2008/10/30
石原オサム ほぼ週刊『知らぬが仏の離婚話』
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ほぼ週刊 『知らぬが仏の離婚話』 2008年10月30日(木) 創刊第1号 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ はじめまして ほぼ週刊 『知らぬが仏の離婚話』 石原オサムです。 記念すべき 創刊第一号 タイトルは...(今後とも毎号タイトルがあるわけではありません) 【調停委員に負けた】 ...離婚後の養育費請求についてのお話です。 それは、12年も昔に離婚が成立した元ご夫婦の奥様からご主人に対する養育費の請 求に関するご相談でした。 相談者の女性は、今から12年前、結婚してすぐに元夫との間に男子を出産しました。 そして、産後すぐに女性(元奥様)の方からご主人に離婚を申し出、生まれたばかり の男の子を連れて実家に戻りました。 「お金も何もいらないから、とにかく私と別れて欲しい」 なかば家出同然で離婚する形になったそうです。 相談者の女性(元奥様)に離婚の理由を伺ったのですが、出産したとたんに何故かわ らないが、彼が嫌になったそうです。それはもう、産後の病室で彼と同じ空気を吸う ことさえ耐えられなかったそうです。 ――――― 世の男性諸氏には全くもって理解不能とも思える彼女の行動ですが、実 際はこのような離婚の形は多いものです。そして、以外にもこのようなケースは離婚 の成立が早く、離婚自体にもめることもほとんどありません。ただし、お子さんが生 まれたばかりなのに、このようになることは珍しいケースです。 ―――――――― 現在の彼女の生活環境は、離婚した夫との間に生まれた男の子12歳と彼女のご両親、 そして彼女の4人でご両親の自宅で暮らしています。 一方、元夫は彼女と離婚してから3年後に別の女性と再婚して現在は二人のお子さん と4人で幸せに暮らしています。 元奥様の言い分は二つです。 1.過去12年間を遡って子の養育費500万円を支払え 2.今月より子供が大学を卒業する月まで毎月12万円の養育費を支払え というものでした。 養育費は子供が要扶養者に請求できる権利ですから、母親は子供の代理として父親に 養育費を請求したことになります。また、過去に遡って養育費を請求することも認め られないことはありません(ただし、非常に困難です。機会があれば過去の養育費請 求について書こうと思います)。 元奥様の言い分は、法的に全く問題ありません。ただし、過去に遡って一度も請求し たことのない養育費を支払わせることは非常に困難で、裁判にまで持ち込まず調停で 勝ち取らなければ、提訴した場合の費用(裁判費用や弁護士報酬)と認められる養育 費の金額を相殺するとあまり意味がありません。 つまり、両者の利益を考えれば裁判はありえないということです。恐らく、裁判の内 容と養育費の金額から、最後までまともに引き受けてくれる弁護士もなかなか見つか らないと思えます。 12年前に別れて以来、逢ったこともなければ、話したこともない元妻。 子供が生まれたと思ったら一方的に離婚。 浮気をしたり、暴力を振るったり、生活費を入れないわけでもない。 一体何が不満なんだと聞けば、あなたの存在が我慢できないと言われるし...。 ご主人としては何ともやり切れなかったのではないでしょうか。 元ご主人は離婚から3年後に再婚し、今では2人のお子さんにも恵まれ家族4人で幸 せに何不自由なく暮らしています。 離婚した元妻や子供の事など思い出すことなどなかったのではと思われます。 それがある日、 突然、 元妻と名乗る女性がやってきて、 「今すぐ500万円、来月から12万円づつ子供の養育費を払って下さい。 あなたは、払わなきゃいけないのよー!」 と来たわけですから、それはもう、 「あ、あんた、だれだー! 何言ってやがる! おととい来やがれ、べらんめぇー!」 ということで、全く話しになりませんでした。 そりゃ、そうでしょう。 ある日突然、顔も忘れたような女性からそんなことを言われれば、法律がどうであれ、 誰でも怒るでしょう。 話し合いなどできるはずがありません。 恐らく彼女は、堂々と胸を張って、生かじりの法律を盾に養育費の請求を主張してき たと思われます。初めて彼女と面談した時に、その時の様子を誇らしげに私に話して くれましたから... その後、元夫の親族も一緒になって、 「一体、あの女は何言ってんだ!」 「勝手に出て行ったくせに!」 「お金は一銭もいらないって言ったじゃないか!」 「詐欺師!」 「金の亡者!」 「馬鹿!」 ・・・・・・ 「意味不明!」 彼女が養育費の請求という闘いの火ぶたを切ってから 相手方からは怒涛の攻撃がはじまりました。 彼女は一人で相手方と闘っていくことを心に決めて行動を起こしました。 相手方の怒涛の攻撃も予測していましたし、次なる手も考えていました。 当然彼女としては、お互いの話し合いで解決しなければ、すぐに調停を申立てられる よう準備もしていました。 彼女が私の事務所へ相談に来られたのは第一回目の調停を終えた後でした。 実にまずいやり方です。 法律を主張すれば全て大丈夫だと、たかを括っていたのでしょう。 しかしながら、世の中そんなに甘くはありません。 養育費も算定表を根拠に金額を決めたのでしょうが、そのような請求のやり方では取 れるものも取れません。 この後、彼女は地獄を見ることになります...。 創刊第一号はここまです。 ************************************** ■編集後記 このお話しは私共のクライアントさんのお話で、意図したわけではないのですが、随 分と、物語的になってしまいました。 しかし、仕事柄、『知らぬが仏の離婚話』はあくまでフィクションであると申し上げ ておきます。 当メルマガは今後とも毎週木曜日に発行していきたいと考えています。 読んでくださる方がいらっしゃれば嬉しいかぎりです。 ありがとうございました。 〜追伸〜 前回の創刊第一号は誤って下書きがそのまま配信されてしまいました。 この号が創刊第一号になりますのでよろしくお願いいたします。 第2号は今週末に発行しますので読者になって頂いた方には大変申し訳ございません が、もうしばらくお待ちくださいませ。 石原オサム ************************************** 【自己PR】================================ 離婚の話しとは関係ございませんが、 私が運営しているサイトをご紹介させて下さい。 キャッシング・ローンの比較情報サイト『トップマネー』 http://top-money.net/ 女性や専業主婦の方にお勧めレディースローン比較情報サイト『LL.net』 http://ladies-loan.net/ ======================================


