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2010/07/21

自然体験活動 指導者ニュース【 週刊FIEDAY.net 】第60号





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 自然体験活動 指導者ニュース【 週刊フィーデイ.net 】メールマガジン

 第60号 2010.07.21

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2010/07/12	
	
●環境情報誌「環境学習みえ」夏号 ~食の循環	【資料】
http://www.fieday.net/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=1295

●日本の子どものヘルスプロモーション	【資料】
http://www.fieday.net/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=1296

●Bee Careful!~ハチ対策講座2010	【けがのリスク】
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●なすかしの森での体験活動を生かした学びの充実	【教職員向け】
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2010/07/13	
	
●熱中症・風邪の危険度を携帯から簡単チェック!
  『モバイルライフサポートチェッカー』	【病気のリスク】
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●平成22年度 『田園自然再生活動コンクール』」の募集	【公募】
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2010/07/14	
	
●【GREGORY】デイパック・カスタムカラー企画 
  ~Find Your Own Color	【イベント】
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●平成22年度 山岳レスキュー講習会	【山のリスク】
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●食中毒予防のポイント	【病気のリスク】
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●農家せんせいの体験授業を見学会	【スキルアップ】
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2010/07/15	
	
●【ARC’TERYX】スライド&トークショー 
  BIRD CHAT for Women 開催	【イベント】
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●【C3fit】安定したカラダの動きを導く
  「サポートハーフタイツ」が新登場	【新製品】
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2010/07/16	
	
●国連 持続可能な開発のための教育の10年 中間年レビュー	【資料】
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●平成22年6月の熱中症による救急搬送状況	【病気のリスク】
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コラム: 「レスキューキャップ」製品開発ストーリー
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去る7/19「海の日」に、神奈川県葉山町の海岸で、NPO法人オーシャン
ファミリー海洋自然体験センター主催による”第1回「親子海辺の安全教室」
~2010セイフティ・オーシャン・デイ”というイベントが開催されました。

とても暑い日でしたが10組以上の親子が参加して、紙芝居形式の
ミニレクチャー、ライフセーバーによる救助のデモンストレーション、
万一落水したときの浮かび方の講習やニッパーボード(子供用レスキューボード)
体験等々、海辺の安全について楽しく学びました。

その中で紹介された、誰もができる水辺のレスキュー方法の一つに
「ペットボトルレスキュー」があります。
これは、万一落水者を発見したときに、浮力体となるペットボトルを
速やかに投げ渡すことで、少しでも長く海面に浮いた状態を保って救助隊を
待ったり、あるいはペットボトルに取り付けられたロープで、落水者を
牽引して海岸に引き上げたりするレスキュー方法です。

このとき通常のペットボトルキャップでは、落水者の牽引やペットボトルの
回収に使うためのロープを、素早く簡単に取り付けることはできません。
しかし「レスキューキャップ」なら、それが可能になります。


●レスキューキャップ プレスリリース(PDF)
http://bit.ly/9gxTkV


「レスキューキャップ」は、NPO法人オーシャンファミリー海洋自然体験
センター代表で、海に学ぶ体験活動協議会(CNAC)代表理事でもある
海野義明氏による豊富な経験に基づく監修と、弊社プラムネットの
得意分野の一つである「ものづくりのノウハウ」とによって、
製品化されました。

機構的には、ペットボトルのキャップにロープやカラビナを取り付ける
ためのリングを設けた極めてシンプルな製品ですが、そこには水辺の安全を
願う気持ちがギュッと詰めこまれています。

今回は、その製品開発ストーリーをご紹介させていただきたいと思います。



■権利関係の確認

どんなによい製品も、他者が既に取得している権利を侵害していては、
それを販売し、広めていくことができません。このプロジェクトの最初に
私たちが行ったのは、こうした権利関係(特許や実用新案等)の確認でした。

弁理士さんを通じて調査した結果、ボトルのキャップにリングを付ける
という構造自体は1920年代には既に存在しており最終的に
「権利侵害の恐れはない」という結論に至りました。そこで私たちは、
このプロジェクトを製品化に向けて進めていくことにしました。



