2009/12/28
【中国OSS News 第0327号】 頼霖楓氏:雨林木風はモデル転換に成功 OSは長期戦略
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ●メールマガジン 『Open Source News in China』 "Linux/OSS業界で中日の架け橋になる"をスローガンとする筆者が、中国の オープンソース関連ニュース、中国視点の世界のオープンソース関連ニュース を1日1文(以上)の翻訳と書評で紹介。 バックナンバーは下記Blogにて公開 ==> http://opensourcechina.blog92.fc2.com/ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 今回のもとネタはこちら。 http://www.lupaworld.com/viewnews-141006.html 【翻訳文】 12月25日のニュースで、解散から1年後のクリスマス・イブに、雨林木風が 以前10万ドルで買収したXP.comのWindows XPを非常に真似た”Ylmf OS”のニ ュースが、急速に業界の関心を集め始めた。雨林木風創始者の頼霖楓氏は インタビューの際に、Linux OSをリリースするということは短期的な行為 ではなく、企業にとって長期的な戦略プロジェクトで、将来に渡って更新 バージョンを継続リリースしていくべきだと語った。 去年の同日、国内のほとんどすべてのネットメディアが雨林木風プロジェ クト室の解散を伝えた。1年を経て、雨林木風は組織再編後初の製品、”Ylmf OS”オープンソースOSをリリースした。興味深いことは、雨林木風OSのイ ンターフェースは非常にWindows XPに非常に似通っており、”Ylmf OS”は 雨林木風が10万元の投資を行って買収したXP.comがリリースしたもので、 これは早くから計画されていたことのようだ。 情報によると、プロジェクト解散後の1年間は、雨林木風は自主研究開発 への移行を図っていた。今年の3月に、雨林木風は億を超える資金を投入 して115プロジェクトを展開し、その後5月に無償のデータストレージプラ ットフォーム115ネットワークUディスクをリリースすると同時に、114ポ ータルナビゲーションサイトのオープンソースプロジェクトを始動し、 年末にXP.comがリリースしていたオープンソースのYlmf OSを再リリース し、既存のポータルサイトナビゲーションサイトに追加した。雨林木風は たった1年間でクラウドストレージ,OS,ポータルナビゲーションサイトと 言う製品ラインナップを構築し、この集合体の多くのユーザーが雨林木風 の将来の大きな財産となるだろう。 イメージ : Ylmf画面イメージ(http://tinyurl.com/y9ezvv2) 記者:雨林木風はどういったことを考慮してLinux OSをリリースしたのか? 頼霖楓氏:中国のインターネットは3.5億のユーザーを有しており、ユニ ークなソフトウェア市場優位性も有しているが、現時点では、我々中国の ソフトウェア業界は力が弱いので、雨林木風は中国ソフトウェア産業の台 頭を希望しており、我々中国のさらに多くのユーザーがブランド意識を持 ってくれることも希望している。我々は、Linuxにはオープンソースシス テム固有の優位性があり、大部分のIT技術の発展速度を超越しており、現 在企業がIT構築をする際の主要技術となっている。主にエビで鯛を釣るよ うに、Linuxの精鋭を取り入れ、技術サービスを企業に提供し、さらに多 くの社会的な価値を産み出している。 記者:雨林木風のOSはXPのデザインと非常に似ているが、これはどのよう な考慮に基づいたものなのか? 頼霖楓氏:いかなる製品も一瞬で成功することはできず、一定のプロセス と蓄積を必要とする。我々は国内のLinux普及度合がXPには到底及んでお らず、且つ大部分のLinuxユーザーはコンピュータの高級利用者であると 同時に、大部分の一般ユーザーが利用しているのはXPだと理解しており、 実際の市場に立脚し、広大なユーザーの体験と利用習慣をもとに調整,革 新をはかったので、Ylmf Osには多くの発展の機会があると考えている。 しかし私は、近い将来、無償のLinuxオープンソースも有償のWindowsシス テムと同様な役割を得られると堅く信じている。 記者:雨林木風が1年をかけて研究したLinux Osは、技術的な面において、 Ylmf OSはどのような特徴を備えているのか? 頼霖楓氏:”Ylmf OS”はLinuxベースのOSだが、Linuxはオープンソースの 無償のものだが、国内PCユーザーへの促進度合いはまだ足りておらず、 その利用はITの高級ユーザーやハイエンドなサーバーに限定されている が、実際のところ、Linuxの海外での適用は一般的なものである。