2009/05/21
人物金はほんとうの経営資源では無い?!
経営資源は人物金、それに情報とよく言われ、経営学の教科書にもそのように説明さ れています。しかし一般に信じられているこの経営資源ですが経営戦略実務からその 実態を詳細に見ていくと実はそんなに単純ではないのです。 人材は経営の要ということがよくいわれますね。人は石垣、人は城・・・・なんて 何百年前からいわれますけど人に関してはやはり経営資源の筆頭といってもいいでし ょう。金が無いと経営が行き詰るということもいうまでも無いことなのですが、この 点自己資金のことと勘違いされるケースが多いようです。使える金が調達できるかど うかです。自己資金は面倒が無いですが借り入れやその他の資金調達はいろいろ面倒 で右から左へとすぐに行くケースは少ないです。 自己資金以外で資金調達すれば、梃子の原理で大きな岩を動かせるようにはるかに大 きなビジネスが可能となります。そこで調達力こそが問題になります。物も同じで す。自分の所有している設備や不動産が無くてもそれを調達すればビジネスは動い ていきます。 さらによく考えてみると人材も、重要な人を味方につけることさえできれば、自社 の社員である必要も無く、またアウトソーシングという手段もあります。潤沢な資金 があれば人も物も調達できますし、自己資金が無くても金の調達は可能です。 こう考えてくると、経営資源は自社に無くてもそれを調達してくる能力のほうがむ しろ重要ではないかと思えてきます。以前若干触れましたけど、レッドクリフの世界 がその具体例を示しています。劉備玄徳は自分に無い能力を持った人材を味方につけ る能力に優れていますね。敵から10万本の矢を短期間で調達し、また自然の風力の タイミングさえもうまく利用して圧倒的パワーの敵軍に勝利する知略。 こう考えてくると自社資源ではまったく足りない部分を、他人の経営資源を取り 組みコトを進めていく能力こそが一番重要な経営資源ということになります。その 知的パワーが経営資源の一番の要で、その知的パワーを発揮するエネルギーがある か否か、情熱・パッション、これが経営資源の一番の源泉となり、逆にこれが無い と、いくら人物金がふんだんにあっても、コトは動いていきません。 私が新規事業開発でコンサルティングをスタートするときにまずそうしたエネル ギーの源泉がどこかにあるかどうか、その可能性があるかどうかを探ることからは じめるのも、以上のように考えるからです。



