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新規事業開発コンサルティングに長年携わってきた経験をもとに、独自の新規事業プロセスマネジメント論の視点から実践に役立つ持論を展開。

  • 発行周期 不定期
  • 最新号 2009/09/01
  • 部数 35部
  • メルマガID 0000280358
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2009/03/06

新規事業スタッフに求められる情報加工力

 新規事業開発のプロセスにおいては、せっかく収集した情報を有効に活用できずに
無駄な議論が繰り返されるということは、これまでコンサルティングで入った多くの
企業に共通して見られる現象です。新規事業開発会議のために収集した情報をうまく
生かすためには、それらを加工することが必要です。わかりやすい例で言うと料理です。
どんなに良質な食材があってもそれを料理しておいしく仕立てあげる作業を通じては
じめて食事の価値が出るのと同じように、情報もうまく料理して経営意思決定に役立
つようにする必要があります。
 新規事業開発においては、本業とは勝手が違い未知の分野に踏み込んでいくわけ
で、はじめのうちは右も左もわからないことだらけで、いわゆる「会議は踊る、さ
れど進まず」状態に陥りがちです。
 自社の強みに関係する分野は何か、市場動向や寡占度はどうか、個別の事業アイテ
ムとしてどのようなものが今後有望なのか、自社の経営資源が生かせるテーマか、な
ど多角的に検討しながらテーマ探索をし、絞り込んでいかなければならないわけでそ
れぞれの局面でよく料理された情報が必要となってくるわけです。
 この情報を加工・料理するという手順を踏まないまま、いろんな分野の市場動向や
事業アイテムの新聞記事検索結果・市場レポートからのコピーを会議意義の資料に出
しても議論が分散するばかりで、会議を何度も繰り返する割には一向に先に進まない
足踏み状態が続くという結果になってしまうわけです。
 情報加工力にはいろいろあります。データの羅列をグラフ化する、ソーティングす
るなどの基本的な加工から、重要箇所を際立たせる、一枚の企画書にまとめる、結論
を導く・・・・単なる事実の段階から、加工分析して、その結果何がいえるのかとい
うことが簡潔にまとめことによって、情報の洪水におぼれることなく論点が絞られて
実のアクションをどうするかの中身のある検討ができるわけです。
 この点は、経験的な面もあるのですが新卒の新人でも的確にトレーニングすること
で必要な水準の能力を身に着けることができます。情報の加工分析をするということ
は情報収集段階からどのような情報を集めればよいか、会議で議論する論点は何かと
いうことを考えながら情報収集活動をおこなうように意識行動そのものが変わってき
ます。
 このように情報加工力を備えたスタッフの情報収集・加工分析があって初めて新規
事業開発の有意義な会議が可能となるわけで、まずはそのようなスキルを身につけた
スタッフを早めに育てることが重要です。
 あなたの会社には情報のシェフがいますか?
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