大道芸人と愉快な仲間たち冒険記  RSSを登録する

3年の月日が流れる間に僕は世界を半分周り、そして僕は大道芸人となっていた。独特の世界観で人の世を渡り歩きその優しさに触れています。2008年夏の物語、舞台はヨーロッパ。『人生大学』-旅を大学ととらえた青年の人生物語である。

  • 発行周期 週刊
  • 最新号 2009/06/22
  • 発行部数 16部
  • メルマガID 0000279995
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2009/06/22

ヨーロッパの旅No.13

次の日、昼前にホアンが家へと来た。ちょくちょく遊びに来てくれる。
僕は、明日出ることを伝えた。そして、お礼に今夜日本食をみんなに作ることに
した。

ホアンと一緒に家の近くにある中国人のお店へと行き、僕はバーモンドカレーを
買った。
スーパーで玉ねぎや人参、ジャガイモなどのカレー一式を買った。

お金は、非常時のためにと取っておいたお金で足りた。
このお金は、ドイツのハンノーバーにいた時、モンセフらと一緒にストリートで
ジェンベを演奏し得た金だった。
気持ちよくお金を使えて嬉しかった。

その後ホアンの仕事探しに付き合った。
バーやパブ、レストラン、カフェなどとりあえずめぼしい店に行き、自分の履歴
書を残してくる。これで運が良ければ電話が来て面接してくれるのだそうだ。
確率はそうとう低いらしく、100件は周るとホアンは意気込んでいた。

しばらく付き合った後、僕はホアンの好運を祈り別れた。
ランブラ通りの近くにある教会の前を歩いていた時、ストリートパフォーマーが
いた。

僕は目を疑った。なんてことだ。
それは以前アムステルダムで出会った人達だったからだ。
彼らは日本人で、コンビのパフォーマーだ。
やすとごっつと言い、彼らのパフォーマンスはサッカーボールのリフティングだ

落とさずにずっとリフティングし、頭などに載せたりしてパフォーマンスする。

アムステルダムにレインズプレインという中心に近い広場がある。そこに毎夜1
1時くらいから出没するリフティングのパフォーマーがいた。
僕はいつも通っていた道なので、彼とすぐに友達になった。
彼はいつもそこにいるので有名だった。
そしてパフォーマンスの腕も本当に上手かった。彼はリフティングしたまま広場
の街灯に登るのだ。すごすぎる。

北アフリカのアルジェリア出身でアブドラという。彼は僕が日本人ということで
、すごく気に入ってくれた。彼には日本人の友達がたくさんいるらしい。
それはみんなパフォーマーだった。
アブドラは、このサッカーボールリフティングの世界ではめっちゃ有名らしい。
日本からみんな修行しに、アブドラに会いに来るらしい。

やすとごっつもそういった理由でアムステルダムに来ていた。
そうして僕らは出会ったのだった。

僕がアムステルダムを出るとき、彼らは、この後フランス南部に行って、観光客
相手にパフォーマンスの修行をすると言っていた。
なのでバルセロナで再会するとは思ってもみなかった。
信じられない気持ちで、本当に驚いた。

教会の前で一緒に話した。
しばらくすると、そこに別の日本人がやってきた。
なおとという人だ。
やすとごっつはこの人と待ち合わせをしていたらしい。
あと、高田さんという人がいて、彼はなおとのカメラマンらしく小さなビデオカ
メラで僕らをずっと撮っていた。

その後みんでランブラ通りへ行った。
なおとはミュージシャンらしく、高田さん曰く、Mr.Childrenと同じ事務所らしい

それはすごい!と思った。

ランブラ通りでやすとごっつがパフォーマンスを始めた。
なおとがそれを見て、どうすればもっと人が見てくれるかをアドバイスする。

なおとは忙しいらしく、その後10分くらいして行ってしまった。
もっと彼と話してみたかったので残念だった。

皆で写真を撮った。
別れ間際、[なおと]でネット検索してみて。一番上に出てくるのが僕だから。
と言い残し彼は行ってしまった。
その後、ネットで検索してみると本当に一番上に出てきた。
どうやらすごい人らしい。なかなか面白い出会いだった。

ちなみにやすとごっつもすごい。彼らはナイキをスポンサーに持っている。
彼らのボールから服、カバンなど全てナイキのものだった。
彼らのこのヨーロッパ修行の旅は、遊びではないのだ。
さらなる高みを目指しているのだ。

この先、またお互いの人生が交差し、彼らと再び出会える日がくるだろうか。
その時彼らは、そして僕はパフォーマーとして道を歩んでいるだろうか。
同じ夢を持つもの同士、いつか一緒に昔話を語りながらうまい酒でも飲みたいと
思った。


その日の夜、僕はカレーを皆の為に作った。
トニーーとマリア、そしてホアン。クリスティーナやモニカも遊びに来てくれて
皆でカレーを食べた。みんなものすごく美味そうに食べてくれ、鍋はあっという
間に空っぽになった。よかった★
みんなで写真を撮った。記念となる良い一枚となった。

夜中、トニーとマリアに誘われ近くのバーへ行った。
明日出発というのが、心寂しくなってきた。
言葉は相変わらず通じないが、お互い気を許しあえる関係になってきていた。
闇夜に浮かぶ月は、いよいよ新月へと向かってきていた。

続く

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