2009/11/28
「戦略と戦術」台湾半導体業界
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■ #091126 発行者;マッツン
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サブプライム・ローンに端を発した世界不況は、ようやく底を打ったとの観測が流れ始め
ました。経済指標のいろいろな数字で下げ止まりが指摘されるようになったとのことです。
ただ、実生活では実感の伴わない部分が散見されるのも事実であり、世界不況の底入れが
正しいか否かはもう少し世界経済の動向を注視する必要があると思われます。
そんな中、今回の騒動で、確実に言えることは、モノづくりを事業の基盤としてきた多く
の企業が、「その動き」を加速させるということです。
「その動き」とは、アセット・ライト(資産軽減)戦略、SCM(サプライ・チェーン・
マネジメント)、キャッシュ・フロー経営です。
これらは別々に議論されることもありますが、その共通項は、「むだな設備を持たない」
ということです。
アセットとはもともと資産のことを意味しますが、半導体業界でいう最大のアセットとは、
「工場」そのものです。
すなわち、半導体でいうアセット・ライト戦略とは、ずばり、ファブ・ライト戦略、ファ
ブレス戦略のことなのです。
このアセット・ライトの戦略を打ち出した企業は確実に半導体の製造から撤退していく
ことになります。自分たちで製造しない分、台湾のシリコン・ファンドリー(*注)へ
生産の委託をするのです。
合わせて、自社での新規プロセスの開発を中断した会社も、早晩、アセット・ライトの
戦略を取ることになると思われます。
では、日本の半導体産業は今後どうなるのでしょうか。
恐らく、その製造部分のノウハウと機能は台湾や中国の企業に移管され、設計機能だけに
特化せざるを得なくなると思われます。
しかし、それとて、これまで通りのやり方でうまくいくのでしょうか。
残念ながら、答えは「ノー」と言わざるをえません。理由は非常に簡単です。
つまり、LSIの設計分野でも、台湾や中国の台頭があるからです。
(*注)「シリコン・ファンドリー」半導体の製造を請け負う会社のことです。
TSMC、UMCの世界的に最も大きな2つの会社が、台湾に存在しています。
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