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新規事業開発コンサルティングに長年携わってきた経験をもとに、独自の新規事業プロセスマネジメント論の視点から実践に役立つ持論を展開。

  • 発行周期 不定期
  • 最新号 2009/09/01
  • 部数 35部
  • メルマガID 0000280358
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2009/04/12

情報力3 プレゼンテーション力

 情報力を料理に例えて、いい食材をおいしく料理することが重要であると述べまし
たが、せっかくうまく料理した情報も、最後にうまくプレゼンテーションして最高
の雰囲気で食べてもらうことで、目的が達せられるわけです。しかしこのプレゼン
テーションがうまくないために聞き手関心を引く力が発揮できず、あるいは賛同が
得られにくいというケースがしばしばあります。やはりこのプレゼンテーションに
もスキルがありこの点をマスターしておくか否かで結果に大きな違いが出てきます。
ではそのスキルとはどのようなものでしょうか。
 スキルその1 結論を先に
 何が言いたいのか、結論を先に言うことで聞き手の受け入れる心の準備が違っ
てきます。長々と背景や理由や資料の説明に始終して最後に結論を言うというや
り方では全体にしまりがなく、聞き手の集中力を散漫にしてしまいます。一言で
「結論は***です。その理由は・・・・」という進め方ですが、そのときは聞
き手の方を見ながらプレゼンすることです。プレゼン資料の1枚にも大きな字で結
論を書き、プロジェクターで大映しにすることでいっそう効果が出ます。理由を
延々と述べるときもその結論部分が映し出されて進行していると効果的です。と
にかく結論を先行して聞き手にインプットすることです。
 スキルその2 図、画像の箇所を中心に解説
 文章読み上げ型の説明は最悪です。説明している箇所と聞き手が見ている箇所
が違うということは大いにあることで、それだけでも説明の意味がなくなります。
人間の脳は単純で視覚的な情報にはすばやく反応するので、図や画像を映し出し
そこに解説の時間を割くことが効果的です。ここでも何がこの1枚から言えるのか
を先に言うことです。情報の加工の段階とも関係してきますがプレゼンのシーン
を意識して資料作りをすることが重要です。
 スキルその3 重要な点の強調、繰り返し
 プレゼンテーションの目的は、単に事実関係を知らせることにとどまるのでは
なく、聞き手を説得し賛同を得ること、組織全体としての共通認識を得ることに
あるわけですからあらかじめストーリをつくりそれにしたがってプレゼンテーシ
ョンを行わなければなりません。重要な点は強調し、繰り返すことです。グラフ
や画像でもメリハリをつけて"ここに注目!"というように強弱をつけたプレゼン
が効果的です。それぞれのプレゼン資料でも、全体の説明の後でも、重要なポイ
ントは繰り返して述べることです。結論も最後に駄目押しで最後にもう一度繰り
返すのです。
 スキルその4 アドリブ
 プレゼンテーションは緩急とメリハリが重要ですが、アドリブもそのひとつで、
重要なポイントを理解、納得させ印象付けるためには息抜き的な要素も盛り込む
ことです。みなに共通する身近な出来事、エピソード、ホットな話題などを交え
ることで聞き手の肩の力を抜きます。そうしたアドリブもまた全体のストーリや
文脈のなかで意味を持たせることが重要です。軽い話題や身近な出来事が結論と
リンクしていることで説得力や印象がいっそう強化されてきます。
 スキルその5 舞台の役者的心境
 私がコンサルタントの駆け出しのころ、プレゼン場面では役者になれとよく教
えられました。プレゼン場面は舞台であり、プレゼンテーターは役者であり、顧
客側は観客なのだと。そして主役を演じる自分は観客を感動させるほど共感を得
るためのプレゼン力を磨けとよく言われました。

以上の情報力を情報収集力、情報加工力、プレゼン力分けて説明してきましたが、
情報収集段階からプレゼンのことを意識して、言い換えると聞き手に何を理解さ
せ賛同を得るかをあらかじめ想定しながら、情報収集活を行うわけです。情報収
集、情報加工、プレゼン、それらを一気貫的に関連させた目的志向型の情報収集
となるため非常に効率的に短時間で済ませることができます。情報加工に当たっ
ても、プレゼンにあたっても聞き手に何を訴え共感を得るか、組織の意思決定を
どの方向に持っていくか、そのシナリオ作りと実践こそがここでいう情報力なの
です。情報を集めてから考えるのではなく、あらかじめ想定したシナリオや仮説
を準備しながら情報収集に当たる点にコンサルタントの情報力の秘密があります。
これらのスキルは経験的な要素はもちろん重要ですが、新入社員でもトレーニン
グを施すことで短期間に身に着けることが可能です。
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