2009/08/15
TIPS通信☆くらしの情報発信研究会メールマガジン「 高速水着が水泳界にもたらしたもの 」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ TIPS通信☆くらしの情報発信研究会メールマガジン 「 高速水着が水泳界にもたらしたもの 」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2009. 8.15.[031-vol.16] ━━━ 先ごろ行われた世界水泳。深夜の放送に寝不足になりながら連日観戦しま した。古賀選手が2個のメダルを取ったり、入江選手が銀メダルながら世界 記録を出すなど、感動する場面は多かったものの、高速水着による現場の混 乱が伝わる大会でもありました。 国際水泳連盟は世界水泳開催中に、「高速水着を来年から一切禁止する」 という異例の発表を行いました。商業主義に傾きがちな水連が、自らの失態 にきちんとけじめをつけたことは驚きでもありましたが、そうせざるを得な いところまで事態は進んでいたとも言えます。 この騒動の発端は、国際水連がこれまでの水着とは異なる素材で作られた 「レーザー・レーサー」という高速水着を認めてしまったことから始まりま す。一度緩めた基準は熾烈な開発競争をもたらし、1年前に席巻したレー ザー・レーサーがもはや通用しないほどの急激な高速化へとつながっていき ました。 技術と戦略でたたき出した北島選手の記録が世界水泳で早くも破られま したが、100m平泳ぎでその記録を破ったのは万年3番手だった選手です。 上半身が揺れる欠点があり、北島、ハンセン両選手を超えることができなか った選手なのですが、新型水着によってその欠点が補われ、新記録を樹立し たと言われています。 このように世界水泳では、無名の選手が勝ち上ったり、しばらく破られな いと言われていた記録があっさり塗り替えられたりしました。ここまで水着 の力が大きくなると、選手の持つ技術やセンスは全く意味がないものになっ てしまいます。 高速水着が締め出されることで、水泳が本来の姿に戻ることは嬉しいこと です。しかし禁止を決めるまでの間に、水着騒動は小学生にまで及んでしま いました。学童記録に至るまで多くの新記録が生み出されています。正式記 録として残すにしろ、高速水着着用といったただし書きをするなど、これま での記録と区別することも検討していくべきだと思います。禁止しただけで は終わらない数々の問題。後始末には時間がかかりそうです。 ==================================================================== ■ 発行:くらしの情報発信研究会 ■ 発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ ■ 配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000280297.html ■ Copyright (C)2009 くらしの情報発信研究会 ■ 掲載記事の無断転載を禁じます。


