇◆◇◆◇ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Vol.1 ━━ こんにちは。 『奇刊クリルタイ』アルバイト見習い補佐代理補欠Parsleyと です。 主に「はてなダイアリー」で活動する非モテブロガーが中心と なって誕生した同人誌『奇刊クリルタイ』。 詳細をご存知ない方は、下記URLをご覧頂ければ幸いです。 http://khuriltai.readymade.jp/top/ 今回、このメルマガを発刊するきっかけとなる出来事として、 『クリルタイ』を世に送り出した罪深きrepublic1963さんが、 東京から田舎に戻るということがありました。 そこで、変化した生活、風景、心境に関して、一文頂きました。 また『クリルタイ』常連のMasaoさんには、「おっさん化」する、 はてな非モテだったご自身に関してのどん詰まり状況に関して お書き頂きました。ご覧下さい。 >>index------------------------------------------------- 1『Noise From The Edge Of The Universe』~republic1963~ 2『働きたくないでござる!』~Masao~ 3『クリルタイ』活動日誌 -----------------------------------------------------<< ******************************************************** 1『Noise From The Edge Of The Universe』~republic1963~ ******************************************************** 10年ぶりに岐阜に帰ってひと月になります。ひと月生活して思 うのは、東京と岐阜の生活習慣、生活リズムの違いです。その 中で最大の違いは、親の問題です。全てのUターン者は、田舎 には親がいる、この当たり前の事実に改めて戦慄せざるを得な いでしょう。東京で一人暮らしをしていた時には、いつ食事を しようが、風呂に入ろうが、オナニーしようが誰も咎める者は いません。ところが、Uターンして帰ってきて親と同居してから というもの、自分の生活には親の生活リズムが大きく関わって きます。食事ひとつ、オナニーひとコキするのにも、親の影に 怯えながらの緊急出動、という高校時代さながらの風景がこの ゼロ年代の末においても復活したわけです。 そもそも、親世代の感覚からしてみたらまさか20代も終わろう とする息子が未だに愚息をしごいていること自体が「緊急事態」 なわけで、そんな両親が駆け込むのがオーネットでもお見合い おばさんでもなく近所の霊媒師だというのはいかにも岐阜らし い、我々を絶望と哀愁の縁に誘う光景であるといえるでしょう。 「先生、息子は結婚できるんでしょうか?」 「可能だがその場に出ていかないとできない」 とかいうやり取りを目の前で見せつけられたらオラ、死にたく なっちまうよ…。 だが、田舎において親・家族の存在というのは一種の安全弁で もあるわけです。 霊媒師の件も「彼らなりに」私たちの身を案じてくれたわけで すし。 仕事上の取引先の若い人や親戚の息子・娘、知り合いの知り合 い。そうした親を媒介とした付き合いは、今も昔もセーフティ ネットとしてはそれなりに機能しているように思います。親を 媒介とした付き合い、というのは息苦しさもある一方で、親に 身分を保障されている、という気楽さがあります。つまり、親 のを通しての人間関係である限り、「この人間は我々のコミュ ニティに属しても良いか」という問いが立てられる事はありま せん。まぁ、近所のおばさんとかウザいことこの上ないんだけ ど。ただ、見ず知らずの地方においてそういった紹介なしに人 間関係を構築するというのは相当な難しさがあるように思いま す。 田舎では、人間関係の誤配がとても起こりづらい。東京では、 全く知らない人と知り合う事は、本人の行動力があれば割と簡 単ですが、田舎ではコミュニティが「どこにあるか」探すこと 自体が困難です。しかも、コミュニティに入るためにも周囲か らの認証が必要になります。ここに親を媒介とした人脈という のがある種のセーフティネット的役割を果たしているといえる でしょう。逆にこれは、なんらかの理由(その理由については 私も心情的には大いに同情するが)で「親」から切り離されて しまった場合、田舎で人との繋がりを作る事は非常に難しいと いえます。 思えば、我々はあらゆる「田舎的なもの」を排除してきました。 いわく閉鎖的だ、いわく文化的なコミュニティがない、いわく 密着コミュニケーションが嫌だといった具合に。それはもっと もな話であることは言うまでもないのですし、私も「田舎的な もの」が嫌で嫌でしょうがなくて出たクチではあるんですが、 「田舎的なもの」を排除しようとするあまり、田舎的なコミュ ニティが果たしてきたセーフティネット的な機能をあまりにも 軽視し過ぎてきたのではないのでしょうか。 秋葉原の連続殺傷事件から1年が経ちました。犯人の加藤智大は 青森出身でありながら岐阜の大学に進み、最後は静岡に住んで います。彼が「人との繋がりを作るきっかけ」を携帯サイトに 頼るしかなかったというのは非常に示唆的であるように思えま す。 件の秋葉原事件を「派遣社員・ロストジェネレーション問題」 にとっての格好の「ネタ」として消費するのではなく、都会と 田舎、親と子という視点からもう一度考えてみる事が必要であ るように思えてなりません。 ●republic1963 ライター/自営業者 自営業者として働く傍ら、ブロガーとして暗躍している。非モ テ系同人誌『奇刊クリルタイ』アルバイト見習補佐代理。 ブログ:『Welcome To Madchester』 http://d.hatena.ne.jp/republic1963/ ******************************************************** 2『働きたくないでござる!』