2009/11/12
日本人の宗教観 9
ここまで述べてきたことで、説明が足らないと感じていることがあります。 国家神道は、明治になって作られた神道であり、本来の天皇の神道は伯家神道であるということを述べてきました。 国家神道で最高位に置かれたのは伊勢神宮ですが、伊勢神宮は、国家神道とは関係なく昔から尊敬され存在していました。 伊勢神宮側で国の対応をどう感じたかは分かりませんが、国家神道になったからそれまでの伊勢神道を変えたということではありません。 要は、日本という国をひとつに強力にまとめるために、既存の神社を取りまとめて、天皇も利用して作り上げたのが国家神道です。 富国強兵、殖産興業。そして日本という国をひとつにまとめるための精神的な裏づけが国家神道だったのです。 国家神道は、確かに問題が多くありました。 しかし、それまでの幕藩体制のような意識では、考え方がばらばらであり、強大な力を持つ欧米に対抗できなかったことは明らかです。


