大道芸人と愉快な仲間たち冒険記  RSSを登録する

3年の月日が流れる間に僕は世界を半分周り、そして僕は大道芸人となっていた。独特の世界観で人の世を渡り歩きその優しさに触れています。2008年夏の物語、舞台はヨーロッパ。『人生大学』-旅を大学ととらえた青年の人生物語である。

  • 発行周期 週刊
  • 最新号 2009/09/29
  • 部数 15部
  • メルマガID 0000279995
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2009/03/03

ヨーロッパの旅No.6

満月も過ぎ去り、次の日からは日を追うごとに人が帰り始めた。
僕はもう1週間ほどいようとこの時は思っていた。
しかし出発の時は突然決まった。

次の日、一緒に来たホアンが明日出ると言ったのがきっかけだった。
僕は彼が行ってしまうことに寂しさを感じた。一番気の合う奴だった。
ホアンはフードサークルの時に、集まってきた人々の中からここまで車で来ていて、明日バルセロナへ向かうドライバーを見つけた。彼の出発は決まったのだ。

僕はその日の夕方、突然気が変わり、明日ここを発つことを決めた。
今の自分にとって、ここでの生活、人間関係は少し疲れることが多かった
寒すぎること、食事が不味すぎること、それに今は一人になりたかったのかもしれない。
まだ来て1週間も経っていないので慣れていない部分も多いと思ったけれど、我慢比べをしたいとも思わなかった。

明日出るホアンの車にまだ乗れるならば、一緒にバルセロナへ行こう。
呼ばれている気がした。

バス停で出会いここまで一緒に来た仲間、テレサ、カトリン、パブロ、カロリーナ達は寂しそうな顔をしてくれた。
ありがとう。しかし、正直ここにいると、体がだるくて、自分の中で活気が湧き出てこないのだ。
旅の中でそういう時期なのかも知れない。

早速ホアンの乗る車のドライバーの所へ行き、話をした。
その人は優しく、車はバンで一人くらい増えても大丈夫だよと言ってくれた。
決まった。僕は明日ここを出る。
ホアンに話すと喜んでくれた。一緒にバルセロナへ行けるのが僕も嬉しかった。そこで彼の家へ泊めてもらう事もホアンは快く承諾してくれた。


次の日、お昼のフードサークルが終わると僕らは出発した。
仲良くなった皆にお別れを言い、感謝をした。たくさんの人のメールアドレスをゲットした。

がたがたの山道を下ると、行きに見た湖が見えてきた。真っ青な空に白い雲、紺碧色の湖が際立って美しい。レインボーにてどんよりとしていた気持ちが晴れ渡った。
新たな地、バルセロナへ向けて僕の心は躍っている。

続く


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