■素材の検討

金属や木材からこの製品を削り出すことは、製品の特性から見ても、
コストの面から見ても、適当でないことは、はじめから明白でした。
したがって通常のペットボトルキャップと同様にプラスチックで製品を
製造することになりますが、一口にプラスチックと言っても、
実に様々な種類があります。
今回は以下のような条件を元に、素材の検討を行いました。

・毒性がなく安全であること(直接人が口をつける部分に使用することを考慮)
・落水者の牽引に耐えられる強度があること
・水に浮く(比重が軽い)こと
 ・・・

そして最終的に今回は、これらの条件を満たすプラスチック素材として、
「PP(ポリプロピレン)」を選びました。

強度に関しては、しかし、どんなプラスチックも経年劣化する(年月を経ると
樹脂同士の結びつきが弱くなって強度が落ちる)ので、取扱説明書の
注意事項に「2年以上経過したものは使用を避けてください」という一文を
明記することを確認しました。

※一時は「生分解性プラスチック」の使用も視野に入れていましたが、
強度との兼ね合がとれず、今回は見送りました。レスキューキャップを
使用される方は、廃棄される際、必ず各自治体が指定する方法で処分して
いただきたいと思います。



■ネジ部分の検討

製品の設計に入る前に、現在日本国内で販売されている様々なメーカーや
銘柄のペットボトルを数十本入手し、キャップ部分の仕様について検討を
行いました。本来ならすべてのペットボトルに取り付けられるよう仕上げた
かったのですが、残念ながら海外製品や一部の国内製品の中に、ネジのピッチ
(間隔)や角度が明らかに異なるものが、僅かながら存在するため、
最も汎用性の高いネジの規格に合わせて設計することになりました。

設計上の要件としては、ペットボトルに水を入れてレスキューキャップを
した場合に、逆さにして強く握っても中の水が漏れない(=外から簡単に
水が浸入しない)ように仕上げることを目標としました。



■デザインの検討

弊社プラムネットのデザインルームより3つのデザイン案を作成し、
海野氏にご覧いただきました。デザイン性だけでなく、実用性、安全性の
面からも検討し、最終的に「Rescue(レスキュー)」の頭文字”R”を
ベースにした案を採用することになりました。「助けたい気持ち」を形に
現(あらわ)したデザインと言えます。
パッケージへの収まりも、3案の中ではこれがピカイチでした。

また、デザイン検討では形状だけでなく「手触り」や「質感」にも
こだわりました。表面を「つや消し」処理することで、プラスチックに多少の
高級感を持たせると同時に、濡れた手で扱っても滑りにくくなっています。
(この違いは「つや消し」処理をしていないキャップ部分の内側と比較すると
良く分かります。ぜひ製品でご確認いただければと思います)



■色の検討

レスキューキャップの色は、海野氏からの要望によって、海上保安庁や
航空標識にも使われているエマージェンシーカラー(オレンジ)を
採用しています。

しかし、工業製品ではオレンジ色と一口に言っても、濃いもの、薄いもの、
赤に近いもの、黄色に近いものと様々です。私たちは、レスキューキャップの
色をご要望のエマージェンシーカラーに準拠させるために、世界共通の
色彩規格である「マンセル番号」や、日本国内の色彩規格「DIC(ディック)」
等を駆使して、色の管理を行い、これを実現しています。



■製品試作による検討

プラスチック製品を製造するためには、溶けたプラスチックを流し込む
「金型(かながた)」が、どうしても必要になります。
この「金型」は大変高価で、レスキューキャップのような小さな製品を
作るものにも100万円単位の金型製作費がかかります。もし製品化の
早い段階で金型をつくってしまうと、後で製品に欠陥が見つかった場合、
改めて金型を作り直さなければならなくなる場合があります。そうした
リスクを避けるために、金型を起こす前に「製品試作」を作ります。

