いい心臓・いい人生  RSSを登録する

心臓血管外科の手術を受ける患者さんは単に生きるとか長生きするだけでなく、人生を楽しみ、また有意義に生きることを考える方が多いです。そうした方々のお役に立つためのメールマガジンです。

最新号をメルマガでお届けします    
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。
2009/10/26

いい心臓・いい人生 【第五号】

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
           発行:心臓血管外科情報WEB
           http://www.masashikomeda.com
           編集・執筆:米田正始
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


秋も深まって参りましたが皆さん如何お過ごしでしょうか。

このメールマガジンの第三号でご紹介しましたタイ国バンコックでの再生医療

の手術の結果が出ました。今年8月に行った手術でした。

麻酔をかけた患者さんの左胸部に小さい切開を入れて、そこからbFGF(ビーエ

フジーエフ)というタンパク質を徐々に放出するゲルを心臓の表面に置くだけの

、患者さんの体にあまり負担をかけない方法です。治療から4週間後の冠動脈

造影にて、治療前には見えなかった新しい血管が何本も写っており、虚血つま

り酸欠の心臓部位に血液が流れるようになったわけです。まだ若いのにバング

ラデシュでは治療法なしとさじを投げられた患者さんでしたが、私たちの情熱

というか執念が実り、喜んで下さいました。

名古屋ハートセンターが開院してからちょうど1年が経ちますが、多くの患者

さんが来て下さるようになりました。その中に他病院で打つ手なしと言われた

方が少なくないので、何とかしたく思っていましたが、今回のタイ国での再生

医療臨床試験の結果を受けて、これからこの治療法が必要な方で、タイまで一

緒に行って下さるかたにこの治療法の恩恵がおよべばと期待しています。現在

、若干名の患者さんを検討中です。

再生医療は世界でも日本でも一時脚光を浴び、さまざまな臨床試験が行われま

した。ある程度の成果が見られましたが、その多くは効果が不十分あるいは不

確実ということで停滞しています。しかし医学の歴史ではこうしたことが多々

あり、その後の周辺技術の進化により、かつて諦められた治療法が改善強化さ

れ復活したというケースは少なくありません。再生医療を例にとれば、ある種

の細胞移植ではそれほどの効果が上がらなかったという実例がいくつかありま

すが、今回のbFGF徐放を併用すれば効果は格段に上がります。私たちの動物

実験のデータからそれはかなり有望とみています。こうして近い将来、より優

れた再生医療ができればと思いつつ、努力しています。

といっても私の本業は心臓血管外科の患者さんを手術によって救命し、元気に

長生きしていただくことですので、普段は名古屋に張り付いて努力しています

。重症例や複雑な手術のみならず、もともと緊急手術を得意とする足腰の強い

病院ですのでいざという時には電話連絡して下さい。

これから次第に寒い季節に入って行きます。平素の健康管理と、今秋から冬に

かけてはインフルエンザに十分ご留意下さい。新しい情報を私のWEBに簡略記

載していますので( http://www.masashikomeda.com/web/2009/08/post-

9b03.html )ご参照頂けましたら幸いです。


2009年10月23日


名古屋ハートセンター心臓血管外科
米田正始 拝

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Copyright (c) 2009 心臓血管情報WEB
           http://www.masashikomeda.com
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
最新号をメルマガでお届け
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。

最近の記事

上へ戻る