我々が 目指している発展の方向は主に2つある。 1つ目はLinuxの一般化である。”Ylmf OS”は無償で安定的で強力な機能を 備えたOSで、それ自体が一般ユーザーのニーズを満たしており、最も一 般化されユーザーに親密なものである。 2つ目は企業への適用普及である。勝利は多くの中小企業ユーザーに直接 有効なソリューションを提供することにある。 記者:国内でLinux OSを開発している企業は少なくないが、あなたがた のチームはOSの研究開発領域でどのような優位性をもっているのか? 頼霖楓氏:国内の大部分の開発者は既に、自主的な研究開発だけで、自 身のOSを所有でき、中国ソフトウェアの強力なブランドを構築し、中国 のソフトウェア産業が繁栄できると気づいており、ここ数年間でも多く の研究開発組織と技術エリートが弛まぬ努力を続けているが、雨林木風 もその一員である。Ylms OSにどのような優位性があるかについては、 今なお広範なユーザー自身の経験をもっていることにある。雨林木風が 継続しておこなっていることは実務に励みこの時代に求められている義 務と責任のまっとうである。 記者:よく知られている原因として、Windowsはずっとコンピュータユー ザーの第1の選択肢であって、市場シェアも非常に高いということがある が、あなたは雨林木風のオープンソースOSに多大な期待をかけているか? 頼霖楓氏:紛れもなく、Windows OSは非常に優れたシステムだが、現在 中国の大部分のユーザーには経済的な能力には限界があるので、雨林木 風はずっと国民に無償で便利なOSを提供しつづけ、このような国内のソ フトウェア業界と社会経済の不利な局面を変えていきたいと考えている。 しかしローマは一日にしならずだが、現状を変える必要もあり、そのた め雨林木風やその他Linuxシステム研究開発チームは長い道のりを歩い ているのである。 記者:OSの研究開発は雨林木風にとっての長期的な戦略計画なのか? 頼霖楓氏:オープンソースの研究開発に注力することは既に雨林木風の 長期的な戦略プロジェクトの1つで、我々は継続的に更新バージョンを 提供し、ユーザーサービス,Linuxエリートの育成の他にも、我々はパー トナー企業に技術的なソリューションを提供し、それを雨林木風の実質 的なプロジェクトに拡張すると同時に、我々はさらに多くのトップレベ ル開発者が雨林木風に参加し、我々の人材不足を補ってくれることを期 待している。最後に、我々は広範なLinuxユーザーが我々に多くの貴重 な提案と意見をだしてくれることも期待している。 【書評】 Ylmf OS(※1)はUbuntu 9.10をベースにカスタマイズしたLinux OSで、 OpenOffice.org 3.1を組み込んだ状態でダウンロードが可能になってい る。製品自体はWindowsユーザー、本文の言葉を借りれば一般ユーザー を意識した作りになっており、WineなどWindowsアプリケーションを動 かすためのソフトウェアもプリインストールされている。 一般のユーザーがOSやアプリケーションを移行する場合、見た目、利用 感が変わらないと言うのは非常に大事なことであり、そういった意味で は非常に良い試みではあるのだが、意匠などの権利関係ながクリアにな っているのかは定かではない。 本文は、Ylmf OSを提供している正式名称、広東雨林木風計算機科技社 の製品であるが本文にもある通り同社は今回のOSを筆頭に”115”という 検索サービス(※2)、Uディスクという名のネットワークストレージ (※3)などを用意しているのと、ネットワーク上で使える様々なツー ルを集めたサイト(※4)も運用している。ユーザーをOSとネットの融 合で利便性を高めていくという点ではGoogleなどのアプローチに近い のかもれない。 何度か紹介しているように、現在中国ではWindowsの違法コピー版が多 く利用されており、その対策が急がれているが、移行をすると見た目 (UI)や使い勝手が変わってしまうと言う心理的な壁を取り払う意味 でもYlmf OSはおもしろい取り組みであると言える。今後の展開にも注 視していきたい。 ※1 http://www.ylmf.org/index.html ※2 http://115.com/ ※3 http://u.115.com/ ※4 http://tool.115.com/ 最後までお読みくださりありがとうございました! 著者Blog : http://opensourcechina.blog92.fc2.com/
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