製品試作は、最終製品と同じような素材で、設計図にできるだけ忠実に
なるよう手作業で、素材を切ったり貼ったり、削ったりして製作します。
すべて手作りの「1点もの」であるため、細部まで作り込まれた試作品は、
それだけで数十万円することもあります。しかし金型失敗のリスクを思えば、
このプロセスを省いたり軽視したりすることはできません。

私たちは今回もレスキューキャップの製品試作をつくり、ペットボトルに
取り付けたときの雰囲気を確認したり、実際に海辺で使用してみて問題点を
洗い出したりしています。



■取扱説明書の作成

取扱説明書の作成にあたっては、海に学ぶ体験活動協議会(CNAC)が
指導者向けに行った安全指導研修会に私(渡辺)も参加させていただいて、
そこでの研修内容や体験を元にテキスト原稿を起こしました。

今回は、製品の普及と同時に「水辺の安全意識の向上」にもつなげたい、
という企画でしたので、取扱説明書も単なる製品説明だけに留まらず、
落水者を発見したときの対処方法や、ペットボトルレスキューの手順にも
触れる必要があると感じていましたが、うまく表現できたかどうか・・・
今後、製品を手にした皆様からのフィードバックを待ちたいと思います・・・(汗)

取扱説明書のレイアウトやイラストは、製品との統一感を持たせるために、
レスキューキャップをデザインした同じデザイナーにお願いしています。



■量産試作の確認

いよいよ「金型」を使って成形した、最終製品に最も近い「量産試作」との
対面です。
量産試作を前にして、設計者、デザイナー、金型担当者、そしてプラスチック
成形担当者と最終的な打ち合わせをします。

このとき、キャップの隙間からの水漏れについてはクリアされていましたが、
設計者から、ペットボトルへの食いつきを更に高めるために、ネジ部分の
寸法に微調整の指示が入りました。
またデザイナーからは、細かな部分で指示が見落とされていた箇所の形状について
指摘があり、デザインの精度が更に上がりました。

これらの情報が共有され、最終製品の製造に生かされることになりました。



                ◇



以上、ざっくりとですが、このようなプロセスを経て、
「レスキューキャップ」は製品化されました。

ここまでお読みいただいてお分かりのように、「レスキューキャップ」は
純日本製です。

もし製品にご興味のある方は、弊社プラムネット(株)まで
お気軽にお問い合わせください。

また弊社とコラボレートして「ものづくり」を行いたい方も
大歓迎です。どうぞお気軽にご連絡ください。

(弊社連絡先は、メルマガの最後に記載されています。)



追伸1
8/2(月)~8/8(日)に静岡県富士宮市朝霧高原で行われる、
ボーイスカウト「第15回日本ジャンボリー」の会場で、
レスキューキャップをご覧いただくことができる予定です。
会場を訪れるご予定の方は、どうぞお楽しみに!

追伸2
「ものづくり」のプロセスそのものにご興味がある方は、
弊社が公開しているの以下のホームページがお役に立つかと思います。

試作・加工・製品化ガイド
http://bit.ly/aX7IAD



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編集後記
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fieday.netホームページの更新をお休みさせていただいた今月初め頃、
私はカナダからアラスカの海岸線にかけて広がる
フィヨルド地帯(インサイドパッセージ)を航海していました。

旅の目的は、今年4月に日本を出航した世界一周クルーズ船
”ぱしふぃっくびいなす号”に乗船して、航海中のお客様にアラスカの
大自然を紹介するセミナーを行うことでした。
(ちなみにこの船は、7/19海の日に、横浜港へ帰港しています)

もしこうしたセミナー依頼のお声がかからなければ、おそらく一生
乗ることはなかったかも知れない豪華客船クルーズ・・・
でも今ふり返れば、これもある意味、究極の自然体験と言えるのかも・・・
と、思ったりしています。

その様子については また折を見て、このメルマガでも
シェアさせていただければと思っています。

(渡辺)




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発行者
 
プラムネット株式会社 アウトドア共育事業部

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担 当 : 渡辺 直史 (わたなべ なおふみ)

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