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2009/11/23

●○【ブリット思考】Vol.45 2009/11/23発行「人の話を聞いてまとめる その1」

━━━━━━━━━━━━━━━━ アクアスフィア 橋本淳司事務所 ━━

●○【ブリット思考】ネットに頼らず自分の頭で整理・発想する技術
 http://www.aqua-sphere.net/3b/3b_index.html
 Vol.45 2009/11/23発行
━━ http://www.aqua-sphere.net ━━━━━━━━━━━━━━━━━

■○今号の内容■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●HOT TOPICS「さらされると磨かれる」

●箇条書思考レッスン45〜「人の話を聞いてまとめる その1」

●メディア掲載・出演、著作のご案内など
 フジテレビ「ホンマでっか!?TV」(11月23日(月) 23:00~23:30)出演
http://www.fujitv.co.jp/b_hp/honma-dekka/index.html 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■○

●おはようございます。橋本淳司です。
人前で自分の考えや技を発表すると、必ず反応があります。
「すばらしいね!」「そのとおりだ!」と拍手喝采・・・となればうれしいですが、そうしたよい反応ばかりではありません。
友だち同士の飲み会などの「気楽な場」では多かった褒め言葉も、
仕事がらみ真剣な場になればなるほど減っていき、辛口コメントが増えていきます。
「それは違うぞ」「ヘタクソ。もっと練習しろ」と指摘されたり、ときには批判や非難にさらされることもあります。


●つい先日、ある哲学者と対談したとき、こんなことがありました。
終了近くになって相手が、
「あなたがこんな浅はかな考えの持ち主とは思わなかった」
「本当にがっかりした」
「いまはこの程度の人間でも本を書くのか」
などと、怒り半分、あきれ半分の態度で帰ってしまったのです。
残された僕は、その場では平静をよそおっていましたが、心のなかは暴風雨でした。悲しみ、怒り、落ち込み、自己嫌悪、1週間は立ち直れませんでした。


●しばらくして対談を振り返ってみると、自分に欠けていたものに気づきます。
対談にのぞむ態度、論のあまさなどに気づきました。あらためて、批判が自分の考えや技を磨いてくれるのだと実感しました。


●ある大学教授に自分の書いた文章を見せたときには、原稿が真っ赤になって返ってきました。
細かな添削がしてあるわけではなく、ページ全体にバッテン印やハテナマークが。
そして「何がいいたいの?」とか「エッジが立ってない!」などのコメントがありました。
自分はいっぱしの書き手だと思っていましたから、真っ赤になった原稿を見て落ち込みました。
でも、そういうコメントをもらったことで、考えて書く基本を身につけることができました。


●僕は本当は引っ込み思案な性格ですが、昔から「さらされると磨かれる」と思っているので、
いやがる自分を舞台に押し上げるようなつもりで、積極的にさらされています。
考えや技が30%くらいできたら、「そろそろさらされてみたら」と自分に発破をかけます。
ちょっと荷が重い講演やディスカッションの依頼が来たときも、「練習と思って行ってくれば(依頼してくれた人には失礼ですが)」と、
さらされる場にエントリーしてしまうもう一人の自分がいます。
ジャニーズやジュノン・ボーイのオーディションに勝手に申し込んでしまう姉のようです(違うか)。


●一方で、世の中には考えや技を100%に仕上げてからでないと発表しないという人もいて、
そういう人からは、「ノコノコでかけて行って恥をさらすだけだよ」、「まとまっていないのに発表したら評価が下がるよ」、
「ほら、やっぱり傷ついて帰ってきたじゃないか。場をわきまえろ」など言われます。


●たしかにそのとおりなのです。
でも、僕には、自力で考えや技を100%に仕上げる力がないので、
あえてさらされて、いま自分がどの程度のレベルにいるか、どう修正していけばよいのかをはかっています。


