大道芸人と愉快な仲間たち冒険記  RSSを登録する

3年の月日が流れる間に僕は世界を半分周り、そして僕は大道芸人となっていた。独特の世界観で人の世を渡り歩きその優しさに触れています。2008年夏の物語、舞台はヨーロッパ。『人生大学』-旅を大学ととらえた青年の人生物語である。

  • 発行周期 週刊
  • 最新号 2009/09/29
  • 部数 15部
  • メルマガID 0000279995
  • 個別ページ
最新号をメルマガでお届けします    
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。
2009/06/22

ヨーロッパの旅No.13

次の日、昼前にホアンが家へと来た。ちょくちょく遊びに来てくれる。
僕は、明日出ることを伝えた。そして、お礼に今夜日本食をみんなに作ることに
した。

ホアンと一緒に家の近くにある中国人のお店へと行き、僕はバーモンドカレーを
買った。
スーパーで玉ねぎや人参、ジャガイモなどのカレー一式を買った。

お金は、非常時のためにと取っておいたお金で足りた。
このお金は、ドイツのハンノーバーにいた時、モンセフらと一緒にストリートで
ジェンベを演奏し得た金だった。
気持ちよくお金を使えて嬉しかった。

その後ホアンの仕事探しに付き合った。
バーやパブ、レストラン、カフェなどとりあえずめぼしい店に行き、自分の履歴
書を残してくる。これで運が良ければ電話が来て面接してくれるのだそうだ。
確率はそうとう低いらしく、100件は周るとホアンは意気込んでいた。

しばらく付き合った後、僕はホアンの好運を祈り別れた。
ランブラ通りの近くにある教会の前を歩いていた時、ストリートパフォーマーが
いた。

僕は目を疑った。なんてことだ。
それは以前アムステルダムで出会った人達だったからだ。
彼らは日本人で、コンビのパフォーマーだ。
やすとごっつと言い、彼らのパフォーマンスはサッカーボールのリフティングだ
。
落とさずにずっとリフティングし、頭などに載せたりしてパフォーマンスする。

アムステルダムにレインズプレインという中心に近い広場がある。そこに毎夜1
1時くらいから出没するリフティングのパフォーマーがいた。
僕はいつも通っていた道なので、彼とすぐに友達になった。
彼はいつもそこにいるので有名だった。
そしてパフォーマンスの腕も本当に上手かった。彼はリフティングしたまま広場
の街灯に登るのだ。すごすぎる。

北アフリカのアルジェリア出身でアブドラという。彼は僕が日本人ということで
、すごく気に入ってくれた。彼には日本人の友達がたくさんいるらしい。
それはみんなパフォーマーだった。
アブドラは、このサッカーボールリフティングの世界ではめっちゃ有名らしい。
日本からみんな修行しに、アブドラに会いに来るらしい。

やすとごっつもそういった理由でアムステルダムに来ていた。
そうして僕らは出会ったのだった。

僕がアムステルダムを出るとき、彼らは、この後フランス南部に行って、観光客
相手にパフォーマンスの修行をすると言っていた。
なのでバルセロナで再会するとは思ってもみなかった。
信じられない気持ちで、本当に驚いた。

教会の前で一緒に話した。
しばらくすると、そこに別の日本人がやってきた。
なおとという人だ。
やすとごっつはこの人と待ち合わせをしていたらしい。
あと、高田さんという人がいて、彼はなおとのカメラマンらしく小さなビデオカ
メラで僕らをずっと撮っていた。

その後みんでランブラ通りへ行った。
なおとはミュージシャンらしく、高田さん曰く、Mr.Childrenと同じ事務所らしい
。
それはすごい!と思った。

ランブラ通りでやすとごっつがパフォーマンスを始めた。
なおとがそれを見て、どうすればもっと人が見てくれるかをアドバイスする。

なおとは忙しいらしく、その後10分くらいして行ってしまった。
もっと彼と話してみたかったので残念だった。

皆で写真を撮った。
別れ間際、[なおと]でネット検索してみて。一番上に出てくるのが僕だから。
と言い残し彼は行ってしまった。
その後、ネットで検索してみると本当に一番上に出てきた。
どうやらすごい人らしい。なかなか面白い出会いだった。

ちなみにやすとごっつもすごい。彼らはナイキをスポンサーに持っている。
彼らのボールから服、カバンなど全てナイキのものだった。
彼らのこのヨーロッパ修行の旅は、遊びではないのだ。
さらなる高みを目指しているのだ。

この先、またお互いの人生が交差し、彼らと再び出会える日がくるだろうか。
その時彼らは、そして僕はパフォーマーとして道を歩んでいるだろうか。
同じ夢を持つもの同士、いつか一緒に昔話を語りながらうまい酒でも飲みたいと
思った。


その日の夜、僕はカレーを皆の為に作った。
トニーーとマリア、そしてホアン。クリスティーナやモニカも遊びに来てくれて
皆でカレーを食べた。みんなものすごく美味そうに食べてくれ、鍋はあっという
間に空っぽになった。よかった★
みんなで写真を撮った。記念となる良い一枚となった。

夜中、トニーとマリアに誘われ近くのバーへ行った。
明日出発というのが、心寂しくなってきた。
言葉は相変わらず通じないが、お互い気を許しあえる関係になってきていた。
闇夜に浮かぶ月は、いよいよ新月へと向かってきていた。

続く
最新号をメルマガでお届け
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。

最近の記事

上へ戻る