2009/03/15
「 負の遺産に想う 」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ TIPS通信☆くらしの情報発信研究会メールマガジン 「 負の遺産に想う 」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2009. 3.15 [012-vol. 6]━━ 青森県の「六ヶ所村」をご存知でしょうか。日本原燃の再処理施設です。建 設に2兆円余りを掛け、原子力発電所の使用済み核燃料から、プルトニウム、 ウランを抽出して原発に再投入する核燃料サイクル政策の中心的役割の施設 です。 06年3月に見学に行きました。あれから3年、「再処理工場試運転16回目の終 了延期」(朝日2月)今なお試運転が終了せず稼働されていないという報道 です。それに掛かる巨費はいかばかりでしょう。それに見合う成果が期待で きるのでしょうか。いずれ家計への負担として跳ね返るでしょう。 私達は、何不自由なく快適で、便利な生活を享受しています。原発推進はエ ネルギー危機緩和、温暖化対策といわれていますが、ひとたび過ちが起これ ば壊滅的打撃に見舞われます。 20数年前の86年4月のチェルノブイリ原発事故をご記憶でしょうか。チェル ノブイリの負の遺産です。未だ放射線障害に苦しむ人々、白血球数の急増や 頭痛といった症状に悩まされている人々、事故現場での決死の作業への代償 は死と障害であったといわれています。広島型原爆500発分の放射性廃棄物 が放出されたのです。その半減期は、セシウム、ストロンチュウムが約30年、 プルトニウムは2万4千年という気の遠くなる歳月です。この事故後、欧州で は「脱原発」が起こりましたが、欧州連合(EU)の温室効果ガス削減目標 達成のため原発回帰の波が生じています。 日本は非核兵器保有国で、唯一プルトニウム生産を平和利用に限って認めら れています。プルトニウムは核兵器にも使う事が出来る事から、国際社会か ら厳しい目が向けられています。 再処理工場では、高レベル放射性廃棄物から「ガラス固化体」を製造するの に、プルトニウムを取り出す時の廃液に炉でガラスを混ぜ、容器に流し固め るのですが、ガラスがうまく流れず、中断が繰り返されているのです。放射 性物質を扱うので、作業は全て遠隔操作です。 原子力発電はCO2発生は少ないものの高レベル放射性廃棄物を生じ、使用 済み燃料から、ウランとプルトニウムを取り出して再利用するものです。約 95%は再利用可能ですが、5%の廃液が残ります。高レベルの放射能を有し ているので、強固にして国内のどこかの300m以上深い岩盤に埋設されます。 総投資予算は約3兆円といわれています。100年に亘る作業なのです。その費 用は家庭に月々の電気代として加算されます。放射能レベルを下げるのに、 数100年の管理を要するという来世への負の遺産です。その安全性に責任を 持ち、きちんと処分をするのは恩恵に浴している現世代の私達の責任ではな いでしょうか。 日本のエネルギーはその3割を原子力に負っています。その他はわずか4% しか自給率がありません。米、仏に次ぐ第3位の原子力発電保有国です。 現在55基を有し、更に13基を計画中との事です。 この現実をあなたはどうお考えでしょうか。 ==================================================================== ■ 発行:くらしの情報発信研究会 ■ 発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ ■ 配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000280297.html ■ Copyright (C)2009 くらしの情報発信研究会 ■ 掲載記事の無断転載を禁じます。



