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新規事業開発コンサルティングに長年携わってきた経験をもとに、独自の新規事業プロセスマネジメント論の視点から実践に役立つ持論を展開。

  • 発行周期 不定期
  • 最新号 2009/09/01
  • 部数 35部
  • メルマガID 0000280358
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2009/05/10

新規事業開発とプロセスマネジメント

 新規事業開発は事業アイデアや企画の中身の議論をすることはもちろん大事ですが、それと同じぐらい重要なことが、プロセスマネ
ジメントです。新規事業開発は、アイデア ⇒ 事業企画 ⇒ 事業企画内容の評価 ⇒ リサーチもしくはテストマーケティング 
⇒ 事業計画 ⇒ 経営意思決定 ⇒ 推進、というステップを踏むわけですがそれぞれの段階でいろいろなハードルがあります。い
ずれのハードルもじっくり取り組めばクリアしていくものですが、ある種のテクニックが求められます。そこのうまくクリアできるか
頓挫してしまうかが分かれ道で、それぞれのステップで、プロセスマネジメントスキルが重要になってくるわけです。この点は新規事
業に関するいろいろな本や文献を見てもほとんど論じられていません。
 アイデアから事業企画へとステップアップできるか否かはアイデアを具体化してビジネスとして成り立ちそうだという演出を事業企
画書で表現できなければいけないのですが、その辺のマネジメント力が事業開発のプロジェクトリーダーに備わっていなければなりま
せん。アイデアは浮かんできては泡のように消えて行きますが、そのアイデアと類似の先行事例やビジネスモデルについての情報をイ
ンターネットや文献情報やその道の達人から聞き出す情報収集力があるかないか、あるいは持ち前の情報センスで部下に情報収集を的
確に指導できるかどうか、そのマネジメント能力です。
 たとえば、海や川に落ちている流木を集めてネット通販してはどうかというアイデアが出たとします。それに対していろいろな意見
が出ます。そこで重要なのは机上の議論だけではなく、それに関連した情報収集を怠らないことです。この努力をするかしないか、部
下にそれを命じるか否かが、アイデア倒れに終わるかの分かれ道となるわけですが、インターネットで調べるだけでもいろいろな先行
事例が出てきます。東京電力がダムに流れ着いた流木を集めて専門ショップを開いたとか、東急ハンズでは自然の流木や小枝をビニー
ル袋に入れて売っているとか、実際にネットショップでそのようなビジネスが行われているとか、具体的な情報が出てきます。それら
事例が物語っているのは、そのアイデアがビジネスとして実際に成り立っており、対価を払って買う客が実際にいて商売が成り立って
いる、いいかえるとテストマーケティング検証がある程度なされているということなのです。類似事例や先行事例があるかないかで薄
っぺらなアイデアレベルの議論からビジネス企画の議論にレベルアップしていくわけです。
 このように新規事業開発においてはプロセスマネジメントこそが、失敗を避けあるいはアイデアを企画に、そして事業化へと実らせ
ていけるかどうかの種分岐点となるため重要なのです。

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