2009/05/16
検定ビジネスブーム
昨今、検定は一大ブームの様相を呈してきています。新規事業開発のプロジェクト の中でも検定ビジネスがアイデア企画としてあがってくることもしばしばあります。 英検や簿記検定など実際に仕事や就職に役立つ検定は、専門スキルを磨きレベルを 測定し、さらに上を目指すために社会的にも確立しているので存在意義があるとい えるでしょう。しかし一方でただ知識の豊富さを試すだけのものや、検定料やテキ スト販売を目的とした検定も多々あり、中には1回検定試験をやったきりで消えてし まった例もあります。 検定ビジネスの魅力は、検定試験を実施した際に得られる検定料収入、検定試験の テキストや問題集の販売収入が見込める点にあります。そのためメジャーな民間検 定には、東京書籍や毎日新聞社といった出版関係企業が関わっているよう。各種の 検定事業をプロデュースしている日本出版販売は、採算の目安として、一回当たり 平均3,000円程度の検定料、3,000 〜 4,000人で黒字になるということで、各主催団 体へのサポートを行っているようです。 金銭スキャンダルとなった漢字検定のように、受験者が300万人にも及ぶ検定では 何十億円という利益になってくるわけで、金のなる木を夢見て次々に検定ビジネス が乱造していくのも自然の流れかもしれません。 軽薄な検定試験は自然に淘汰され、社会的に存在意義があるものは生き残っていく のは一般のビジネスと同じです。事業コンセプトや社会的存在意義からビジョンが 描けるか、ただの金儲け狙いなのか、事業開発として検定ビジネスをどう考えるか が問われてくるでしょう。


