2009/02/24
『 【アクションだよ、全員集合!】 』≪第19号≫
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 『 【アクションだよ、全員集合!】 』 ≪第19号≫ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ブログで展開しているサイバー・アクション・ネットワーク:ロックアクシ ョンズの出張 版メルマガ『アクション好きな人、大集合!』です。 香港アクションからヒーローショーまで、アクションに関するあらゆるネタ を提供して います。そして目玉は、KENICHIのオリジナル理論! ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ こんにちは、発行者のKENICHIです。いつもご購読いただき、ありがとうござ います。 最近のアクション映画では、ハードなヒッティングが行われていますが、 実際どの程度で当てればいいのか?という点に関しては、それぞれの現場での 工夫により行われているのが実情だと思います。しかし、どの程度当てるの か?ということは、要求される表現によって異なるというのが本当のところ なので、これが正しいというものは存在しません。もちろんやっている当の 本人は、これが正しいと思っているはずですが、それは思い込みというもの なのです。ということで、コンタクトのまとめをご覧ください。 (本文は、くだけた口語調で書かれていますが、ご容赦ください。) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ==もくじ ================================================== 【1】 前回のまとめ:コンタクトのレベル分類 【2】 エピソード =========================================================== ────────────────────────────────── 【1】■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ★ プロテクション:16★ ────────────────────── では、前回のまとめをしておこう。 まず、コンタクトのレベル分類から。 1)ノー・コンタクト ≪受け:寸止め、ボディー:寸止め、顔面:なし≫ 2)セミ・コンタクト 2-1)ライト・コンタクト ≪受け:軽当て、ボディー:軽当て、顔面:なし≫ 2-2)ミドル・コンタクト ≪受け:強当て、ボディー:軽当て、顔面:なし≫ 2-3)ヘビー・コンタクト ≪受け:強当て、ボディー:強当て、顔面:なし≫ 3)フル・コンタクト ≪受け:強当て、ボディー:強当て、顔面:あり≫ 「軽当て」は、軽く当てるの略で、スキンタッチより、やや入れるのが目安。 「強当て」は、受けの場合、筋肉同士が当たるようにしてMAXの50%くらいで 当てるのが目安。もちろん状況に応じて70〜80%位までアップすることもあ る。ボディーの場合は、パットを装着の上である程度強く当てる。 以上は、感覚的なことを数値や言葉に置き換えたので、あくまでも目安であ ることを強調しておきたい。 普段の練習なら、ライト〜ミドルで十分じゃないかな。 スピーディーで、きれいな立ち回りをやりたいならライトで。 ライトより、ちょっと泥臭くなるけど、パワフルな立ち回りならミドルで、 と言うように使い分けるといい。 もちろんノー・コンタクトもいいけど、理想的には初心者がこれで立ち回り をマスターして、次のステップに進むという導入編に使うのがいいんじゃな いかな。 そして大事なのは、より強く当てる方がいいとか、そういったことは関係ない ということだね。一番重要なのは、制御するということ。当てても、当てなく ても、その時に必要なレベルでコンタクトするということが大事なんだ。 それがある程度制御できていればOK。 ただし、実際は「今日の練習は、ミドル・コンタクトでいこう」とか、その つど変えて練習しているところはほとんどないだろうからね。でも、いろいろ な現場に行くと、それぞれ異なったコンタクト・レベルを要求されることが あるわけだから、使い分けの練習はやった方がいいんじゃないかと思う。 それからコンタクトというのは、間合いと密接な関係があるんだ。基本的に 強く当てるほど、間合いは近くなる。だから立ち回りは泥臭くなるわけだ。 逆に軽いほど、間合いは遠くなる。すると立ち回りは華麗になるという関係 にあるんだね。 そういった観点からも、使い分けする必要はあるわけだ。逆の組み合わせだ と、ちぐはぐになってしまうからね。例えば、ノー・コンタクトで泥臭い 立ち回りをやろうと思っても、かなり無理があるでしょ? それから、よりハードなコンタクトの方が強い打撃を必要とするように思え るかもしれないけど、それは錯覚だね。逆に軽いコンタクトの方が、打撃も 軽くてハードなコンタクトに比べて軟弱なイメージがあるんじゃないかな? そういった錯覚が生じてしまうのも無理ない話だし、実際に勘違いしている プロも多いと思う。例えば子供ショーなんか、ノー〜ライト・コンタクト位 のレベルでしょ。そうすると、いわゆる香港アクションと比べると軟弱な感じ がするでしょ。実際にそういったプレイをしているところもあるのだけど、 本物は違うんだよね。 【2】■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ これは俺がお世話になった大先輩との子供ショーのエピソードだ。 そのショーは、某遊園地でやっていたもので、完パケといってテープに登場 人物のせりふが録音されたモノを流して、芝居仕立てで行うものだったんだね。 立ち回りも「ここは30秒」とか時間が決まっていて、それに合わせてせりふが 流れたりするから、同じことを毎回やるわけだ。だからインプロビゼーション で、毎回立ち回りをつけるわけではないタイプのショー形式なんだよ。 その中のラストで、俺と先輩の一騎打ちのシーンがあった。その立ち回りで、 先輩が足刀をするのを俺がバックステップして受ける、という手があった。 特に見せ場ではなく、流れの中の一手だったわけで、普通に問題なくこなして いたわけだ。 しかし、ある日のこと。たまたま俺がバックステップする際に、フロアが滑っ て下がるタイミングが遅れたんだよね。そしたら、先輩の足刀が俺の目前に 迫って来て、慌てて受けたわけだが、いつもより間合いが近かったし、捌き 切れていなかったからから痛いこと。おまけに蹴りが重いでしょ。 その後、ショーの間中、しびれていたことを覚えている。 The Art of High Impact Kicking の中で、黄正利が弟子相手に蹴りの見本を 見せているけど、あの時の蹴りがほとんどスキンタッチで、当たっても皮膚が 痛いだけという絶妙の間合いで蹴っているでしょ。 この大先輩の蹴りも同じように、仮に下がらなくても、紙一重で当たらない 間合いで蹴っているわけだが、蹴り自体は一撃必殺の威力で蹴っているから、 捌き切れないと当たらないけどこっちがダメージを負ってしまうわけだよ。 このように、ノー〜ライト・コンタクトで立ち回りをやっていても、実際は 超ハードな、ぎりぎりタイトな表現は成立するわけだから、闇雲に当てれば いいというわけでないことは、分かってもらえるんじゃないかな・・・続く ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □■編集後記□■ ────────────────────────────────── さて、当てるということに関していろいろ書いてきましたが、一番重要なのは、 「アクションにおいては、当てない表現が基本である」ということなんですね。 だから、当てる表現は、当てない表現の延長上にあるわけなんですね。 だから、「当てない」の延長上にある当てるアクションは、いいアクション。 延長上になくて、いきなり当てるアクションはダメなアクションということに なりますね。 ただ、この仕組みを知らなくても、観客の皆さんは直感で、いいアクションと ダメなアクションを理解していると思いますが・・・参考にしていただければ 幸いです。 それでは、また来週! ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■ 本メルマガのバックナンバーは、こちらからお楽しみ頂けます。 http://rockactions.cocolog-nifty.com/blog/ ロック・アクションズの公式ブログは、こちらです。 http://rockactions.jugem.jp/ ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■ ---------------------------------------------------------------------- アクションだよ、全員集合! 発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ 配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000275078.html ---------------------------------------------------------------



