2009/12/01
30年の螺旋 ~服飾エレジー・男たちへ~VOL.245
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ -◆ 30年の螺旋 ~服飾エレジー・男たちへ~ ◆――――――― ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ -☆ ☆ 2009.12.01(火) VOL.245 ☆―――――――――――――― ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 孤軍奮闘の服飾コーディネーター。 伝説となるスーツメーカーで 30年男の服飾を見つめてきた。 男たちの装いはどうあるべきか。 ---------------------------------------------------------------- 【第245回】アルノ川 ---------------------------------------------------------------- ダンテがいとしのベアトリーチェに出会ったアルノ川のほとり。 街に川が流れる情景はとてもいい。 鴨川(加茂川・賀茂川)が流れる京都で1970年代を過ごした僕にとっては 古都フィレンツェに流れるアルノ川は青春の思いを巡らすに充分であった。 「いいか、洋服を知るとは西洋を知るということなのだ。 せっかくここに来たのだ。いいか、日本にいては 知りえないこと、 感じることのできないものを体で知ること。 それが知識、本当の教養となるのだぞ」 「はいっ」 「洋服屋だからといって洋服だけを見てはいけない。絵画彫刻芸術の類は いうに及ばない。建物も道も橋も木も空も土もすべてをその目におさめよ」 「はいっ」 そのころから僕には記憶のための写真コレクションがない。 思い出として残し懐かしむための写真が僕にはない。 すべてを目に焼き付けることを心がけた。 目に入るものを体に滲ませていった。 そうしてヨーロッパを知っていった。 流行は決して繰り返さない。 ファッションはいつも新しい流れの中にある。 いつかまた流行るだろうはあり得ない。 ファッションとは逆流のない世界だとアルノ川のほとりで諭された。 絶えず変わるアルノ川の流れはいつでも頭の中に鮮明に再現される。 ☆参考リンク ダンテとベアトりーチェ http://www.fujiso.com/ar/pars915.jpg ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■発行元 Agenzia K.MURASE 村瀬一弘■ ☆ブログ『男の装い』 http://giacca.exblog.jp/☆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 登録・解除はこちら http://www.mag2.com/m/0000287267.html から。 ◎村瀬一弘の『30年の螺旋 ~服飾エレジー・男たちへ~』 のバックナンバー・配信停止はこちら ⇒ http://archive.mag2.com/0000287267/index.html