●このように思ったのは、高校生のときに『徒然草』(マンガ)を読んでからです。
『徒然草』第一五〇段にこんな話があります。

「能をつかんとする人、
『よくせざらんほどは、なまじひに人に知られじ。うちうちよく習ひ得て、さし出でたらんこそ、いと心にくからめ』
と常に言ふめれど、かく言ふ人、一芸も習ひ得ることなし。」(『徒然草』第一五〇段より抜粋)


●第一五〇段のストーリーは(マンガによると)こんな感じでした。

Aくん、Bくんの2人がミュージシャンを目指している。

Aくんは歌もギターも下手だが、オーディションを受けまくる。
当然、受かるはずもないし、ディレクターからはヘタクソと罵倒され、聴衆からは笑いものに・・・。

そんなAくんをBくんは嘲笑する。
「馬鹿だなあ。下手クソのくせに人に見られたら恥ずかしいじゃないか。
俺は人知れず特訓して、上達してからデビューするぞ。そうしたら一躍スターだぜ!」
そして深夜の公園で一人練習。

Aくんは、いろいろなダメだしを受けるなどさらされ続け、ときには先輩のアドバイスも受けて芸の道を踏み外すこともなく、
我流にもならず、やがて一流ミュージシャンに。

一方のBくんは、深夜の公園ミュージシャンのままだった。


●高校生だった僕は純粋に、「なるほど、こういうものか!」と思ってしまったのです。
ひどく単純ではありますが、「さらされればなんとかなる」と信じてしまいました。
(このままだと、「人生で影響を受けた本」が『マンガ徒然草』になってしまうので、
「マンガ」をとるためにも、近々、マンガでない『徒然草』を読み直さなくてはですね・苦笑)


●プレゼンをする、文章を書く、考えを発表する。
こうした機会があるときに、自分だけで100%完成させようとするのではなく、
ある程度の目処が立った段階で、誰かに見てもらうと、大きな気づきがあるかもしれません。
それが考えや技を進化させると思います。


─■ 箇条書思考レッスン45 ■────────────────────
 
●○●人の話を聞いてまとめる(1)全体像をつかもう
 
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●今回から実践的に「人の話を聞いてまとめる方法」について話していきます。


●人の話を聞いてまとめる機会は意外に多いものです。
たとえば、仕事で有識者に話を聞いてまとめる、関係者にインタビューして報告書にまとめる、
研修や授業でレポートを書く、セミナーに出た感想をブログにまとめるなどです。


●今回は「人の話を聞いてまとめる」という作業の全体像をとらえ、箱に分けてみようと思います。「人の話を聞いてまとめる」には3つのステップがあります。
それは、

1)話を聞く準備をする
2)話を聞く
3)話をまとめる

です。

●まず「話を聞く準備をする」ですが、僕はこれがとても大切だと思っています。
準備とは具体的には何かというと、
・相手について少しでも知る
・相手のキャラクターや考え方を想像する
・相手について共感できる点、尊敬できる点を見つける
・何を聞くか考えておく
・知っていることと知りたいことをわけておく
です。


●次に、話を聞くですが、相手の考えを聞き出きて50点、
相手が考えを深めることができたり、新たに何かに気づかせることができれば100点です。
相手の話を「うん、そうですね」と聞いて整理するだけではなく、質問によって相手の脳をゆさぶって、考えを進化させるのです。


●そして最後に話をまとめます。このときは、
・話の全体像を考える
・読み手に合わせて再構成する
・実際に書く
と進みます。


●来週から「話を聞く準備をする」についてお話ししていきます。

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●来春、いよいよ発行となります。
「ネットに頼らず自分の頭で整理・発想する箇条書の技術」(仮)(大和書房)

●『AERA』(09.11.23)で紹介されました
『明日の水は大丈夫?バケツ1杯で考える「水」の授業』(技術評論社)
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●『毎日新聞』「今週の本棚」で紹介されました
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『世界が水を奪い合う日、日本の水が奪われる日』(PHP研究所)
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編集・発行:アクアスフィア 橋本淳司事務所
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メールでのお問合せは welcome@aqua-sphere.net まで
登録解除のお手続きは http://www.mag2.com/m/0000281066.html
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