2009/03/03
ヨーロッパの旅No.6
満月も過ぎ去り、次の日からは日を追うごとに人が帰り始めた。 僕はもう1週間ほどいようとこの時は思っていた。 しかし出発の時は突然決まった。 次の日、一緒に来たホアンが明日出ると言ったのがきっかけだった。 僕は彼が行ってしまうことに寂しさを感じた。一番気の合う奴だった。 ホアンはフードサークルの時に、集まってきた人々の中からここまで車で来ていて、明日バルセロナへ向かうドライバーを見つけた。彼の出発は決まったのだ。 僕はその日の夕方、突然気が変わり、明日ここを発つことを決めた。 今の自分にとって、ここでの生活、人間関係は少し疲れることが多かった 寒すぎること、食事が不味すぎること、それに今は一人になりたかったのかもしれない。 まだ来て1週間も経っていないので慣れていない部分も多いと思ったけれど、我慢比べをしたいとも思わなかった。 明日出るホアンの車にまだ乗れるならば、一緒にバルセロナへ行こう。 呼ばれている気がした。 バス停で出会いここまで一緒に来た仲間、テレサ、カトリン、パブロ、カロリーナ達は寂しそうな顔をしてくれた。 ありがとう。しかし、正直ここにいると、体がだるくて、自分の中で活気が湧き出てこないのだ。 旅の中でそういう時期なのかも知れない。 早速ホアンの乗る車のドライバーの所へ行き、話をした。 その人は優しく、車はバンで一人くらい増えても大丈夫だよと言ってくれた。 決まった。僕は明日ここを出る。 ホアンに話すと喜んでくれた。一緒にバルセロナへ行けるのが僕も嬉しかった。そこで彼の家へ泊めてもらう事もホアンは快く承諾してくれた。 次の日、お昼のフードサークルが終わると僕らは出発した。 仲良くなった皆にお別れを言い、感謝をした。たくさんの人のメールアドレスをゲットした。 がたがたの山道を下ると、行きに見た湖が見えてきた。真っ青な空に白い雲、紺碧色の湖が際立って美しい。レインボーにてどんよりとしていた気持ちが晴れ渡った。 新たな地、バルセロナへ向けて僕の心は躍っている。 続く


