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介護保険ができて、もうすぐ10年。ご自身やご両親の介護保険の利用について、同じ使うなら、賢く使いたいものです。介護保険の利用法を中心に、介護・福祉にまつわる情報を提供し、皆様の少しでもお役に立てたらと思います。

  • 発行周期 月刊
  • 最新号 2009/12/01
  • 部数 102部
  • メルマガID 0000287010
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2009/12/01

家族について

今回は家族について考えてみましょう。
年老いたら、子供に面倒をみてもらおうと考えている人は、最近は少ないかもしれません。
でも万が一のときは、何とかしてもらえると思っている人は多いと思います。
どこまで、家族はあてになるのでしょうか。
もちろん、献身的に親や連れ合いの面倒を見る人はいます。
でも、最近はドライな家族が多いです。
面倒をみなくなる一つの目安は、トイレに一人で行けるかどうかです。
まして、自分でお尻を拭けなくなると、家族の対応が変わります。
自分の親や連れ合いでも、そこまではしたくない人が最近特に増えています。
今まで一生懸命介護していたのに、トイレに行けなくなると、施設に入れたいと言います。
おむつ交換は自分の子供だけでたくさんとのことです。
さびしい限りです。

また、入居金があるから年取ったら有料老人ホームに入れてくれと自分の子供に言っても、
いざその場になると、入居金を支払うのがもったいないと、子供は親を有料老人ホームには入れません。
年金の範囲で出来ることをします。
子供も家族があれば、もらえる遺産を考えます。

では、どうしたら良いでしょう。
自分が動けるときに、自分の老後を決めてしまうしかありません。
どこかで、いざというときは子供に頼ろうと思っていたらだめです。
出来るだけ早いうちに自分の老後の人生設計をする必要があります。

自宅でヘルパーなどを利用して最期まで生きていくというのもいいです。
でも、グループホームや有料老人ホームで最期まで生きて行くのも悪くはありません。
介護のプロが24時間見てくれるわけです。
身体の調子が悪ければ医者に連れて行ってくれます。
施設に入って明るく元気になった人も数多く見てます。
お金は必要ですが、在宅か施設かを選ぶのは自分です。


認知症について、いろいろ質問されます。
認知症には、中核症状として、物忘れや自分がどこにいるのかがわからなくなったりします。
この中核症状自体で、家族はそんなには困らないです。
困るのは周辺症状といわれるものです。
周辺症状には、物取られ妄想やときには家族に暴力を振るったりしてしまうことです。
ただこれらは、本人が悪いのではなく、あくまでも認知症の症状なのです。
周辺症状がでると、認知症の薬では改善は難しく、精神病の薬が必要になります。
でも一番つらいのは、本人です。
本当に本人は、物を取られたとか思っているのです。
そのためにも、適切な薬を処方してあげるべきです。
穏やかに生活を送らせてあげたいものです。

厚生労働省が11月20日に20年度の高齢者虐待の調査状況の結果を公表しました。
家族による虐待が1万5千件弱と昨年の12.2%増とのことです。
しかし、この数字は氷山の一角であり、実際の数字は何倍もあると思われます。
虐待者は未婚の息子との同居が約40%でした。
息子が親の介護をする場合は周りはできるだけ助けてあげてください。
介護が完全に密室化しており、開かれた介護が必要です。
介護保険は介護の社会化がテーマです。
家で二人きりの世界で介護すれば、ストレスがたまり、爆発します。
地域包括支援センターに、ケアマネージャーに、友達や近所の人達に、
誰でもいいから相談し、SOSをだしましょう。

次回は健康について考えていきましょう。


ここまでお読みいただきありがとうございました。

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発行人:やまぼうし総合事務所
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