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新規事業開発コンサルティングに長年携わってきた経験をもとに、独自の新規事業プロセスマネジメント論の視点から実践に役立つ持論を展開。

  • 発行周期 不定期
  • 最新号 2009/09/01
  • 部数 35部
  • メルマガID 0000280358
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2009/05/03

偏ったマーケティング その2

 マーケティングが偏っているという話は前回しましたが、高齢者向けCDプレー
ヤー以外にもいろいろな場面でマーケティングの偏りを実感する場面が多々ありま
す。
 あるスナック菓子メーカーの開発担当者の方々と議論したときの話です。いかに
も開発研究者といった雰囲気で白衣を着た商品開発の担当者の方々が数名、皆さん
異口同音に語ることは商品の素材や味付けパッケージなど商品そのものの開発の話
ばかり。それ自体無理も無いのですが、ヒット商品はたまには出るのですが、私か
ら見ると似たような商品ばかりで話を聞けば聞くほどうんざりするほどどれも同じ
話をしているように聞こえてくるのです。もちろん本人たちはそれが仕事ですから
まじめに議論しています。
 私の実感したことは、一般の消費者も同じように感じると思うのですが、消費者
目線で見ると、商品の魅力や個性は色あせたものばかりがあふれています。なぜそ
のような事態になってしまうのかよくよく考えてみる必要がありそうです。思うに、
開発思想の問題、発想の視点の問題から、それまでのアプローチだけで本当によい
のかどうかという、そもそも論から入るのがひとつの方法でしょう。たとえば、高
齢者にとって食べやすいかどうか、どういう場面でスナック菓子をたべるのか、そ
の際に汚れた手でも食べられる商品だとそうなるか・・・・・・。問題提起をこの
ようにすると、それに付随する別の場面がにわかにクローズアップされてきたりし
て、従来の商品開発の狭い領域から飛び出した新たな議論へと発展します。
先の商品開発者の方々に質問したのはこうです。皆さんはこれまでに運転しながら
スナック菓子を食べるドライバー向けの商品開発を議論したことがありますか?と。
答えは聞くまでもありません。無しです。日本では車は何台ぐらいあるのでしょう
か?1日平均で何時間ぐらい運転席で過ごすのでしょうか?運転中スナック菓子は食
べないのでしょうか?ペットボトルやカンの飲料は車にあらかじめ受け皿がついて
いて、運転中も飲食することが当たり前のようですが、スナック菓子はそのような
シーンで果たして食べやすい配慮がなされているのでしょうか?・・・・・・この
ような問いかけをすると従来の商品開発とは違ったいろいろなアイデアが出てくる
ことはいうまでもありません。
やはりマーケティングのプロでも見方が偏ってしまうものなのです。

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