2009/04/18
「変動損益計算書」です
いつもありがとうございます。 「ど真剣」(笑)税理士 西川です。 突然ですが本日からは、「変動損益計算書」のお話です。 難しく考えないで下さいね。 まず、「売上高」と「総原価」について考えます。 「売上高」を増やすために、大変な努力をされていることと想像します。 当然ですが、「売上高」が増えればそれに応じて「総原価」も増加します。 ここで「総原価」とは、経営活動をしていく上で発生する全ての費用と考えて下さいね。 この「総原価」の中には、「売上高」が増えても増加しないものが あるのをご存じでしょうか? 例えば、給料、地代家賃、リース料、保険料、減価償却費などは 「売上高」が増えても変わりません。 (「売上高」が急増して、人員を拡充する場合などは増えます。) こちらを「総原価」の中でも特に「固定費」と呼んでいます。 水道光熱費、通信費などは、基本使用料などの固定的部分と それ以外の変動的部分を含む科目となりますが、 簡略化して固定費としていることが多いですね。 「総原価」から「固定費」を除いた部分が「変動費」になります。 「変動費」は、反対に「売上高」が増えればそれに応じて増加していく費用ですね。 原材料費、商品仕入高、外注加工費、販売促進費などが該当します。 まとめますと、 「変動費」=「売上高」が増えれば、比例して増加していく費用 「売上高」が0円の場合は、「変動費」は0円となります。 「固定費」=「売上高」が増えても、変わらず一定額が発生し続ける費用 「売上高」が0円の場合でも「固定費」は発生しています。 突然ですが「限界利益」とは、「売上高」から「変動費」を除いたものを指します。 「限界利益」、へんな名前ですが、売上高−変動費だけは頭に置いて下さいね。 ここで、やっと質問です。(笑) ある会社の「損益計算書」(「決算書」の一部ですね)の「経常利益」が マイナス1,000万円だったとします。 この会社の「売上高」をどれだけ増加させれば 「経常利益」が黒字になるか分かるでしょうか? マイナス1,000万円ですから、「売上高」を1,000万円上乗せすればよいでしょうか? 違いますよね。「売上高」が増えても「変動費」も比例して増加しますので、 そんなに簡単なものではないことが分かります。 ここでは「限界利益」を1,000万円上乗せする必要があるのです。 そして、「限界利益」1,000万円増を獲得できる「売上高」の増加が必要なのです。 では、この会社の必要「売上高」は? 計算式はこうです。 限界利益(1,000万円)÷(限界利益/売上高)=必要「売上高」 上の式の「(限界利益/売上高)」部分を限界利益率と呼んでいます。 先ほど「変動費」が出ましたよね。 「売上高」から「変動費」を除いたものが、「限界利益」でした。 つまり、変動費/売上高(=変動費率と呼んでいます)の反対が 限界利益率となりますので、1−変動費率で限界利益率が出るのです。 ということは、変動費さえ分かれば、限界利益率が分かり、 そして必要「売上高」も分かるということになります。 さて、「損益計算書」をもう一度見てみましょう。 変動費率または、限界利益率は何%ですか? え?分からない? そうなのです!! 「損益計算書」には、この限界利益という概念 (及び変動費、固定費という概念)は出てこないのです! つまり、この会社の経常利益マイナス1,000万円を 黒字転換させるための必要「売上高」は、「損益計算書」 をいくら眺めていても分からないということなのです。 ここで、「変動損益計算書」が出てきます。 「続き」は次回のお楽しみにして下さいね。 最後まで読んで頂きましてありがとうございます。 毎日に感謝しております。 --------------------------------------------------------------------- 西川康彦税理士事務所 税理士 西川康彦 お問合わせは→http://lai-la.com/ --------------------------------------------------------------------- ●メール配信の解除 →http://www.mag2.com/m/0000280651.html


