2009/06/09
バカの壁
「バカの壁」。言葉の響きはあまりよろしくないのですが、これは養老孟司東京大 学名誉教授の著書で400万部売れた大ベストセラーとなり、有名ですね。人は、 自分の経験・判断の中で自分自身の常識をいつの間にか作り上げていて、ここから 判断できるものは受け入れる、発想の及ぶ範囲のものは考えるが、そうでないもの は全く考えが及ばない。バカの壁はそうして出来上がり、人はその壁を越えること ができない思考回路の中にとどまってしまう。内容はおおよそそのようなものだっ たと思います。 ビジネスにおいてもこうした考え方で見ていくと、確かにいろんな局面でバカの壁 のような思考回路の限界を自ら作り出し、その中で行き詰っていると思われるケー スに多々出会います。松下幸之助の言葉に「日々新た」という有名な言葉がありま すが、これにも通じます。人は日常業務に追われてその中に埋没していると、思考 力がいつの間にか低下し改善改革の意識が薄れてしまい、いつの間にかバカになっ てしまうのです。このバカの壁を打ち破るべく日々新たに考えて行動しなければな らないということでしょう。ゆで蛙状態ということが言われますが、急激な変化に は誰しもが危機感を持って対応するのに対し、ゆっくりと進行する変化にはそれと 気づかず、気づいたときには手遅れになってしまうわけです。 以前に異業種参入のビジネスについて書きましたが、業界常識がある意味バカの壁 となって環境変化に気づかず、異業種からの参入組みにチャンスを与えてしまう事 例はいろいろな業種で非常に多く見られます。新規事業開発はある種バカの壁を越 えていくプロセスでもあります。それはトレーニングを積めばできないことではあ りません。従来の常識に縛られた思考回路のものをオーバーホールしてみる必要が あるのです。 今のあなたの思考回路は、バカの壁を越えるようなトレーニングを日々していま すか?