~Masao~ ******************************************************** 「好きなことを仕事にすれば、毎日楽しくてうちの親父みたい に毎日『会社行きたくねー』とか言いながら疲れた顔して満員 電車に載せられる『死んだ眼をしたつまらない大人』になんか ならなくて済む」 そう思っていた時期が、私にもありました(嘲笑)。 で、実際「プログラミング」や「ゲーム製作」という「好きな ことを仕事に」してみて気付いたことは、「あぁ、俺はそもそ も『仕事』が嫌いなんだな」という身も蓋も無い事実。 いやね、プログラミング自体は、好きなんですよ。仕事でプロ グラム組んでても、要求をプログラム上でどう実現するか考え てる時とか、ちゃんと思ったとおりにプログラムが動いたとき とか「楽しい」と思うときはあるし。 でもね、「仕事」は嫌い。 結局仕事って、自分が思った通りにできるわけじゃなくて「組 織やらマーケットの意向に沿った内容に沿って」「命令されて」 「スケジュール守って」やるわけじゃないですか。もうね、こ の時点でね。「あー」と。 結局自分は、「自分が思った通りに」「自分のペースで」「自 分で作る」ことが好きなんですよ。それができなければ、例え 「好きなこと」をやっていても、面白くない。満足できない。 社会に出て、10年近く仕事やってみてわかったことは、そうい うこと。 だから、全て自分の裁量で、思いのままに作れる同人は好き。 命令なんかされなくても、ガンガン自発的に作っちゃう。もう ホント、自分の好きなことだけやって暮らしたいっすよ、マジ で。 でも、そんな「仕事」あり得ないじゃないっすか。一見、かな りソレに近そうな気がする作家みたいな職業だって、結局マー ケットや出版社の意向に沿って、締め切り守って描かされるわ けで、むしろサラリーマンなんかよりその辺キツイかも知れな い。そういうのが徹底的に嫌いな僕なんか、あーやりたくねー って速攻なることは、眼に見えているわけで。 つまり俺は、「仕事」全般が嫌い。 「仕事」を続ける限り、俺に幸せはやってこない。 でも「仕事」をしないと「金」が得られないわけで。 「金」が無いと、現代社会では死ぬわけで。 すなわち俺たちは、「金」を人質にとられた仕事の奴隷なわけ で。 昔考えていた「好きなことを仕事にすれば毎日楽しい!」なん てことも幻想だと気付いたいま、「仕事」をやる以上は転職と かしても人生たいして変わらんことは眼に見えてるから、「新 天地」を希望にして生きることも無理だし。 そのうえ俺はもう31のおっさんで、もう転職の自由とかにも制 限かかるお年頃。いま、会社をクビにでもなったらもう人生相 当オワタなので、それは避けたい。つまり、嫌だろうがなんだ ろうが、仕事は続けるしかない。 あー、生きるの辛い! 夢も希望もない! 働きたくないでござる! マジで!! でも俺はもう餓鬼じゃない。こんなことを考えながら「死んだ 眼をしたつまらない大人」になったとしても、毎日口を開けば 愚痴しか出てこないとしても、はてなで若者に会うたびに説教 するようになったとしても(実話)、それでも俺は生きていき たいと思ってるし、そうして今後の人生は続くんだろうなー。 これが世に聞く「親父化」ってヤツなんだろうなーと、そんな ことを思うのです。 ● Masao (Final D.T) 1977年産まれのおっさんオタ。 ブロガーから同人屋に転職活動中。 DENPA!!!等のナードコア系イベントで、 10代20代の若オタに混じってオタ芸決めるのがマイブーム。 サークルサイト:『Final D.T.☆非モテロドン.Net』 http://final-dt.net/ ******************************************************** 3.『クリルタイ』活動日誌 ******************************************************** ☆------------------------------------------------------ ・『奇刊クリルタイ4.0』、絶賛構想中(?) 『4.0』は出るのか出ないのか、これまではっきりしていませ んでしたが、地下でひっそりと構想しております。 テーマは…まだ明かせませんが、冬に向けてじっくり練ってい く予定です。決定した内容に関しては、随時当コーナーでお知 らせして参ります。 ------------------------------------------------------☆ ☆------------------------------------------------------ ・『奇刊クリルタイ3.0』、「タコシェ」で発売中!! インタビュー豪華4本立てをはじめ、コラムも充実の『3.0』。 東京・中野の「タコシェ」で発売しております。 通信販売もありますので、是非よろしくお願いいたします。 http://taco.shop-pro.jp/?pid=10698868 ------------------------------------------------------☆ ☆------------------------------------------------------ ・『Web2.0研究会』放送再開! republic1963さんのひとりネットラジオ『Web2.0研究会』。 2年ぶりの復活放送です。 今回のコラムを読んだ上で試聴すると、republic1963さんの 境遇が、より身に沁みるはず!! http://www.voiceblog.jp/republic1963/879832.html ------------------------------------------------------☆ ============================ □記事内容に関するご意見、ご質問、ご感想etc...は、 khuriltai@gn.readymade.jpまでよろしくお願い申し上げます。 □本メールマガジンは「まぐまぐ」を利用して発行しています。 http://www.mag2.com/ □解除はこちら http://www.mag2.com/m/0001000147.html から。 ・編集:Parsley ・発行:クソタイ編集委員会 ※本メルマガの内容の無断転載を禁じます。 ============================


